祖母の死をきっかけにアパートの大家になった瑞樹。そこは外国人向けのアパートで日々トラブル続き。様々な国の人々との交流から青年の成長を描く連作短編集。 『ミステリーズ!』 掲載に書き下ろしを加え単行本化。
(吉永南央)1964年埼玉県生まれ。群馬県立女子大学文学部卒業。 『紅雲町のお草』 でオール讀物推理小説新人賞を受賞。主な著書に 『オリーブ』 『誘う森』 『Fの記憶』 。
(収録作品)1/4/ジロ/海亀/バルザフ/テリンノム/住人祭/エキストラ
吉永南央がいい本続きなので、ものすごく期待が大きすぎて、今回はちょっとイマイチでした。設定の奇抜さと主人公の心中がしっくり合わないというか。ミステリ仕立のところもそこまでミステリ風に無理して盛り上げなくても…という雰囲気で。
モラトリアムな主人公 瑞樹も結局そういう生き方でいいのか?と余計なお世話ながら思ってしまったり。瑞樹の父親が未だモラトリアムだからいけないんだろうなーと思いつつも、最後まで落としどころが見つけられず不満の残る読了感。
評価:



(5つ満点)
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