源氏物語の新訳・超訳に現代作家が挑む。あの人の源氏の解釈は?月刊新潮10月号既出に3章加筆。
(収録作品)帚木(松浦理英子)/夕顔(江國香織)/若紫(角田光代)/末摘花(町田康)/葵(金原ひとみ)/須磨(島田雅彦)/蛍(日和聡子)/柏木(桐野夏生)/浮舟(小池昌代)
ということで追加になった3章を加えた本作、読みました。
改めて全章読みましたが、やっぱり面白いのは町田康
『末摘花』 と桐野夏生
『柏木』 ですね。今回加わった
『帚木』 は空蝉の章、
『蛍』 は玉鬘の章、そして
『浮舟』 は薫と匂宮に愛される浮舟の章です。
浮舟って一番気の毒な気がします。薫と匂宮に出会う前も出会ってからも苦労続き、幸せってどこにあるのかしら。それもこれも源氏の君の現世での宿業を、全部薫が背負ってしまったからじゃないの?と思ってしまいますね。
個人的には桐野夏生と町田康の全訳を読みたいですねぇ。
評価:




(5つ満点)
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