栞子さんと消えない絆
鎌倉の片隅にあるビブリア古書堂はその佇まいに似合わず様々な客が訪れる。すっかり常連の賑やかなあの人や困惑するような珍客も。4冊の本が見えない絆をあらわにした時、栞子さんの母親への想いは変わるのだろうか。
(三上延)1971年横浜市生まれ。武蔵大学人文学部卒業。ライトノベル作家。『ダーク・バイオレッツ』 で電撃小説大賞三次選考を通過し同作でデビュー。本書で2012年本屋大賞にノミネート。主な著書に 『ダーク・バイオレッツ』 シリーズ、『偽りのドラグーン』 シリーズ。
ビブリア古書店も3冊目。今回もマニアックな本が4冊。今可愛いキャラクターとして有名なあのチェブラーシカは、ロシア(ソ連?)のキャラだったとは!しかもふるーいチャブラーシカは、何だか可愛くないらしい。オリジナルを見てみたい。
今回のテーマは 『絆』 。栞子さんは小さい妹と自分を置いて出て行ってしまった母親に対して激しい感情を抱いておりますが、その母親ともやはり絆があるらしい…ということに気付くという展開。栞子さんのおかあさんはなぜ家を出たのか?その、不可解なスパイ的活動は、何のためだったのか?とまぁ物語は徐々に探偵風。
引っ張り方が上手いのは、さすが。続きも楽しみにしています。
評価:(5つ満点)