私の考えだが、必要のない記述が文中多すぎるのだと思う。こう書いちゃえば読者は次の展開が分かってしまう。そういう記述は最後の最後まで取っておかないとダメなのだ、そうでないと先を読む楽しみと読了感が全く違ってしまう。
ハッキリ言ってプロローグはない方がいい。構成が間違っている。最初から泰史と冬美でスタートさせるべき。そして私は最後まで泰史の兄が一枚噛んでいると思っていたのに…違うの?
なぜ子どもレンタル会社に亡くした息子そっくりの子どもが商品としていたのか。そこまで仕組まれていると思っていたのに…ってここまで書くともうすっかりネタバレですが、ラストはかなり手抜きというか落胆するオチでした。そこまでの技術があればもっとスゴイことができるだろうP.I.って会社。と思った。
今回は担当編集者もいただろうに、どうしてもっと手取り足取り校正をしてあげないのだろう?タイトルやあらすじで惹きつけるのも重要だけど、もっと重要なのは中身と読了感ではないでしょうか。
うーん。またしても題材が非常に興味深いし今後こういう商売が出てくるかもしれないだけに、もったいなさ過ぎる。今後どうなる、作家 山田悠介。