1月1日に、自分が生まれた年にできた1セント玉を拾うと、三つのお願いがかなうという。せっかく1セント玉をひろったのにゼノビアは親友のビクターとけんかをしてしまう。最後のお願いをする時にいちばん大切なものに気づいたゼノビアがした、お願いは…?
ルシール・クリフトン 作、金原 瑞人 訳、はた こうしろう 絵。
『国語四年(上)かがやき』 (光村図書出版)掲載作品に加筆、絵本化。
そうなんです。
教科書の最初のお話でした。なかなかいいお話だね、と思いながら第1王子の音読を聞いていて、たまたまアニマシオン(本を活用した新しい読書の取組方法、別記事近日UP予定)の授業で使えそうだったので買ってみました。
挿絵は、正直教科書の方が私好みでしたね。でもこのお話なら4年生は全員読んでいるので、読み終わったお話を使ったアニマシオン、という授業にはうってつけです。なかなか全員に事前に本を読んできてもらう、というのは難しいからです。
更にこの訳者に注目(ってほどでもないけど…)。芥川賞を取った金原ひとみのお父さん、金原瑞人です。だから?どうということはないですけど…。
でもやはり、訳は上手ですね。邦題は
『三つのお願い』 とありますが、原題は
『Three Wishes』 です。おんなじだって?そうですね…。あとお願いが叶ったところでゼノビアがいつも言う
『どんぴしゃり。』 という言葉、最近聞かなくなっていたので何だか嬉しいですね。どんぴしゃり、ですまさに。
ゼノビアのママもいい感じです。こんなママになりたいものです。
評価:




(5つ満点)
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