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凍土の密約*今野敏

toudo.jpg赤坂で殺人事件が発生する。被害者は右翼団体に所属する男。さらに次々と関連すると思われる殺人事件が起きるが。警視庁公安部の倉島は上層部からの命令で捜査本部に出向くが各事案の関連性をなかなか見いだせないでいた。分かっていることは殺人者はプロ、鍵はロシアだということ。倉島は仲間と共に意地と誇りをかけて敵に挑む。
(今野敏)1955年北海道生まれ。上智大学卒業。『怪物が街にやってくる』 で問題小説新人賞を受賞しデビュー。『隠蔽捜査』 で吉川英治文学新人賞、『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。TBSドラマ 『ハンチョウ~神南署安積班~』 の原作シリーズなど著書多数。


読み始めて知りましたが、コレは公安VSロシアシリーズの3冊目だそうです、前2作での倉島の活躍が諸所に出てきますが未読でも大丈夫です。タイトル通り何やら北の地での密約なるものがキーなのですが、それも大昔の約束でして。公安のお仕事というのは本当にこんなにたくさんあり、公安刑事一人ひとりが同僚にも内緒のハト(情報提供者)を持たなくちゃいけなくて、その人達の身の安全も考えてあげなくちゃいけなくて、と考えただけでもうー大変。007みたいにハラハラドキドキ、楽しそうじゃ全然ないですもん。

大抵の刑事物では公安刑事は嫌われ者なのですが、その公安刑事を主役に据えている本作では彼らの苦労も十分伝わってきますね、他の刑事課の皆さんに嫌われちゃうワケも、そうせざるを得ない状況も。

さて本題の密約、そこまで過去にこだわるのはどうなのか…とも思いますが、国の利権のためであれば命をかけてそれを成し遂げようとする、それが愛国心というか自分の使命だと強く信じていれば、人はその道を邁進してしまうのでしょうね。うーんスパイって立派だわ。颯爽と活躍する安積ハンチョウシリーズよりも、案外小さいことでもクヨクヨ悩んでいる、ごく普通の刑事達(とはいえ倉島もエリートですな)の話の方が、親しみを持って楽しめますね。

評価:(5つ満点)

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年齢:
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1972/02/16
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