下半身不随になり車いす生活を送る元海兵隊員のジェイクは衛星パンドラで実行されるアバター・プログラムへの参加を要請された。パンドラの住人ナヴィ族と人間の遺伝子から造られた肉体<アバター>に意識を送り込むことで人類のアバター開発計画に有利になるよう行動することを命令されていたジェイクだったが、その美しい星と自然を愛し敬うナヴィ族と触れ合うことでジェイクの心情に変化が生じていく。『タイタニック』 キャメロン監督作品、3D作品。
まずは3Dなるものの状況をチェックしようとでかけた本作ですが(そういう人がほとんどでは?)、ストーリーも期待以上でとても良かったです。これは、
マトリックス>ナウシカ>もののけ姫 だな、と確信してきました。すべての生命をつなぐ木、あれはもののけ姫の
シシガミですね(ラストでも私の頭の中では
『シシガミよー首をお返しする!』 というアシタカの声が響きまくり)。
下半身不随になったジェイクがアバターに精神を移し替え、自由に動く足で活き活きとした自分を取り戻す様子、よく伝わります。危険がいっぱいなパンドラだからこそ無鉄砲な海兵隊出身の彼にはより魅力的だったり。それにしてもモンスターハンターといいファイナルファンタジーといい、今はこういうのが流行りなのかしらね、と思いました。私はどれを見ても同じシリーズにしか見えないけど…。
登場人物らの相関関係もいいですね、研究員らと敵対する軍隊の将軍を、単にクレイジーなオヤジではなく彼もまた軍人としてプロフェッショナルだと描いていたのはとても好感持てました。彼の立場からすればあの行動は正当ですからね。ラストもジェイク、君はその選択でいいのだろうが、共にパンドラに残った地球の友人らはあの選択で良かったのか…という気がしないでもないですが、自分の意思だからいいのでしょうかね。若干含みアリなラストがちょっとショッキングでいいですね。
久々のエンタメ大作、アタリではないでしょうか。
評価:




(5つ満点)
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