超能力セミナー講師、タイの日本人カモリ屋、彼らは巧みな話術で人々をとりこにする。スレスレ主婦モデル、ダッチワイフを創る人形師、彼らは男たちの欲望に火を点けお金に換える。警察マニアは無線を傍受し勝手に追跡捜査をする。知られざる仕事師達の実態が今ここに明かされる。著者による新聞拡張団冷や汗体験記も収録。
(北尾トロ)1958年福岡県生まれ。ライター。オンライン古本屋 『杉並北尾堂』 店主。主な著書に 『ぼくはオンライン古本屋のおやじさん』 『裁判長!これで執行猶予は甘くないすか』 など。
トロさんのエッセイはやはり着眼点が良く、魅かれます。本作もそうです。
人形師がすごいですね、ダッチワイフを作る職人さん、自らを
『人形師』 と名乗りそのこだわりはさすがです。お客(需要)がマニアならば職人(供給)もやはりマニアだった。とプロフェッショナルの仕事は業界を問わず面白いです。
『仕事=金を稼ぐ』 つまり売れてナンボ、という図式も非常に大切だと思いました。
トロさん自ら潜入取材?で新聞拡張団を経験した体験記はすごく面白かったです、知られざる新聞拡張団の存在とその役割。 『新聞取ってくれませんか?』 って人達は販売店から来てるんじゃなかったんです。なぜあの人達はたくさんの景品をくれるのか、など色々な秘密(事情)がよく分かります。やはり本当に体験したことは聞いていて非常に面白いです。
これからもトロさんにはどんどん危ない、怪しいお仕事を紹介して欲しいです、トロさんの危険のない範囲でぜひ。
評価:




(5つ満点)
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