国民的な漫画となって久しい 【こち亀】と日本推理作家協会を代表する7人の作家がコラボレート。あの小説のあの主人公達が、こち亀の両さんと遭遇したら?『週刊プレイボーイ』 連載を加筆修正し単行本化。
(収録作品)幼な馴染み(大沢在昌)/池袋←→亀有エクスプレス(石田衣良)/キング・タイガー(今野敏)/一杯の賭け蕎麦(柴田よしき)/ぬらりひょんの褌(京極夏彦)/決闘、二対三!の巻(逢坂剛)/日指せ乱歩賞!(東野圭吾)
以前ルパン三世のコラボ小説を読み、かなり当たった!と思ったので、この本も出版されてすぐに図書館に予約しておきました。かなり待たされて3ヶ月位経った頃手許にやってきましたが…こち亀編はちょっとイマイチだったかな?両さんのキャラが濃すぎて他がかすむ感じ?(笑)
大沢在昌の
『幼な馴染み』 では新宿鮫の鮫島が両さんに遭遇、強烈過ぎる…。しかし鮫島に負けない強烈なキャラがやっぱり両さん。今野敏
『キング・タイガー』 、京極夏彦
『ぬらりひょんの褌(ふんどし)』 も良かったです、それぞれ両さんのプラモデルオタクや異常なまでに有り余る体力、という特長を捉えて設定されています。その中で京極さんは京極さんらしい展開、大沢先生は大沢先生らしい展開で楽しめました。
こち亀というマンガが、多くの作家とその読者に愛されていることの証明としてこうしたコラボレーション小説が企画されることは嬉しいことです。次は何が読めるかな?
評価:



(5つ満点)
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