完璧すぎる妻のせいで帰宅拒否症になった夫。里帰りのしきたりに戸惑う新婚夫婦。誰の家にもきっとある、ささやかだけれど悩ましい6つのドラマ。『小説すばる』 掲載を単行本化。
(奥田英朗)1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライター、構成作家を経て作家に。『邪魔』 で大藪春彦賞、『空中ブランコ』 で第131回直木賞、『家日和』 で柴田錬三郎賞、『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。主な著書に 『イン・ザ・プール』 『ガール』 『サウスバウンド』 など。
(収録作品)甘い生活/ハズバンド/絵里のエイプリル/夫とUFO/里帰り/妻とマラソン
コンセプトとして
『家日和』 続編だそうです。フツーの家族のフツーの問題、決して楽観的な答えが待っているわけでもなく実に現実的な展開が待っています。あまりに現実的すぎて正直おもしろくない。
両親の離婚に悩む高校生、夫の精神不安定に悩む妻。誰もが悩んでいるのですが答えは自分で見つけるしかないこと。どれもそういうラストで終わるわけですが、奥田英朗の毒のある小説が好きな私としては、物足りないです。
評価:



(5つ満点)
奥田英朗 『家日和』 2008/02/04
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