めくってびっくり短歌絵本。ユーモラスな絵と解説で楽しく短歌にふれましょう。日常の短歌を114首収録。旬の歌人 穂村弘が選と解説を担当。斎藤茂吉、北原白秋などおなじみの歌人が登場。矢印をめくると広がる素朴な絵を添えて短歌を身近に感じられる一冊。 既刊全5巻。
(穂村弘)1962年北海道札幌市生まれ。上智大学英文学科卒業。歌人、翻訳家、エッセイスト。主な著書に 『シンジケート』 『短歌という爆弾』 『もうおうちへかえりましょう』 『本当はちがうんだ日記』 など。
この絵本、すっごくオススメです。歌人 ホムラさん選首による短歌集なのですが、絵本という形態が常に面白いです。各ページは折りたたんであり、広げるとA3サイズ大の幅に挿絵入りの短歌が一首ずつ。挿絵がつくとこんなに短歌が分かりやすく面白いのか!とかなり目からウロコ。ホムラさんの選首ももちろん抜群です。短歌なんて作れない…という小中高校生の指導にもとってもオススメかと思います。
本書で私が好きな句は
三番線快速電車が通過します理解できない人は下がって(中沢系)
1巻収録。(ホムラさん解説)『えっなに?理解できない、理解できないよ!』 ってのがいい!そう私も理解できないよ!
枕木の数ほどの日を生きてきて愛する人に出会はぬ不思議(大村陽子)
3巻収録。これは沁みる。私達は枕木の数ほどの日々を生きてきたというのに、なぜ愛する人に未だ出会わないのだろうか?うーんやっぱりホムラさんの選首は私の好みにピッタリだあ!
ぜひアナタもこの絵本でお好きな一句を見つけてください。
評価:(企画に万歳)