恋に戦う君を誰が笑うことができようか?何かにとらわれ動けなくなってしまった私達に訪れる小さくて大きな変化。奔放な想像力がつむぎだす不穏で愛らしい短編集。野性時代掲載に書き下ろしを加えて単行本化。
(西加奈子)1977年テヘラン生まれ大阪育ち。関西大学法学部卒業。『通天閣』 で織田作之助賞受賞。主な著書に 『あおい』 『さくら』 『うつくしい人』 『きりこについて』 など。
(収録作品)太陽の上/空を待つ/甘い果実/炎上する君/トロフィーワイフ/私のお尻/舟の街/ある風船の落下
西加奈子ファンタジーに挑む。ちょっとほろ苦くてもの悲しい短編集、という感じ。
『ある風船の落下』 が一番ファンタジー色が濃くて私好みです。基本的に私はファンタジーは好きですが、西加奈子にはもうちょっと現実味の溢れる、ちょっと毒もあるファンタジーを書いて欲しいです
、『こうふく あかの』 みたいな。
評価:




(5つ満点)
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