児童向け図書を年齢別に6グループに分け、1ページに2冊の割合で書誌事項と解題を付けた解説書。解題は単なる内容紹介に留まらず挿絵・造本の良し悪し、実際に子ども達へ読み聞かせをした際の子どもの受け取り方などにも触れている、実践を元にしたブックガイド。78年初版発行、91年新版再発行。2004年に新版を改めて監修しなおし、出版元、価格などを再確認し再発行している、東京子ども図書館を代表するロングセラー。同館編。
価格1050円以上の価値が十二分にあるブックガイドです。78年の初版から早30年、現在も児童図書館のパイオニアとしてあり続ける、東京子ども図書館の図書館員の方々が選んだ本が紹介されています。幼児〜中学以上と細かく対象年齢が分かれているところも分かりやすく、人に本を薦める際にも大変参考になります。
ここでの対象年齢はあくまでも本に親しんでいる度合いを示すもので、小学生でも中学相当の本を読める子もいれば、中学生でもあまり本に親しんで来なかった子には小学生向けのものから勧める必要がある子どももいます。そしてこの本はその点も踏まえて説明が書かれているところが、非常に親切で役立つと思われます。
ざっと見てみましたが、特に高学年から中学生向けの
『児童文学』 と呼ばれるジャンルの中には、私自身読の本がまだまだたくさんありました。
『児童文学』 というジャンルは決してあなどれないです
、『ハリーポッター』 も
『ナルニア国物語』 も
『ゲド戦記』 も
『モモ』 も
『星の王子さま』 も、児童文学です。しかし大人の鑑賞に十分堪えうる内容で、更に言えば大人が読むと別の視点で新しい発見があります。
ということで私は最近児童文学にも大いに興味があり、少しずつ読んでいこうと思ってはいるのですが、なかなか進みません。それにしてもこの本によればオススメの児童文学がまだまだこんなにあるなんて!特に外国文学に疎い私には知らない本がたくさんで、目からウロコです。
この本を参考にこれからもたくさんの子どもの本と親しくなりたいと思っています。
評価:





(5つ満点)
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