辞書編集部に異動した馬締(まじめ)は新企画である辞典 『大渡海』 の編纂チームに加わることとなる。辞書を愛する個性的すぎる仲間、問題山積の編集部、自身のままならぬ恋。愛すべき変人たちが恋に仕事に右往左往、果たして社運を賭けた大渡海は編み上がるのか? 『CLASSY.』 連載を単行本化。
(三浦しをん)1976年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。『まほろ駅前多田便利軒』 で直木賞受賞。主な著書に 『秘密の花園』 『光』 『風が強く吹いている』 など。
奇妙奇天烈なキャラクターが活躍するのはいつものしをんちゃんの小説ですが、今回辞書編纂室という、言葉を愛しすぎてる変人達の集まりをここに据えたのが面白いですね。辞典ってこういう風にできるわけか…お仕事拝見、フムフム。ですな。そしていつの時代もどこの世界でも、プロフェッショナルというのは真にその対象を愛し、24時間そのことを考えている人達なんだなぁ。とつくづくこの本でも感じてしまいました。登場人物への愛。いつもしをんちゃんの小説ではそれを感じますね。
どんな世界でもエンタメにしてしまう、しをんちゃんの筆力に今回も拍手。
評価:




(5つ満点)
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