私達の人生の現実は私達の心を映し出した鏡である。短い物語に誰もが抱える悩みを解消し運命を切り拓くヒントがある。コーチングのコーチによる、インターネットで反響を呼んだコーチング実践のストーリー。第1回読ませ大賞受賞。
(野口嘉則)1963年広島県生まれ。広島大学経済学部卒業。心理コンサルティング事務所を開設、03年に(有)コーチング・マネジメントを設立。現在コーチとして150以上のクライアントの目標達成をサポートする。
現実に起きる出来事は一つの結果であり、結果には必ず原因がある。そしてその原因はあなたの心の中にある。人生の現実は心の中を映した鏡なのだ。
というコンセプトで書かれた、実例を紹介しながらコーチングのコーチがコーチングとは何か、その実態を紹介した本です。内容は、当初野口氏のサイト上で紹介された野口氏のコーチング内容を紹介した話が話題になり、書籍化されたのだそう。
インターネット上ではこの本に対して賛否両論です。賛成派は恐らくコーチングを知っていて、今回の事例もその手法を支持しているのですが、反対派は前半に紹介されている 『実話に基づいた話』 が胡散臭い、と意義を唱えているようです。でも私自身の感想は、この 『実話に基づいた話』 が実話であろうがなかろうがそれほど問題ではなかろう、ということです。
この本は 『コーチングとは何か』 を実例を紹介することで分かりやすく紹介した本です。
人生では様々な困難なことが起こる、しかし自分が今困難と思っているその 『結果』 は、実は自分の中に 『原因』 があるのである。その結果の捉え方、対処の仕方を学ぶことにより解決へと導くことができる。それがコーチングです。コーチングを知っている人が読めば胡散臭くもなくごく当たり前のように感じるのですが、そうではない方には胡散臭いと感じるのでしょうか?
確かに本の宣伝帯には 『読んだ9割が涙した!』 とかあってそれはなかなかオオゲサだな、と苦笑してしまいますが(私は泣かなかったです)、涙しようとしまいと、こういう考え方があってもいいかも、こういう考えなら上手く行くかもしれない、と考えるきっかけにはなってくれると思います。自分の気持ちを切り変えるための段階的な手法が、後半に書かれています。
話題なので最初図書館で借りましたが、結局買いました。値段も手ごろだし時々自分の行動を振り返るのにもいいかもしれないと思って。でもなかなか本の通りにできないんですけどね。
評価:(5つ満点)