資産家の令嬢だけが入学できる特別な全寮制の学校は陸の孤島にあった。自由と情報は与えられない閉鎖された環境に閉じ込められた少女達。それぞれに事情を持つ4人の少女らは互いに惹かれあい、愛情や嫉妬の感情に苦しみ出す。やがてその危ういバランスが崩れた時、彼女達の選んだ道は。異色の少女小説。
(宮木あや子)1976年神奈川県生まれ。 『花宵道中』 で 『女による女のためのR-18文学賞』 大賞と読者賞を同時受賞しデビュー。 著書に 『白蝶花』。
設定のためか分からないが、ちょっと学校の様子やそこにいる少女達の様子がイマイチ分かりにくい。
4年間何もせず(勉強したいなら授業もあるそうだがほとんどの少女らは何もせず)過ごすと好きな大学の?卒業資格がもらえるという謎の全寮制の大学。そこに4人の訳アリの少女達が入学してくる。
矢咲、都岡、三島はそれぞれ入学が必要な正当な理由があるので学校に来たわけも分かるのだが、小津はなぜこの学校に来たのだろう?彼女には入学する必要がないのでは?そして彼女ならば自立して生きていくことも可能なのでは?そこの読みが甘いのかな、私。
牢獄とも言える寄宿舎に押し込められている彼女らを通じ、自分で選択することの難しさ、自由の素晴らしさ、同時に辛さを思うこととなった。
評価:



(5つ満点)
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