キキと新しい魔法
コリコの街で暮らすようになったキキ。2年目も順調に仕事をこなします。街の人々もキキの存在を認めてくれ、宅急便の仕事も忙しくなりました。キキが運ぶものは動物園のカバからおじいさんの想い出まで、お願いがあれば何としてでも運ばなくちゃと頑張ります。
(角野栄子)1935年東京生まれ。早稲田大学教育学部卒。25才の時にブラジルに2年間滞在。『ズボン船長さんの話』 で旺文社児童文学賞、『おおどろぼうブラブラ氏』 で産経児童出版文化賞大賞、『魔女の宅急便』 で野間児童文芸賞、小学館文学賞他を受賞。
修行が明けてもコリコの街で暮らすことを選んだキキ。里帰りもそこそこにコリコへ戻ります。早速待ち受けていたの荷物は、動物園のカバ?というお話から。
カバをどうやって運ぶのか、そもそもなぜカバを運ばなくてはならないのか?
『もの』 を運ぶことが
『気持ち』 を運ぶことだと気付いたキキは、丁寧に仕事にあたろうと努力します。 『キキ、さんぽを運ぶ』 の章では、病院へ入院しているおじいさんの願いを叶えるキキ。
映画の設定と異なり、キキの宅急便へのお礼が
『もちつもたれつ』 か
『ほんのおすそわけ』 というのがいいですね。魔女は昔からもちつもたれつ、だそうです。
一人で生計を立てていくうちに、キキに社会人として魔女としての自覚が芽生えてくるところが本作のみどころ。ほうきで飛ぶ魔法しかできなかったキキが、もっと街の人々の役に立ちたいと、里帰りしておかあさんに魔女の薬の作り方を教わり薬を作ることに成功するのですが、その薬の名前は
『くしゃみの薬』 。
『くしゃみの薬』 はカゼ薬のことだそうで…熱だけ、のど痛だけでくしゃみが出なくても効くのか?とか突っ込んじゃダメですね。
評価:



(くしゃみの薬欲しい)
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