生ぬるい水に囲まれた孤島。ここにはかつて政府によって造られた一大遊廓があった。廓に売られた白亜と薬売りのスケキヨ。美貌の姉弟の魂は惹きあい、反発し合う。小説すばる新人賞、泉鏡花文学賞受賞。
(千早茜)1979年北海道生まれ。立命館大学文学部卒業。小学生時代の大半をザンビアで過ごす。本作で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。同作で泉鏡花文学賞受賞。
ちょっと宮木あや子風でなかなかに私好みの小説でした。千早茜も今後要チェックです。
あまりに幻想的すぎる世界観で、ラストはまさかの夢オチじゃなかろうな、とまで思ってしまいましたがそうではなくて安心しました。途中いろいろと、あれはこういうことの隠喩では…と考え出すとすごくややこしくなりそうなので、あえてサラッと読んで終わりにしてしまいました。
愛は、実に難解であります。
評価:




(5つ満点)
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