新宿署刑事 鮫島。警察内の不祥事に巻き込まれたが一人屈せず、上層部や同僚には疎んじられ、食いついたら離れない単独捜査で新宿鮫と恐れられる男。新宿署異動直後の鮫島を襲う危機や、腐った刑事や暗殺者との対決、人気コミック 『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の両津勘吉、『エンジェル・ハート』 の冴羽リョウが登場する異色作など、鮫島の魅力を集めた短編集。
(大沢在昌)1956年名古屋市生まれ。慶応義塾大学法学部中退。『感傷の街角』 で小説推理新人賞を受賞しデビュー。『深夜曲馬団』 で日本冒険小説協会最優秀短編賞、 『新宿鮫』 で日本推理作家協会賞長篇賞、吉川英治文学新人賞、「新宿鮫 無間人形」で第110回直木賞、 『心では重すぎる』 で日本冒険小説協会大賞、『パンドラ・アイランド』 で柴田錬三郎賞を受賞。
(収録作品)区立花園公園/夜風/似た者どうし/亡霊/雷鳴/幼な馴染み /再会/水仙/五十階で待つ/霊園の男
新宿鮫の短編集。大沢先生の作品はどれもサクサク読めますが、短編集ということでいつも以上にサクサク読めます。しかもこち亀の両さんとの絡みや、シティハンターの冴羽リョウまで出てくる!更に、解説を読んで初めて分かったのですが、冴羽リョウの後日談として 『エンジェル・ハート』 ってマンガやってるんですか?あれってまんま冴羽リョウなの?それも読んでみなければ…と往年のジャンプ読者の私は思うのでした。
マンガの話はさておいて、大沢先生に書かせると両さんもシティハンターもやたらカッコよくなります(笑)。ファンも大喜びだね。両さんが出てくる短編は 『こち亀短編小説集』 で既読なのですが、もう一度読んでもやっぱり面白いです。
それにしても鮫、すかしすぎだ!カッコイイのが決まりすぎだ!と思いつつも、だからこそ鮫島だ!と思うのでした。
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