数100キロ離れて暮らすカップル。久しぶりに再会したふたりはお互いの存在を確かめ合うように幸せな時間を過ごす。しかしその後には胸の奥をえぐられるような悲しみが待っていた。16歳の歳の差に悩む夫婦、禁断の恋に揺れる主婦、自分が幸せになれないウェディングプランナー。迷い、傷つきながらも恋をする女性を描いた、10のショートストーリー。『スローグッドバイ』 に続く恋愛短篇第2集、『小説すばる』 掲載を単行本化。
(石田衣良)1960年東京生まれ。『池袋ウエストゲートパーク』 でオール読物推理小説新人賞を受賞しデビュー。 『4TEEN』 で直木賞を受賞。 主な著書に 『約束』 『娼年』 『LAST』 など。
(収録作品)ふたりの名前/誰かのウエディング/十一月のつぼみ/声を探しに/昔のボーイフレンド/スローガール/1ポンドの悲しみ/デートは本屋で/秋の終わりの二週間/スターティング・オーバー
30代の恋愛を描いた短編集。ということだけど正直物足りなかった…。今の30代は本当に石田氏の描くようにみんな大人になりきれていないのだろうか?(人のこと言える立場かー)
『1ポンドの悲しみ』 なんて私にはただオオゲサすぎる話としか思えず…この2人は相当訳ありカップルなのか?と盛り上げておいてラストが…アレッ? 『ふたりの名前』 と 『デートは本屋で』 がまぁまぁであとはイマイチ。
主人公達は30代ですが、読者対象はYA(ヤングアダルト)でいいと思います。
評価:(5つ満点)