畑中耕作は鳴り物入りでデビューを果たしたボクサーだが減量に対して極端に意志が弱く、毎回減量に失敗し試合結果は散々というスチャラカボクサー。ジムの会長を泣かせてばかり。修道院のシスターアンジェラに片思い中でシスターや修道院の院長らを悩ます日々。そんな畑中もボクシングを通して周囲の人々やシスターの想いを感じ成長していく。気になるシスターとの仲も進展?連載初出の1987年から約20年かけて2007年に完結。だが単行本は全4巻…。
(高橋留美子)1957年新潟県生まれ。 『うる星やつら』 で小学館漫画賞少年部門、星雲賞コミック部門、 『人魚の森』 で 星雲賞コミック部門、 『犬夜叉』 で小学館漫画賞少年部門受賞。 主な作品に 『めぞん一刻』 『らんま1/2』 など。
ドラマ化された本作 『1ポンドの福音』 。私の記憶では確か随分前のマンガだったのになんで今頃ドラマ化?と思っていたら、昨年連載が完結したそうです。全4巻だし一瞬購入するか?と迷ったのですが、某所(はどこかツッコミ不要)で読んできました。高橋留美子氏お得意のコメディですね。で結論として 『買わないで良かった…』 でございますが、初出が80年代後半ということでコメディのノリもその時代を反映しており、そういう意味では懐かしい面白さがある作品でよかったです。
ドラマだとマジメ一本やりのシスターアンジェラですが、原作では結構面白い女の子だったりします。スチャラカでどうしようもないボクサー畑中ですが、シスターだけは大好き。そんな彼を放っておけないシスター。と設定は完璧いつものパターン、めぞん一刻を思い出しました。でもこのパターンがやっぱり高橋留美子、ということでよいのではないでしょうか。
それにしてもここまで放っておいて(?)、どうして去年になって突然連載が再開し最終回描いたのかな…やっぱり出版社の要望→在庫処分!とか。
評価:(5つ満点)