結婚、出産、恋、仕事、夢、迷い、あきらめ、自信…。何かが終わり、始まる。ふと自分を見つめる時とは。29歳独身女性8人の等身大の物語。 『日経ウーマン』掲載を単行本化。
(収録作品)私の人生は56億7000万年(山崎ナオコーラ)/ハワイへ行きたい(柴崎友香)/絵葉書(中上紀)/ひばな。はなび。(野中柊)/雪の夜のビターココア(宇佐美游)/クーデター、やってみないか?(栗田有起)/パキラのコップ(柳美里)/憧憬☆カトマンズ(宮木あや子)
アンソロジーは思わぬ作家に出会えるという幸運もありますが、たまにすごくハズレな短編をムリクリ読まなくてはならない、という苦痛?を伴うこともあります。今回は宮木あや子を目当てに読み始めましたが、8編のうちアタリは以下の通り。
クーデター、やってみないか?(栗田有起)
パキラのコップ(柳美里)
憧憬☆カトマンズ(宮木あや子)
日経WOMANは読者層を非常に意識して作っている(それはどの雑誌もだ)から、掲載小説もこうなるのは仕方ないのか…つまり私はもう日経WOMAN世代じゃないってことなのだ。栗田有起、宮木あや子はやはり今回も小気味いいです。あまり私好みじゃないと思っていた柳美里が今回なかなか私にハマり、良かったです。正直嫌いかもと思っていただけにあまり最初の印象だけで決めず柳美里ももうちょっと読んでみないとだな。と思いました。中上紀、宇佐美游は初読です。
評価:



(5つ満点)
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