家族ドラマと名女優ここにあり
招待券をもらったので喜んで行って来ました。
考古学オタクというより邪馬台国オタクの元社長が会社をクビになっても私財を投げ打ち研究を重ねる…という話なのですが、主人公は宮崎元社長に寄り添い共に歩む和子夫人なので、夫が研究に夢中になるばかり貧乏でその日子どもに食べさせるコメがないとか、労働運動に夢中になり大阪へ行ったものの戻ってきた元社員の若者とか、その辺の背景をサラッとしか描いていないのも、和子氏が夫宮崎氏とその研究を支えることのみに腐心していたことがよく分かり、逆に納得してしまいます。
この労働運動に傾倒する若者は窪塚くんでした、名前がもうすぐに出てこなかった。
行く前はこの映画は歴史スペクタクルなのかと勘違いしていましたが、観てみたらなんと家族ドラマだったことが分かりました…しかし2回ほど泣いてしまいました(笑)。
吉永小百合が30代前半(20代後半かも)からずっと和子氏を演じており、その若々しさ、初々しさがさすが名女優だ!とうなるほどでした。和子氏が徐々に年を重ねていく様、その佇まいの様子もさすがです。
なかなか見られないタイプの映画で面白かったです。
評価:



(5つ満点)
PR