19歳のアリスは退屈な男ヘイミッシュから求婚されパーティを逃げ出す。懐中時計を持った白ウサギと遭遇したアリスはアンダーランドと呼ばれる不思議の国へ迷い込む。そこは美しくもグロテスクなファンタジーワールドで独裁者 赤の女王によって支配されていた。奇妙な住民たちは暗黒時代を終わらせる救世主の登場を待ちわびており、アリスこそがその救世主だというのだが。『チャーリーとチョコレート工場』 のティム・バートン監督作品。
3Dの実力を遺憾なく発揮した一作。アバターよりも飛び出す映像が効果的でした。ただ3Dメガネの特性か、全体がすごく暗いのが残念ですね。アンダーワールドだから暗いのかもしれないけど、途中メガネを外すとやっぱり少し明るくなりましたもので。
赤の女王 ヘレナ・ボナム・カーターが好演です。ハリーポッターでも悪役がハマっている彼女、その存在感は抜群。アラン・リックマンはどこに出ていたのだ…と思っていたらイモ虫(CG)でした、そりゃ気付かないわ。
ストーリーうんぬんと言うより映像の奇抜さに焦点を置いているので感動とかはないです(笑)。キャラクター設定もハッキリ言えばどうでもよく、マッドハッターは案外まともな役柄なのだとちょっと驚いたり。ストーリーについて少し言うならば白の女王、アンタはズルイだろう、何もしようとしないで。というところですね。
なお、この作品はお子さまには向かない内容です。ストーリー性を重視していない上に、若干世の中全般に対し、批判的な部分もあります。
評価:(5つ満点)