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ブラインドネス

blindness.jpg交通量の多い交差点で信号待ちをしていた車が突然立ち往生する。運転手の男は目の前が真っ白になり視力を失ったと言うのだ。ようやく自宅へたどりついた男は妻に付き添われ眼科へ行くが異常は発見されない。その翌日から診察した眼科医や眼科の待合室に居合わせた人々までもが同じ症状の失明を遂げる。爆発的に感染する謎の失明。失明した人々は強制収容所へ入所させられることとなった。眼科医に付き添った妻だけがなぜか何日経っても失明せず、彼女は献身的に収容者達の面倒をみる。その間にも謎の失明は人々に広がり続け収容所はやがて食物を巡り人知の及ばない無法地帯と化していく。未知の病に翻弄される人々と互いに弱者ながら搾取を繰り返そうとするあさましい人間の欲望を、ただ一人失明を免れた女性の目を通じて描く。

新年早々暗い映画ですが…。去年も似たような 『アイアムレジェンド』 というのを観たな。今回PG12になっていますがこれはR15でいいと思います。人のあさましさ、おぞましさを見せつけられ、かなり気が滅入ります。

伊勢谷と木村佳乃が好演、2人の英語も素晴らしいです。特に木村佳乃の堂々とした演技振りは役者としての大きな成長を感じさせました。伊勢谷の役名はエンドロールによれば First blind man で木村佳乃は First blind man's wife 。そこで初めて気付いたのですが、この映画は登場人物がいずれも固有名詞で呼ばれない。映画中も誰一人として名前を呼び合わない。強制収容所という狭く隔絶した社会では、名前など意味がないということでしょうか。眼科医はドクターと呼ばれ、その妻であり本作の主人公である妻はレディと呼ばれる。

収容所内で秩序を作ろうと奔走するドクターとレディ、それが徐々に破壊されていく様、最悪の状態からの殺人、放火、そして自由。唯一人、すべてをつぶさに 【見てきた】 レディの想い。ラストの余韻もかなり怖いです。相当ゲッソリ来る内容なので体力のない時はオススメできません、ご注意。

評価:(5つ満点)
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木皿泉 『昨夜のカレー、明日のパン』
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DaisyAKM/菜摘
年齢:
53歳
誕生日:
1972/02/16
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