スターをいかにカッコよく魅せるか
香港映画とは。壮大なスケールのセットよりも、毎回驚かされるエキストラ動員数よりも、どこよりも派手なアクションシーンよりも、何よりもその特徴と言えるのは。
スターをいかにスターとしてその魅力を最大限スクリーン上で表現できるか。ということではないでしょうか。と今回も改めて思ってしまいました。
とにかく香港映画とは、ストーリーよりもエキストラの数よりも派手なアクションよりも、
何よりも大切なのはスターではないでしょうか。今回も2大スターであるトニーレオンと金城武の魅力満載、というよりこの2人をいかにカッコよく魅せるか、それに終始した内容です。
特にトニーレオンの威力は凄まじく、もちろんこの映画の主人公はトニーレオン演じる周ユ(機種依存文字)です。これでもかこれでもかとトニーレオンじゃなくて周ユの魅力を出しまくり、しつこすぎる(笑)くらいでトニーレオンファンなら大満足。しかしこれぞ映画のあるべき姿かもしれません。
かつて映画とはまず
【スターありき】だったのが、最近の邦画はほとんどそういう傾向がありません。というのもスターそのものがいなくなったからではないでしょうか。その分最近の邦画のストーリー構成は完璧で素晴らしいのですが、逆にこういうスタイルの香港映画を観るとこれはこれで十分アリだな、と別の視点で非常に楽しんできました。
この頃香港映画と言えばチャン・イーモウの映像における美しさの追及、に慣れつつあったので、今回のようなスターありきの無骨なスタイルは新鮮です。もちろん内容は散々言っているようにまずスターが大事なので、史実として赤壁の戦いがこうであったかどうか?ということは問わないお約束でお願いします。
スターを盛り上げる脇役たちも素晴らしいです、劉備の側近である趙雲は強すぎ、飛んでくるヤリをつかんで投げ返すってできるかフツー?中村獅童も今回香港スターの仲間入り、味方3人の盾を踏み台にして空を飛ぶか?と香港映画の殺陣はやはり面白いです。
Part2でもスターの活躍(魅力)が楽しみです。
評価:




(5つ満点)
PR