江戸、将軍家綱の時代、星を愛し星を追い続けた男がいた。一介の碁打ちに過ぎなかった安井算哲は囲碁の対局よりも星と算術に夢中。その才能を見抜かれ幕府から日本初の暦作りを命じられる。途方もない時間と労力を注ぎ、安井算哲はついに日本独自の暦を作り上げることができるのか。渋川春海(安井算哲)の貞享改暦を描く。冲方丁 原作、滝田洋二朗(『おくりびと』)監督作品。日本。
主演の岡田くんがとっても良かったです、なかなかいい役者です。原作を読んでから行こうと思ってましたが映画が先になってしまいました。ストーリーは若干長めでやや真ん中が眠くなるのですが、星の動きと算術を愛した安井算哲という人の魅力が十分に表現されており、正直算哲は変人なのでしょうけどそれを岡田くんを配役することで魅力ある主人公としており、とても良かったと思います(やっぱり主人公はイケメンでないと)。
北極星の位置を確認する北極出地で、同行していた役人の岸辺一徳さんと笹野高史さんのコミカルな演技も良かったですね。算哲は生涯をかけて正しい暦を作成するために尽力するのですが、自分達が立っているこの地が球体であること、地軸が傾いていること、緯度経度の関係、を理解し想像し中国との暦のズレを修正していった彼の偉業がよく分かり、大変勉強になりました。あんまり伝記などに興味のない私でも、原作を改めて読んでみようと思いました。
評価:



(5つ満点)
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