ごく平凡な四人家族の船村家。ある日突然その一家の未成年の長男が、小学生姉妹殺人事件の容疑者として逮捕される。東豊島署の刑事 勝浦と三島は突如その容疑者家族をマスコミや世間の目から保護するよう命じられる。容疑者家族保護マニュアルに則り船村夫妻と娘の沙織の三人は別々に保護されることになる。15歳の沙織を保護することになった勝浦。娘と同年代の彼女との関わりに戸惑いながらも二人の逃避行は始まった。二人を追うマスコミ、そして沙織の友人達。過去に傷を抱える刑事と突如嵐の中に投げ出された15歳の少女との心の交流を描く。
佐藤浩市かなり円熟してきました。もう初老の役も行けそうです。加害者の家族、というスポットを浴びにくい立場に当てた、難しい作品です、が、松田龍平がカッコイイ…カッコよすぎる。
インターネットの無法を超えた野放図状態にはひたすら驚く、というよりそうだこういう手法はできる、考えられる…と思ってしまう、その怖さ。誰もが簡単に人を弾劾できてしまうインターネット、果たしてこれがみんなが夢見てきた情報化社会のあり方、なんだろうか?
おおむね良かった作品なのですが、途中から大変気分悪くなってきて、何か朝悪い物食べたっけか…?と思ったら、なんと。何度も続くカーチェイスの場面のせいだったようです。画面に酔ったのです…ということでこの映画をご覧になる際は、三半規管の弱い方は特にご注意ください。
評価:




(5つ満点)
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