ナチス占領下の1942年パリ。ユダヤ人は胸に黄色い星をつけることが義務付けられる。11歳のジョーは星を付けるのが嫌だったが、学校でも近所でも心優しいフランスの人々は彼らを今まで通り隣人として扱っていた。突然パリに住むユダヤ人の迫害が始まる。彼らを救おうとユダヤ人医師(ジャン・レノ)と赤十字派遣の看護婦は奔走する。ナチス・ドイツの占領下にあったヴィシー政権時代のフランスで起きたヴェロドローム・ディヴェール大量検挙事件を描く。原題La Rafle.は 『一斉検挙』 の意。フランス。ジャン・レノはやっぱりフランス語をしゃべっているのがいいね~(フランス語分からんくせに)、と友人に言ったら、そうだねドラえもんよりカッコイイよね。そうだ、ジャン・レノ今はドラえもんなのだ(トヨタCM)。彼にドラえもん役をオファーしてやらせてしまうトヨタ、やっぱりすごいかも。
じゃなくて映画。フランス国籍を持ちフランス人民として暮らすユダヤ系の人々にも迫る、ナチスドイツの迫害。当時のフランス政府の決断、それを実行したパリ警察、そして彼らを守ろうとしたパリ市民の勇気。と書くとフランスの人々の良心をアピールするための映画か、ともとれますが、90年代までフランス政府はこの迫害があった事実すら認めていなかったこと、そして改めてその罪を認め、パリでもこのようなことがあったということを映画にした、やはりフランス人の勇気を称えたいと思うのです。
子ども達の演技、そしてジャン・レノの存在感。そして戦後何十年経とうとも、ホロコーストを題材にした映画作成がなくならない、という事実。21世紀の今も考え続けなくてはならないことです。
評価:




(5つ満点)
PR