2009年、太陽の活動が活発化し地球の核が熱せられた結果3年後に世界は終わりを迎える。この驚愕の事実をいち早く察知した地質学者エイドリアンはすぐに米大統領 主席補佐官に報告。やがて世界各国の首脳と一握りの富裕層にのみ事実が知らされ人類を存続させる一大プロジェクトが極秘に開始される。そして2012年。売れない作家のジャクソンは子ども達とキャンプにやってきた国立公園で政府の奇妙な動きを目撃。世界に滅亡が迫っていることを偶然知ってしまう。やがて一部の人類を救うための 『方舟』 が世界のどこかで制作されていることを知りジャクソンらはそこへ向かうのだが。 『インデペンデンス・デイ』 『デイ・アフター・トゥモロー』 のローランド・エメリッヒ監督作品。
試写会当たりましたSFXの技術の高さには感動しました、が…ストーリーはやはりディアフタートゥモロウの監督、何が言いたいのかイマイチ??とにかく津波はスゴイんだなーって結論ですね、映画でもtidle waves じゃなくて tunamiって言ってました。ツッコミどころは非常に多くその点でも大変面白かったのですが、映画のテーマはすべての人を救おうという【人類愛】じゃなくて、もっとずっーと狭小な、うちの家族だけは守ろうという【家族愛】に移ったのは確かですね。そして、そうでないと共感が得られない時代になったということでしょうか?運命は自分の力で切り拓け、というテーマとして捉えようとすればできなくもないけど、それもムリのある内容でした。
突っ込みどころ満載ではありますが、大スペクタクル映画はやはり大型スクリーンに限りますね。SFXの凄さはさすがです。
評価:(5つ満点)
(以下ものすごくネタバレ&ツッコミ)
大体、地球の終末に向けて情報発信しているのが個人のラジオ局だけなんておかしくないですか?いくら規制してもインターネットで情報発信はいつでもどこからでもできてしまうし、噂が広まらないわけがないと思うけど?現実ならインターネットで方舟のチケットも売買されるのでは?
それに人類を選別して乗せる方舟計画も、G8の首脳だけで進めるっていうストーリーがまずあり得ないでしょう。第一あんなに世界各国にたくさんあるはずの原子力潜水艦や空母はどうして使わないの?それにこんなに地殻が移動しちゃったら核爆弾や原子力発電所がみんな爆発して地球が壊れちゃうんじゃ?それなのにそれなのに、宇宙へ逃げないでなんで大型 『船』 を造ってそれに乗ろうとしているの?私はラストだいぶ近くなるまで、方舟が 『宇宙船』 なのだと思っていました!ただの船と知り本当にビックリしましたよ。
その他にも、国家元首や王族はどうなったのかとか、G8以外の各国の人々はどうなっているのかとか、船に乗せる人々を遺伝子の情報によりセレクションしたそうですがその人達から終末の噂がなぜ漏れないのかとか、色々突っ込みどころがあまりにもあり過ぎてかえって面白かったです(笑)。今回は試写会が当たり友人にお付き合いいただきました、ありがとうございます。私が遅くなって前から4列目鑑賞でごめんなさい。でも2人で顔を見合わせて驚いたシーンは、高級車ベントレーのエンジンがかからずに困っていた主人公に金持ちボスが 『エンジン、スタート!』 と言ってエンジンがかかった(声紋認証)シーンだったとは!いやーあの車のシステムには今回一番驚きました、2人とも!(笑)