マナカナ再び。
NHK朝ドラの
『だんだん』 にこの秋ハマりまくりでした。今年前半の
『瞳』 も良かったです、今年の朝ドラは当たりですね。
祇園の置屋で暮らす舞妓ののぞみ(夢花)の日々の暮らしが毎回非常に興味深く、楽しめます。姉さん芸妓と一緒に毎日お稽古に通い、早い晩ご飯を食べてお座敷は夜12時頃まで。芸の道に精進、お客さんへ真心を込めて精進。毎日がかなりハードです。
加えて実母でありながら姉芸妓でもある母を
『花雪さん姉さん』 と呼ばなくてはならないこと、厳しい置屋のおかあさんに逐一行動を見張られてることなど、ストレス溜まらないのか?と思ってしまうのですが、それはあくまでも祇園の外から見た勝手な見解。それが日常だったのぞみがめぐみと出会ったことで自分を振り返り、ついにその深い因習から飛び出してしまう、という大胆な展開。
何不自由なく明るく育っためぐみも、実母と思っていたお母ちゃんは育ての母であり、生みの母は全く知らない人だったことが分かるあたり、複雑な心境の表現は見応えありましたね。弟はそれが原因で一瞬グレるしお父ちゃんは若気の至りだったボクシングを再開するしで展開はジェットコースター。
姉妹の父親役の
吉田栄作がこれまた、役者として一枚も二枚もむけており、すっごく存在感があります。彼の成長した役者ぶりを見るだけでも、このドラマ十分の価値があります(笑)。
その他ライブハウスのマスターに
Mr.オクレ、レコード会社の部長にとんでとんで…(夢想花)の
円広志、ボイストレーナーに
森公美ちゃんなど、脇を固める俳優陣も個性派揃いで見どころありです。マナカナの2人は歌手としてデビューするという設定のために、歌のレッスンに始まりギターのレッスン、夢花として舞や所作のお稽古も相当積んできたはず。そういう本物を作ろうという意識が高い俳優陣の、作品作りへの情熱が感じられる骨のあるドラマに仕上がってます。
この先おそらくこうなるんだろうな~という展開が見えていても、歌に姉妹愛に友情に恋に、情熱を傾けるめぐみとのぞみ、そして周囲の人々の関わりは見逃せません。デビュー後2人の仲は初めて険悪になるらしい…その辺はかなり見ものです(笑)。
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