ライオネルは人間になりたがっている猫。森でご主人の魔法使いステファヌス博士と共に暮らしています。人間嫌いの博士に何度も 『人間にしてください』 と頼んだライオネルは、お仕置きとして2日間博士に人間の姿に変えられてしまいます。合図の鐘が4つ鳴るまで戻らないとライオネルは野良猫にされてしまうのです。それでも人間になるという願いが叶い、ライオネルは大喜びで町へ出かけていきます。町では人々が新しい市長の下、厳しい法律で縛られ自由のない暮らしに不満を抱いていました。なぜ人間同士仲良く暮らせないのか、と問うライオネルに、町の人々も徐々に心を動かされてゆきます…。
これまで観た劇団四季のファミリーミュージカルでは一番の出来かなと思います。歌、ダンスのシーンが多く適切に盛り込まれているし、内容も小さい子どもにも分かりやすいし。原作を読んだことがなかったのですが、見終わってから読みたくなりました。
主人公ライオネルには中堅の山崎義也。バレエのステップが多いライオネル役で、まぁまぁのステップかな。歌は良かったですね。何と言っても四季の舞台の魅力はダンスと歌ですが、今回はやはり地方公演ということで若手が多く、全体のダンスもイマイチ揃っていない所はまぁご愛嬌でしょうか。これが東京公演だと恐ろしいほどに揃っているのです、いつも四季のダンスのレベルの高さには感動します。
今回は町の人々が一緒に踊るシーンが多かったのですが、その中でもオレンジの服の人は上手かったな。なんて細かい所まで見てたりして。ジリアン役の女の子の歌はちょっとイマイチかな~と思っていたら、やはり翌日A市で公演を観た方からのメールでも同じことが書いてありました。そうねぇ、もうちょっとねぇ。まぁいいでしょう。
基本的にお芝居は好きですが、四季のお芝居が好きなのはやはり、狭くとも広くとも舞台全体を十二分に使って見せることと、歌とダンスのレベルの高さですね。
あんなに 『行きたくない~つまらない~』 と行く前は文句を言っていた第1王子ですが、結局熱心に観てました(笑)。やはり 『モノより思い出』 ですね。
(おまけ)プログラムが500円だった!安~い、嬉しい!
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