カナダ プリンスエドワード島を舞台にマシューとマリラという老兄妹に引き取られた少女アンの物語。好奇心旺盛で想像力豊かなアンが、マシュー、マリラ兄妹を始め村の人々を笑いを愛に満ちた日々に巻き込んでいく。生涯の友と出会い、楽しい事件を次々と起こしていく中で素敵な女性に成長していくアンを描いた作品。劇団四季全国公演。
今年の全国公演は赤毛のアンです。第1王子が2年生の時連れて行ったのですが、『アイスクリーム』 という歌が非常に気に入ったらしく、終演後もずーっと♪アイスクリーム、アイスクリーム…と唄っていたのがとても記憶に残っている、私にとって懐かしいミュージカルです。小憎らしい第1王子にもあんな可愛い時期があった…と思いつつ、第2王子もきっと喜ぶだろうと連れて行ったら。
第2王子は宿題を終えてないことが非常に気がかりで、開幕直後から機嫌が悪く、幕間にお会いした学校の先生にも帰った方が…とまで言われ結局車に(ランドセルがあるので)宿題を取りに戻り、第2王子は2幕の時はロビーで宿題をしておりました…。私は最後まで観た(意地)。先生や友人(お子さん方は宿題を済ませて来た…)にも呆れられ落ち込む私に、優しい第2王子はひとこと。
『ぼく、観るの嫌いじゃないけど宿題がないときにしてね。夏休みとか、土曜日とか。』
ごもっともでございます。本当に、申し訳ありませんでした。
という赤毛のアン。いつもながらアンの家のセットが楽しく、学校のシーンもみんなのダンスがとても良く、楽しかったです。ですがここで衝撃の事実が。アンサンブルのコーラスは、録音じゃないかと友人達が話していました…というかこの方々の耳は普通の人の耳と違うので、間違いないと思います。音楽、コーラスに詳しい二人が 『ピッチがパーフェクトだった。というかパーフェクトすぎておかしいと思った。』 と話しているのを聞いていると、ガッカリもしたのですが、全国公演は同じカンパニーが移動しながら1週に3公演ほどをこなしています。ダンスはもちろん歌もやっていては身が持たない、というのは事実かも。オーケストラは連れてこられないから音楽はCDですし、となるとコーラスも録音したものを使うのは、お金を払って来ているお客様にレベルの低いものは見せられない、という劇団四季のプロ意識の高さゆえ、なのかもしれません。
ですが…やっぱり本当に唄っているものを聴きたいのが、本音です。永遠のジレンマかもしれません。さてセットもですが衣装ももちろんとても素晴らしかったです。先生役の人が私は一番良かったです。
評価:




(でも劇団四季贔屓なので)
PR