最近博物館では閲覧者のことを 『お客さん』 と呼ぶようになったところが増えているそうです。図書館も同様に利用者を 『お客さん』 として扱う動きが増えつつあります。相手はお客さん。『見せてやる、貸してやる』 ではなく 『見て頂く、借りて頂く』 。そうすると自ずと、お客さんの視点でモノが見えてくるようになるのかもしれません。
自分が利用者ならば、どのような博物館、図書館を求めるか。今日の講義でも話題になりましたが、旭山動物園がなぜ閉園寸前まで追い込まれながら起死回生の復活を遂げたか。そこにはやはり、旭山動物園を潰してはならない、自分達の動物園だという自覚を持って、職員、市出身の芸術家、そして小中学生から大人までの市民一人一人が努力をした結果だと思うのです。
H市の博物館や図書館でもこの頃様々な催しが増えてきました。特に博物館では特別展示はこれまで市の歴史・民俗に関するものを意識的に行ってきたのですが、『マヤ文明展』 を行った際これまでで最高に迫る来館者数となったそうです。市の歴史にこだわらず特別展示を行わなくてはいけないと感じた、とは担当の学芸員の先生のお話。なるほど。
サービス。行政主体の施設にも、というよりこうした施設にこそ、今後必要な重大な要素だと感じました。
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