読書量は確実に増え続けて…そのうち100冊に届くかも♪ちなみに私の集計方法は【1タイトル=1冊】のため、厚い本も薄い本も同じく1冊、更に上下巻に分かれているものは2冊とは数えませんので、冊数とページ数は全く関係がありません。
【小説部門ベスト】
貴志祐介 『新世界より』 2008年度最高の衝撃作。自らが作り出した恐怖におびえながら暮らす未来の人々。知識とは、教育とは何か。人が人として存在するには何が必要なのか?エンタメでありながらつくづく考えさせられる超大作です。必読!でございます。
湊かなえ 『告白』 衝撃すぎるデビュー作。同じく教育について深く迫る。独身で読んだら子育てが恐ろしくなる内容だが…。
角田光代 『八日目の蝉』 爆笑問題太田さんの推薦で読んでみました。やっぱり太田さんの読みにハズレなし。至言と言える一言に最後出会えます。未読の方はぜひ。
桐野夏生 『メタボラ』 ありとあらゆる社会の問題を盛り込んでもこの完成度。さすが桐野。常に逃げ続けるギンジに楽園はあるのか?決して他人ごとではない、現代社会の落とし穴がそこにある。
宮木あや子 『花宵道中』 男と女の情愛を描いてもここまで爽やかな読後感をもたらしてくれる若手作家。というか結局私好みということですね。
今年のテーマは 『社会という恐怖』 とでも言いましょうか、ごく身近に感じられる内容のものが多く、小説の中でも生き難い、世知辛さが感じられる一年でした。
【エッセイ実用書ベスト】
山本譲司 『続獄窓記』 前2冊がひたすらに前向きに生きる氏の決意が綴られた内容であったのに対し、本書は刑期満了後の生活について綴られています。拭い去ることのできない、前科という事実に悩み続ける氏。それでも希望を捨てず自分の道を模索する様子が素晴らしい。
北尾トロ 『裁判長!これで執行猶予は甘くないすか』 トロさんのエッセイはオススメ。体当たり取材が生きてます。
華恵 『本を読むわたし』 大きくなった華恵ちゃんのエッセイ。小学生日記の感動がよみがえります。
【映画ベスト3】
劇場21本。年間目標を20本に上げても大丈夫だ!(笑)今年もますます邦画が充実しており、観たのはほとんど邦画。内訳は邦画9本、洋画(含む香港)7本、アニメ5本でした。そこで映画ベスト3は邦画・洋画別でお願いします。
★邦画部門
百万円と苦虫女
歩いても歩いても
西の魔女が死んだ
★洋画部門
ナショナルトレジャー2
ペネロピ
スウィーニー・トッド
今年のベスト1は 『百万円と苦虫女』 私こういうタイプの映画が大好きらしい。西川美和監督に加え、タナダユキ監督も見逃せませんな。 『西の魔女が死んだ』 原作ファンも大満足の出来ですが、若干単調な感じがしました。もしかしたらこれは舞台とかにするといいのかもしれない。最近は 『ナショナル・トレジャー2』 のような、これぞエンタメという映画が少ないので、もっとこういうのも観たいですね。 『ペネロピ』 も良かった、舞台設定も衣裳も何もかも結構。そしてやはり今年もDVD視聴はほとんどできなかった…家にいると本読んでるから(笑)。
【演劇】
今年の劇団四季は地方公演 『ジーザスクライスト・スーパースター(ジャポネスク)』 のみ。来年はもっと大がかりな舞台を観たい。
本と映画があれば、人間どこにいても文化的な生活ができるのです(きっと)。来年も引き続き文化的生活を楽しみたいと思います。皆さまの情報もいつもお待ちしております。
ラストに!
ほんとに
恒川光太郎