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DaisyAKM Archives

読書と映画と観劇と

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孤宿の人*宮部みゆき

koshuku.jpg

讃岐国 丸海藩。不幸な身の上のほうは、金比羅代参を言い訳にこの地に置き去りにされる。捨て子となったほうは藩医を勤める井上家の親子に引き取られ可愛がられるもある日突然井上家の娘が頓死したことで運命が大きく動き出す。折しも幕府の要人であった加賀が丸海藩に流罪となる。幽閉の日々を送る加賀様の怨念が次々と丸海藩に厄災を運んでくるのだと信じ怯える丸海藩の人々。ほうはその加賀様の屋敷の下働きとして働くことになる。加賀様は本当に鬼なのか。一方水面下では加賀様預かりと同時に藩の存亡を賭した秘策が進んでいた。大きな歴史の渦の中で力強く生きる無垢な少女、ほうの姿を描く。宮部みゆきの真骨頂、時代小説の最高峰。
(宮部みゆき)1960年東京都生まれ。 『我らが隣人の犯罪』 でオール讀物推理小説新人賞、『魔術はささやく』 で日本推理サスペンス大賞、『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞、『火車』 で山本周五郎賞、『蒲生邸事件』 で日本SF大賞、  『理由』 で直木賞、 『模倣犯』 で毎日出版文化賞特別賞、司馬遼太郎賞、芸術選奨文部科学大臣賞、『名もなき毒』 で吉川英治文学賞を受賞。書ききれない。


久々の宮部時代物です、公文の教室のKG先生に貸していただきました、ありがとうございます。さて読書家でいらっしゃる先生のおかげでうちの教室の公文文庫の本棚には絵本も大人向けの小説も良書が揃っているのですが、わざわざこの本は先生から直々にお借りしたのです。それはなぜかと言えば(長いよ前書きが)。

中学校時代から本っ当に本を読まない第1王子、もはや彼の読書人生はこれまでかと諦めかけていたところ、ある日突然本を読むようになりました!きっかけは日本アカデミー賞 『八日目の蝉』 (映画)です。一緒にテレビで日本アカデミー賞を見ていて、この映画そんなにいいのか、というので良かった良かった、なんてったって劇団ひとりの演技がすこぶる良かった(自説)、とか話していて、やっぱりこれは原作読まなきゃ、原作のラストの希和子のセリフが素晴らしいのよね、と話したことがきっかけで、一緒に古書店に文庫本を買いに行きました。

そして見事 『八日目の蝉』 にハマりました第1王子!もっと読む本ないかと言うので(失礼ながら)当たり外れのある角田光代は避け、高校生男子に何を勧めるべきか?映画原作だと読むのか?とまずは 『容疑者Xの献身』 を買いました。

そして再び当たりました!こうなると第1王子、ママのオススメする本はなかなか面白いじゃん、と学習し一気に読書生活へ!みんながテスト自習してる間も読んじゃってオマエ余裕だなとか言われちゃったよ…と言いつつも、読め読めヨメヨメ第1王子。普段自分のために文庫本は買わなくてもムスコのためなら買ってしまう(笑)。そのうち自分でも買ってくるようになりました、私の未読本もありなかなか興味深いです。

角田光代 『八日目の蝉』
東野圭吾 『容疑者Xの献身』
薬丸岳 『天使のナイフ』
東野圭吾 『白夜行』
鈴木光司 『リング』 ※ブログ以前既読
吉田修一 『悪人』 ※未読
万城目学 『プリンセストヨトミ』 ※未読…いつ読める

などなど。私も読まないと。それにしても人に本を薦めて 『面白かった~』 と言われることって、なんて快感なんでしょうねぇ!そのために読んでるのか私。あー本読みで良かった(笑)。

ということでやっと本作の感想。さすが宮部みゆき、本当に読者を裏切らない素晴らしい展開。終章は先生お勧めの通り、涙涙でした。宮部の作品はどれもそうですが、前半がかなり綿密で若干読むのが辛い時があります…私も今回上巻に2週間位かかってしまいました。ところが中盤から一気に本が手放せなくなり、下巻は一日で読了(笑)。この頃宮部はいつもこのパターンです。

ほうを始め登場人物らの描写が実に綿密で、しかもそれが後半に入ると必然だとつくづく感じてしまうのです。やっぱり小説は人物描写が一番大事ですね。みなしごのほうは 『阿呆のほう』 と言われても優しく見守ってくれる井上家の人々と幸せに暮らしていたのに、なぜ鬼と言われる加賀様の屋敷にやられることになるのか。我が身を嘆くほうに、加賀様と触れ合う機会が与えられる。徐々に加賀様の人柄を理解していくほう。ほうの生きる狭い社会が、加賀様を取り巻く幕府、丸海藩重鎮らの陰謀という大きな社会とどう交わるのか、を様々な登場人物らを描くことで大きくしっかりと描ききった本作。

宮部みゆきを読み終わるといつも思うことですが、今回もしみじみ思ってしまいました。宮部を日本語で読める日本人で本当に良かった。KG先生、ありがとうございました、またお勧め教えてくださいね。

評価:(日本人なら宮部を読め)
 

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幸せの教室

larry.jpg大卒ではないという理由で、長年勤めていたスーパーをリストラされてしまったラリー。再就職の当てもなく落ち込んでいたが心機一転、再就職のためのスキルを身につけようと短期大学に入学する。そこで出会ったのはスピーチの授業を担当する教師メルセデス。いつも仏頂面で酒に酔って暴言を吐く彼女は、結婚生活の破綻からアルコールに走り、教師としての情熱も日々の喜びさえも見失っていた。初めてのキャンパスで年齢も境遇も違う様々な人々と出会うことで世界を広げ、かつてない充実した日々を送り始めるラリー。メルセデスはそんなラリーとの出会いを通して再び自分と向き合い始める。アメリカ。

原題は主人公の名前である 『LARRY CROWNE』 。いつものことながらこうした邦題を付ける配給元ってすごいと思います。トム・ハンクスはやはりいいですね、いくつになってもチャーミングです。ジュリア・ロバーツも円熟していて大人の女という感じでいいです。舞台は短大のスピーチクラス。やる気のない教師とやる気満々のオジサン学生。その噛みあわない関係が徐々に…という、実に何でもない日常を描いた映画ながら、観て良かったなぁと思わせるのは、やっぱりトム・ハンクスの演出と、主役を張れる演技力でしょうか。

良い隣人、良い友人、そして出会った新しい恋人。こういうアメリカの良心を描いた作品も、好きです。

評価:(5つ満点)

かたる つたえる 絵のチカラ

kataru.png宮城県美術館所蔵絵本原画展。福音館書店の月刊絵本 『こどものとも』 の原画を公開。太田大八、小出保子、佐藤忠良、中谷千代子、なかのひろたか、馬場のぼる、林明子、山脇百合子 他。

久々にH市美術館へ行ってきました。こどものとも絵本原画展です。おはなしの会KFの例会の後に声をかけたら、メンバーと3人で行くことができました。やっぱり1人で見るよりみんなで見る方が楽しいですね。

この原画展で、始めてこいでやすこ氏が亡くなったことを知り愕然とする私…。会のMDさんには 『だから私が例会でこいでやすこの絵本を読んだじゃーん』 と言われても、全くもって愕然とする私…。こいでやすこさん、もういないんだ。きつねのきっこの新作はもう出ないんだ。と思うと本当に涙出そうです。原画は 『とてもとてもあついひ』 が来ていました。こいでさんの直筆は本当に鮮やかであたたかく、素晴らしかったです。私達さんざん 『欲し~い、欲し~い』 と連発していて、美術館の人に怪しまれていたに違いない。

なかのひろたか氏もとてもきれいでした。林明子氏の鮮やかさ、愛らしさ。山脇百合子氏のぐりぐらの愛らしさ。見ていて飽きなかったです。また次の企画展に期待しています。

評価:(こいでさんは本当にショック)

死命*薬丸岳

simei.jpg榊信一は大学時代に恋人を殺しかけ自分の中に眠る女への殺人願望に気づく。自分が病魔に冒され余命僅かと知りその欲望に忠実に生きることを決意する。それは連続殺人の始まりだった。『別冊文藝春秋』 連載を単行本化。
(薬丸岳)1969年兵庫県生まれ。駒沢大学高等学校卒業。 『天使のナイフ』 で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。主な著書に 『闇の底』 『悪党』 『刑事のまなざし』 など。


連続殺人鬼が主人公。となれば一体どんな狂ったヤツなのか…と思いきやそこが薬丸岳。殺人鬼の心の闇を主人公として描くことで見事に描ききってます。どんな事情があるにせよ殺人を犯すことの理由にはならない。という大前提を踏まえてもなお、主人公である榊の心情を思うと涙が出ます。様々な状況をかいくぐりなぜ榊が連続殺人鬼となり得たのか。つまり連続で殺人を犯し続けることができたのか(=殺人が発覚しなかったのか)。この辺りの設定、トリックも実に見事です。

上質なミステリーとしても、かつ愛情に飢えていた子どもの物語としても読ませる一冊。東野圭吾 『白夜行』 を読んだときと全く同じ感想ですが、親としての責務は子どもに 『幸せな子ども時代を送らせること』 これに尽きると思った一冊です。薬丸岳にはハズレなし、ぜひ皆様もご一読を。

評価:(新作が本当に楽しみ)

市民マラソン2年ぶり

marathon2012.pngついに完走証3枚
昨年度は震災のため中止になった市民マラソン、今年は2年ぶりに走りました。第1王子は高校生になったので初の5kmです。私も同じ距離を走ります。そして第2王子が3kmデビュー!走るどころか運動そのものが苦手な第2王子も、完走頑張りました。

今年はマラソン仲間SKさんの職場の同僚IYさんも加わり、狭い車にすし詰めで参加。IYさんは話を聞けばまだ23歳だそうで、なんだ第1王子みたいなもんじゃないの。自分の歳を取ったことをしみじみ感じつつ、今年も走りました。

今年のゲストランナーはなんとあのエリック・ワイナイナ氏!ワイナイナさんと言えばケニアの星、日本でも大活躍!そんな人がH市まで来てくれるなんてねぇ…としみじみしながら、いつもゲストランナーは3km、5kmに併走してくれるのでいつ来てくれるかなーと思いつつ走ったら、最後まで来てくれませんでした。

ワイナイナさん、どうやら本気でハーフに臨んだらしく、ハーフは5kmスタートより前なのでとっくに行ってしまった後だったそうです!それは残念…と思っていたのですが、最後にサインと握手をしてもらえたので良かったです。ワイナイナさん、日本語が大変お上手で、冗談も言えるほど。

第1王子 『走るときは、どんな風に呼吸したらいいんでしょうか?』
ワイナイナさん 『歩く時と同じ。歩く時は意識しないで呼吸するでしょ、それと同じだよ。』


おおおー至言だ。

私 『私達みんな5kmだったんですけど、いつワイナイナさんが来てくださるかと思って待ってたんですよ、お会いできなくて残念でした。』
ワイナイナさん 『そうか、じゃあ来年は僕も5kmにするよ!』


みんなで爆笑。約束だぞーワイナイナさん!サインをいただいたTシャツは、我が家に飾ってあります。年1回のマラソン大会ですが、今年も楽しく走れました。来年はもう少しタイムを縮めたいけど…。ちなみに第1王子はかなり頑張りました。少しずつ少しずつスタミナもついてきて走れるようになってきました、だから第2王子も諦めず、少しずつ頑張っていこう!

フィンランドのくらしとデザイン

finland_flyer.jpgムーミンが住む森の生活展
トーヴェ・ヤンソンの童話 『ムーミン』 シリーズの原画を中心に、ヤンソンが生涯を過ごした20世紀を代表するフィンランドのモダンデザインを展示。物語を通してフィンランドのライフスタイルを紹介する。フィンランド人の心の原点である神話的叙事詩 『カレワラ』 を題材に描いた画家アクセリ・ガレン=カレラ、建築家エリエル・サーリネンの家屋作品、デザイナー アルヴァ・アアルトの家具やカイ・フランクの食器、マリメッコ社のテキスタイルなどを中心とした20世紀のデザインを一堂に紹介する。


というフィンランド展といえば行くしかないでしょう、行ってきました。いつも遠出は友人さつきさんが運転してくださいます、いつも本当にありがとうございます。ひたすら感謝の言葉しかございませんっ。さつきさんもお忙しい中、どうにか2人で行って来られました。

A県立美術館は白い建物なので開館した頃は本当に美しかったのですが、この頃少しすすけてきました。展示室はいつもちょっと狭いなぁと思っていたのですが、今回は展示品が思っていたより少なくて展示室が広く感じました。この点が少し残念でしたが、フィンランドの絵画、マリメッコ、ムーミン原画、鮮やかな色使いの食器類など、北欧のハッキリした色使いの美しさ、素晴らしさを感じるよい作品ばかりで、とても良かったです。

フィンランドの絵画は日本画によく似ていました。雪景色などはこれは日本画か?とまで思いました。日本の冬に通じるものがあるのでしょうね。ムーミンの原画はサイズが小さい物ばかりだったのですが、可愛らしい雰囲気で欲しい~欲しい~と2人で連発してしまいました。マリメッコは洋服が天井から吊るされており、鮮やかで斬新なデザインで、見ていて飽きなかったです。大胆なのになんとなく懐かしい。フィンランドのテキスタイル、不思議ですね。

さつきさんの行きたかった雑貨屋さん、私の行きたかったお茶屋さんにも寄り、充実した休日でした。またよい企画展があるのを楽しみにしています。

評価:(北欧にもいつか行きたい)

新年度

munakata.pngうまくなれたよリコーダー
気が付けば新年度で、それもかなり過ぎてます(この記事をUPする時はもう夏休みの声が…)。この4月から母(※私)は働きに出ることになりました。月14日の勤務(休み6~7日)という大変ありがたい仕事なのですが、1年半ぶりの社会復帰はかなり大変でした。早々にあり得ない失敗をする始末…。ついに40代に突入した今、少し無理をして社会復帰をしなくてはこの先永遠に働けないかも…という焦りで何とかお仕事をいただくことができたことに常に感謝し、日々精進いたします。という、私の仕事のことは追々。子ども達も無事進級を果たしました。

ムナカタシコウ?
さて常日頃から我が家の子ども達は学校便りの(文芸・スポーツ・芸術)入賞欄に名前が載ることが一度もなく、いつも載るお子さんは複数の賞をもらっていたりしてまっこと羨ましい、と常々思っていたところ。ある日突然第2王子が大きなアルバムをもらって帰ってきました。

『これどうしたの?』 『うん、もらったの。』 と言うので見てみると、賞状が一緒に来てました。なんと、版画展で入賞し副賞にアルバムをもらってきたというのです!版画!うちの子が美術(図工)で賞をもらう!驚愕の事実に慌てふためく私。版画って、参観日の日に廊下に貼ってあったアレよね?うんまぁよく頑張ったね。と見てきたのですが、あの版画が入賞?銀賞?

と芸術を解さない私は疑問に思いつつも、先生にお礼を言ったりしているうちに年度末に版画が帰ってきました。やっぱりこれよね…とりあえず額に入れてみるか。と入れたところ。
第1王子は 『へーホントに第2王子が彫ったのか?このへん(手のあたり)が細かくてよくできてる。』 パパなんて 『おお棟方志功か?』 ………。

私には相変わらずよく分からないのですが、あまり手先が器用でないと思ってた第2王子が一生懸命彫ったのが図工科の先生方に伝わり、出品していただいてさらに賞をいただいたことは、本当に嬉しい限りです。この前来た従姉妹のご主人(美大卒、東京で広告デザイナーをしてます)も、同じく 『手が上手いな』 と褒めてくれました!美大卒の人に褒められた第2王子、これはホンモノか?(笑)

低学年の頃は何でも 『めんどくさい。たいへん。』 と言っていた第2王子が、まがりなりにも頑張って版画作品を仕上げたこと、それが賞をいただいたこと。本当に嬉しいです。先生方のご指導に本当に感謝申上げます、ありがとうございました。

オリオン・プレアデス経由
第1王子のバス定期更新の時期が来ました。その支払いが来ることは前々から分かっているのに年1回しか買わないからついつい忘れがち。請求金額を見て今年も卒倒しそうに!首都圏でバス会社に勤める兄にもこの金額を言うと、うなってました。今年こそ毎月5000円ずつ封筒積立てをします!(宣言したのもつかの間、なぜか本日現在4月分しか入ってない封筒…)

年1回だから定期券購入の用紙のバス停の名前も覚えておりません。 『(   )から(   )経由(   )まで』 乗車するうちのそばのバス停名も分からず。しかも降車はH高校前というバス停ではないのです!第1王子に 『どこからどこまでで、経由ってどこを書けばいいの?』 と聞いても 『はあ~?』 とか言う始末。頭に来たので 『もう、地球からオリオン・プレアデス経由、アンドロメダまでって書くからね!』 と言うと 『書いてもいいけど5000万円とか請求来ても知らないよ。』

皆さん、5000万円で銀河超特急999号の定期券が買えるなら買います?私買っちゃおうかな~迷っちゃいますネ。

ちくわ兄さん
版画と一緒に第2王子の1年間の作品が揃って戻ってきました。社会科見学で行ったちくわ工場と卸売り市場がとても楽しかった第2王子、社会科見学新聞も熱心に作っていたそうでちくわ工場のを見たら。

(見学をした感想)
マル●水産加工工場のちくわをいつも兄さんがたべています。よほどおいしいと思って見学にいきました。やきたてはやっぱりおいしかったです。だからちくわはおいしいと思いました。
(先生よりコメント)
おいしいちくわを作るひみつをたくさん知ることができましたね。お兄さんだけでなく、第2王子さんもちくわをすきになってしまうかもしれませんね。

ちくわ兄さん!そういえば一時期第1王子は 『お菓子はいらないから代わりに毎日マル●のかもめちくわを買ってきてくれ』 と毎日のようにちくわをおやつ代わりにしていた時期がありました。ハチミツ配合でちょっと甘くて美味しいのです。市民マラソンでもいつももらえる(スポンサー)のです。そんな兄さんの好きなちくわ。第2王子さんもあっという間に大ファンであります!いつもありがとうかもめちくわ!

母ちゃんも おまえがいれば 楽ろうぐん
第1王子の社会科選択はなんと、日本史+世界史。そんなわけ分からん選択をする理系がいるとは…。もう好きにさせておりますが、フタを開けてみると理系は社会科は1科目受験のため日本史のみを重点的にやり世界史はなんとエキシビション科目だそうで、かなり適当にやる予定らしいです。

なんてこったい!と史学科卒の私は一応憤ってみてますが致し方ないのかも。日本史の授業は私達が高校時代とほとんど変わりません、ひたすらに時代毎に重要語句を覚えて行くのみ。それでいいのか高校史学…。一問一答に付き合っていたらひとことコラムになんと。

母ちゃんも おまえがいれば 楽ろうぐん
おまえ(紀元前)がいれば(108年)、楽浪郡 → BC108 漢の武帝 朝鮮半島に楽浪郡設置


だそうです。かあちゃんも、おまえがいれば、楽ろうぐん。なんてこったい!このネタで3日位笑ってました。30年経ってもちっとも進化してない日本の史学教育、いいのかこれで。これでいいのだ楽ろうぐん!

よろずのことに気をつけよ*川瀬七緒

yorozu.jpg被害者は呪い殺されたのか。変死体のそばで見つかった呪術符。その意味は。殺害された老人の孫娘と共に、呪術の研究を専門にする文化人類学者 仲澤は殺人事件の謎に挑む。第57回江戸川乱歩賞受賞作。
(川瀬七緒)1970年福島県生まれ。文化服装学院服装科デザイン専攻科卒。子ども服デザイナーを経て作家。本作で江戸川乱歩賞受賞。


江戸川乱歩賞、ダブル受賞、しかも2人とも女性作家。ということで話題になった一冊。だいぶ図書館で待たされました。ストーリーは若干荒削りですが登場人物らの魅力がバッチリカバーしてます。呪術研究家の仲澤(呪術の研究で本当に大学に籍をもらえるのか?)、その友人の怪しすぎる占い師 湯山、アドバイザーとして登場する鳥類研究者の野呂など、設定もキャラクターもいいです。

しかしラストはなかなかな衝撃で、これはちょっとどうかなと思いますが、最後まで読者を飽きさせないのはお見事です。

評価:(5つ満点)
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今週の私
急にアクセス数が増えていて、自分でもビビリ…(笑)。10/10でブログ開設10周年!日付が追いつくよう頑張ります。
只今読破中
木皿泉 『昨夜のカレー、明日のパン』
プロフィール
名前:
DaisyAKM/菜摘
年齢:
53歳
誕生日:
1972/02/16
職業:
兼業主婦
趣味:
読書 映画鑑賞 観劇
かぎ針編み プール
ハマッてます:
車が新しくなりついにiPodがつなげる環境に!すごいぞ技術の進歩!
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