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DaisyAKM Archives

読書と映画と観劇と

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海からの贈りもの*アン・モロー・リンドバーグ

img20050915.jpg与えるのが女の役割であるというのなら、その泉が涸れてしまわないよう、女もまた満たされなければならない。1950年代に執筆され、その後1970年に最終章が追記されたものでありながら、全く古びた感を感じさせず、現代を生きる私たち、特に女性の生き方への指針となる本書。著者の暮らしの姿勢と哲学を落合恵子の訳で贈る。

日々悩み、悩むことにまた悩んでいた日々に、友人が送ってくれた本です。
答えがここにあると、思いました。必要なものはここにあったのだと。

アン・モローは、人生には少しのものだけあればいいと言います。経済的にも恵まれ、世界的にも著名なリンドバーグ氏と結婚した彼女がそういうのは、お金持ち特有のセリフかのようですが決してそうではなく、誰しもアンのように生きられるのではないかと思うのです。

アンの生きた1950年代は確かに、アンのように時々子どもたちを預けて別荘のある島へ来て、1人自由な時間を過ごす、というのは多くの女性には難しいことであったに違いありません。でも現代である2005年には誰しもが、特に日本においては誰もが、自分らしく生きようと思えば生きられる、自分のために時間を使うことができる環境にあると思うのです。
それをなぜうまく行使できないのか。

評価:(5つ満点)
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着衣水泳

学校の水泳授業も終わりという9月、着衣水泳をしますので用意してください、というお知らせが学校に入ってから初めて来ました。今年からやることになったそうです。

確かに実際に海で遭難などする時は着衣しているわけですし、大きなスイミングスクールではそういう体験もあるとは聞いていたものの、実際に見たことはなかったので保護者参観可、ということでもちろん興味津々で見に行きました。

着衣は 『ジャージ、靴(泥を落す、皮は不可)』 です。H市の9月は結構涼しいので子どもたちもプールの授業はちょっとキツイです。4年生以上にこの着衣水泳の授業を今年から行うことになったそうで、まずは先生の模範演技。

4年生は3クラス、1組はベテランの女性の主任先生、3組はお姉さんの先生、ということで必然的に模範演技はわが2組のお兄さん先生である担任の先生に回ってきます。

海猿

img20060214.jpgろくに連ドラも見られない生活を続けている私が、久々にハマリました連ドラ、海猿。まぁ事前に映画 『海猿』 を観た影響も強いんですけど。結構こういう見知らぬお仕事関係に弱いんです、私。消防士とか、海上保安官とか、あまり身近にいない方々の日常を知るにも大変有意義です(って理由付けする必要もないけど)。

さらに主題歌、B'z Ocean にもハマリましたね、滅多にシングルCDなど買わないのに、買いましたもの。ああ、素晴し過ぎる!夜9時、というのはなかなか見られないので、ほぼ毎回ビデオセットしてました。

第1王子もハマリましたね、一緒に見ながらいろいろ突っ込む王子。
『海上保安官ってこんなにイケメンばかりなのか?』
『どうして毎回こんなに大変な事件ばかり起きるんだ?』

って…そうですよねぇ。全くですよ。まぁドラマですから、それもフジテレビドラマですから。と答えておきました。

『船長が一番カッコイイ』 と第1王子が言ってましたが、確かにそうですな。久しぶりに時任三郎を見ましたが、やっぱりいい男ですな。仲村トオルはキライじゃないんですが、やっぱり大根役者ですな。とか色々思いつつも、どうして伊藤英明あんなにカッコイイのに、このドラマでは三枚目の役なのかしら?それだけがフシギだ。

そして覚えた言葉 『バディ』 。いい言葉ですな。毎回感動的なシーンで涙する私、まだまだフジテレビの戦略にハマりっぱなしです(笑)。

評価:(5つ満点)

角川文庫 発見。ブックカバー

img20051010.png今年の夏は、角川文庫を2冊買うともれなくブックカバーがもらえます。2冊でブックカバー1つ。最初は赤いスヌーピーをもらったのですが、あまりの可愛さと嬉しさで、ブックカバー欲しさにもう2冊買っちゃいました。で、今年は2つのブックカバーをゲットしました。

ビニール製で6種類から選べます。私は枕元に置いてある詩集に2冊ともかけていますが、やっぱりカバーがついていると嬉しいですね。

毎年各出版社の夏のフェアに見事にハマってしまう私ですが、やっぱり 『レア』 『タダ』 は嬉しいので来年もハマることでしょう。

運動靴と赤い金魚

img20060204.jpghanae*ちゃんの 『小学生日記』 にハナエちゃんが好きな映画として出ていたので、私も観てみました。

ちょっと検索してみてところ、イランは映画制作に対する規制が非常に厳しく、政治的な表現は不許可となるために子どもを主人公にしたものが多いそうなのですが、監督はそこに目をつけて今回は子どもを主人公としながらもイランの生活の様子を非常によく表現できている、素晴しい作品に仕上がっています。

9歳の主人公アリのしっかりぶりが本当に痛々しいです。妹のザーラ(7、8歳?)もよくお手伝いをするいい子です。2人は失くしてしまった妹の靴がないためにアリの一足しかない靴を交代で履き学校へ通うのですが、イランの学校は午前午後と分かれているようで、これは男の子、女の子ということで分けているのでしょうか?といったことも分かり興味深いです。

途中アリと父が裕福層の立ち並ぶ街へ仕事を探しに行く場面もあり、貧富の差もよく分かります。

最後のシーン、マラソン大会で賞品の運動靴をもらえなかったアリががっかりしているシーンと、父が久々の収入で自転車に買物を積んで帰るシーン、男の子用の運動靴と女の子用の赤い靴が荷台に載っている映像が、とても幸せな気持ちにさせてくれます。
でもアリはまだ靴が家に来ることを知らず、家の前の噴水の中にいる金魚を眺めて、ガッカリしているのです。

評価:(5つ満点)

暮らしの中の点字

第1王子が国語の勉強で点字を習ってきました。私たちの頃にはそんな勉強なかったなぁ…ということで一緒に 『家の中にある点字』 を探してみました。

すると結構あるのです。
まずはビール。点字で 『おさけ』 と書いてあります。 『間違って子どもが飲まないようにだね』  と王子。なるほど。それから洗濯機。電源のところに展示で 『でん』 とありました。 『でんげんって全部入らないからだね』 なるほど。

私が子どもの頃は地面にある点字ブロックや電車の券売機位しか気づきませんでしたが、身近な自分の家の中にもいろいろあることが分かりました。

また担任の先生が盲学校の先生にメールで子どもたちから出た色々な疑問や質問をして下さり、それに対する盲学校の先生からの丁寧な返信が、廊下に貼ってあるのを授業参観時に見ました。こうした交流が大事だなぁとしみじみ感じました。

子どもにとって見本となるような、助け合いのできる大人となりたいものです。

小旅行

caco.jpgcacoさん製ペンダント(ガラス)
たまに1人になるのはいいものです。っていつも1人を楽しんでいる私ですが(笑)。仕事がオフになったので、日帰りで出かけて来ました。

新幹線にわずかでも乗ったりするだけで旅情気分が高まってくるのはなぜでしょう。一番の目玉はエルミタージュ美術館展をしている岩手県立美術館ですが、新幹線に乗ると本が読める、これだけでも嬉しい私です。本ってどこでも読めるじゃないの、とお思いかもしれませんが、新幹線で読む時が一番集中できていいのです(なぜ?)。

美術館を堪能した後はいつも行く雑貨屋さんへ。通販もしているのでホームページで新商品チェックもできるのですが、やっぱりお店へ行って手に取ってあれこれ迷う楽しみには勝てないですね。

今回はお店で扱っているハンドメイド製品のうち、ずっと欲しかったガラスアクセサリー作家cacoさんの四葉のクローバーペンダントをゲット!嬉し〜い!オーナーの 『最後の1つでしたよ』 の声に嬉しさもひとしおです。『急に人気が出て…』 とおっしゃるので、auの無料待受け画面にcacoさんの作品が出ていたんですよ、と画面を見せると 『なるほどぉ。』 と納得されてました。もう1つ、雫形のガラスが2つ連なったペンダントも迷ったのですが、買っちゃいました。

エンジェル エンジェル エンジェル*梨木香歩

img20050903.jpg私、コウコと、ばあちゃん、さわちゃん。トイレへ行く他はほとんど寝たきりの少し呆けた祖母の心にあった、誰も知らなかった辛い想い出。現在を生きるコウコと祖母さわちゃんの若かりし日々の想い出が、章ごとに一人称を入替え同時進行する物語。

エンジェル1つめ。コウコが飼っているエンジェルフィッシュ。
エンジェル2つめ。主人公の1人である考子(コウコ)。コーヒーを飲まないと不安でたまらず、自分のカフェイン中毒を治そうと熱帯魚を飼うことを決意する。
エンジェル3つめ。コウコの祖母さわちゃんの、若い頃うちにいたお手伝い、ツネさんの彫った天使の像。
でしょうか。

人は天使になりたいと願いつつも天使にはなれない自分の心に気付いて愕然とする。
辛い気持ちをずっと抱えながら生きてきたばあちゃんの秘密に、夜のトイレ当番を引き受けた高校生の孫娘、コウコは徐々に気付いていく。

コウコとばあちゃんであるさわちゃんの一人称の入替えで物語は進む、コウコの部分は口語体、そしてさわちゃんの部分は文語体(旧仮名遣い)。文庫版では同じ白いページだが、ハードカバーでは文語体の部分はページの色がセピア色になっているとか。ちょっと見てみたいけど…。

しかし小説の手法としてはこうした見た目に凝り過ぎなのはちょっとあざといのではと思う。絵本は挿絵が物語と同様に重要だけれども、小説は本来文章だけで勝負するべきものではないだろうか。まぁ旧仮名遣いにする位ならOKかな。

題名通り多くのエンジェルがこの物語には出てきます。熱帯魚を飼いたいという要望を聞き入れてもらうために、母から夜のばあちゃんのトイレ当番をかってでたコウコ。若干の後ろめたさがそこにあります。でも少し呆けて天使のようであるばあちゃんにも、人に言えない辛い秘密があった。そこにコウコが気付くことで、生きることの辛さは皆同じであることにコウコは気付く。

児童文学に位置づけられる本作ですが、大人にも十分読み応えのある一冊です。

評価:(5つ満点)
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今週の私
急にアクセス数が増えていて、自分でもビビリ…(笑)。10/10でブログ開設10周年!日付が追いつくよう頑張ります。
只今読破中
木皿泉 『昨夜のカレー、明日のパン』
プロフィール
名前:
DaisyAKM/菜摘
年齢:
53歳
誕生日:
1972/02/16
職業:
兼業主婦
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かぎ針編み プール
ハマッてます:
車が新しくなりついにiPodがつなげる環境に!すごいぞ技術の進歩!
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