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DaisyAKM Archives

読書と映画と観劇と

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サラダとまほうのおみせ*カズコ・G・ストーン

img20050821.jpg虫たちが仲良く暮らす柳の下のやなぎむらにいも虫のモナックさんが『サラダとまほうのお店』を開きました。とてもおいしいサラダだったので、6匹の村の虫たちは毎日食べに行きました。ある日お店にお休みの看板が出ていて…。蝶になったモナックさんの結婚式に出席するため虫たちは地図を頼りにたちあおいむらに出かけます。繊細な色鉛筆画で描かれた虫たちの織り成す小さな世界の物語。

こどものともで出会ったストーンの色鉛筆画の絵本。前半はやなぎむらでいもむしのモナックさんのお店が開店し蝶になり閉店するまで、後半はモナックさんの引越し先での結婚式に招待され、みんなで協力して様々なトラブルを乗り越え無事に旅を終える、という内容になっています。

やなぎむらにはアリの家族、バッタ、カタツムリ、クモと4種類の虫たちが仲良く暮らしているのですが、物語の端々でプレゼントを選んだりそれぞれの特技を活かしてトラブルを解決したりする場面が活き活きと描かれています。クモやカタツムリはちょっと苦手だけど物語では2匹とも重要な場面で大活躍、そこがまた楽しいのです。

丁寧に描かれた虫たちの暮らす世界と小さな虫たちの豊かな表情がとても魅力的な作品です。絵本を贈ろうと思う時の候補に必ず挙がってくる一冊になっています。

評価:(5つ満点)
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行きつけの喫茶店

myprofileの 『今欲しいもの』 欄にある通り 行きつけの喫茶店 が欲しいと前々から思っています。実家の周辺はかつて新興住宅地であったためか喫茶店は少なく、子どもの頃喫茶店に行くこと自体がイベントで、イスに座ってメニューを見るだけでワクワクしたものです。

H市に越して来てから行きつけの喫茶店を物色していますがなかなかコレは!とハマるお店に出会えません。私の理想とする行きつけの喫茶店のチェック項目は下の4つ。
読書ができる
これは大事、それだけ長居してもイヤな顔をされないお店、ということです。ついでにコーヒーのお代わりがタダで出てくればもう言うことナシ。
手紙が書ける
今年の年間目標の1つが 『出来る限り手紙を出す』 でしたが、家にいると雑多なことに追われなかなか落ち着いて手紙を書く気になれないものです。そんな時ゆっくり考えながら手紙を書く空間があれば…。
マスターと目で挨拶
お店の人の雰囲気も大事。理想は『いつもの』という会話(笑)。話しかけられないと淋しいですがあんまりおしゃべりされても読書や手紙に入れない。お客との距離感を保てるマスターのいるお店がいいですね。
メニュー充実
基本ですがどんなに雰囲気が良くても不味いお店は論外です。

人付き合い

この頃家庭の内外で人付き合いでちょっと落ち込むことが続きました。普段からあまり気にしないようにはしているのですが、数ヶ月に一度位はイヤな思いをします。

こういう時若い頃は随分自己嫌悪に陥ったものでした。この頃そういうことが少なくなったのは自分が成長したわけではなく、ただ単に厚顔無恥になっただけのようです。色々落ち込む私に夫は 『これだけは言っておく。自分一人だけが頑張っていると思うのはやめろ』 と一言。久々に聞くキッツイ一言でした。

こう言われてみると確かにイヤな思いをしたのも物事を『自己中心的』で考えているから。相手の 『自己中心的な考え』 に反発するのも私自身が 『自己中心的』 だからなのです。相手の立場を尊重すればそんな思いは…いやそうでもない場合もあるぞ(苦笑)。

でもそんな時。
私には話を聞いてくれる人がいます。学生時代の友人であったり職場の同僚であったりそして夫であったり。こうして話を聞いてくれる人が自分にいる、ということこそが財産なのだなぁ、と特にこの頃しみじみ感じます。

皆様いつも本当にありがとう。今年も残り少ないですが、来年も頑張って生きましょう。

風の谷のナウシカ*宮崎駿

img20050821.jpgマトリックス レボリューションズを見てナウシカに似ている!と思い、全7巻を読み返してみました。改めて感じるその世界観の深さ。

本作は1981年から13年かかり1994年に完結したため、途中辻褄が合わない箇所が多少出ているとファンサイトで学習したり。 【1巻の最初に出てくる巨神兵の化石の頭の部分には『操縦席』がある】 とか。確かに操縦席がある!実際に6巻辺りから出てくる巨神兵は自分の意志で行動するので操縦はできません。

ナウシカは故郷 風の谷で人々が新生態系 【腐海】 に脅かされる日々を送ることに心痛し自身で腐海の謎を解こうとしてきた。狭い寸土を巡り起こる大国同士の戦争に否応なく巻き込まれ、戦場で人々や様々な事象に出会うことで世界の成り立ちについて思いを巡らせついに腐海が出来た謎を突きとめるのだ。

腐海は旧世界の 【遺産】 であった。正しくは遺産を残すための 【手段】 であった。
旧世界では戦争が激化しついにその裁定を行うために恐るべき破壊力と 【意志】 を持つ機械、巨神兵が製造された。汚染された大地は巨神兵により破壊しつくされ、その世界を 【作り変える】 ために 【腐海】 が人口的に作られたのだ。

ナウシカは作り変えられやがて再生される 【清浄な未来世界】 のために旧世界の遺産(芸術、文学、『人類の種』)が残された部屋やそれを守り続ける不老不死の機械(ヒドラ)を見つける。そしてこれらの 【世界の作り変え】 を画策した 『シュワの墓所』 すなわち 【意志のあるコンピュータOS】 と対決する。

評価:(5つ満点)

マトリックスレボリューションズ

img20050821.jpgマトリックスの完結に不満が残る人が多い、と鑑賞前に読んだのですが果たしてそれはどうでしょう。
結果としてザイオンは救われたがそれはOS(アーキテクト)の思惑(プログラム)通りであった。だから不満だ、と言う人が多いということだと思いますが、視聴者が求めていたのは本当にネオがOSを破壊することだったのでしょうか。

ネオはやはり 【修正プログラム】 でした。初めからOS内に潜むバグである 『エージェント スミス(の暴走)』 を消去するために組まれたプログラムだったのでしょう。物語ではそれを途中から視聴者に気付かせることで、この映画全体のテーマを提示しているのだと思います。

ネオがプログラムであることを明示する部分は前作 『リローデッド』 の最後から本作の最初にかけてスミスがザイオンの戦士に寄生することや、ネオがプラグインしていないにも関わらずマトリックス内に進入し、『地下鉄の駅』 に落ちてしまうことでもハッキリします。ただ今回の 『トレインマン』 という地下鉄オヤジは前作の 『キーメーカー』 ほど活躍しないのがちょっと残念です。

評価:(5つ満点)

リアルワールド*桐野夏生

img20050821.jpgある夏の日隣家の少年 『ミミズ』 が母親を撲殺する。女子高生 『トシ』 とその友人達はそれぞれ携帯電話を通じて事件に関わり、ある者は傍観、ある者は逃走を幇助するなどの展開に。逃げ続ける 『ミミズ』 そして彼に関わる4人の女子高生の心の内を描いた衝撃作。

この本はちょっと前に読みましたが、折しも大阪の十代のカップルがそれぞれの家族を殺害した上で心中する計画を立てていた、という事件を聞いて思い出しました。彼らにとっての 『現実』 が常識では計れない、とどの報道も伝えていました。

殺害を犯す男子高生 『ミミズ』 はじめ4人の女子高生はそれぞれの世界観 【リアルワールド】 を持つわけですが、果たして現実の社会でそれが自由(=権利)かどうか?というのが本作のテーマです。『ミミズ』 は自分の世界に沿わない母親を撲殺してしまった。しかしそれは彼にとっては 【正義】 であり、逃走幇助をする女子高生にとってもミミズの行為は 【正当】 であり、彼女自身の信念に従って幇助をするのです。

唯一常識に近いと思われる 『トシ』 でさえもミミズの行動や友人達が幇助していることを知りながら、傍観するのみです。そこに人との関わり方について独自の判断で行い、それが正しい事と疑わない現代人の恐ろしさを感じます。

とはいえ私もどうでしょう。私にとっての 【現実=リアルワールド】 は、他人から見るととんでもない物かも。何が常識で何が非常識か、もはや司法でも裁けない時代に来ているのかもしれません。

読了感は結構キツイです。

評価:(5つ満点)

続*記録更新中

第2王子が1才5ヶ月になりました。そしてまだ歩きません(涙)。

保育園の先生に 『そろそろ本気でスパルタで行こうかと思っているのですが…』 と相談すると 『つたい歩きもかなり早くなったし成長しているからいいんですよ』 との温かいお言葉。に甘えてここまで来ちゃったのですが先生…。

でも考えてみると確かにこのところの第2王子の成長ぶりは目ざましい。保育園でおままごとがお気に入りでお片付けの時もお皿とスプーンを隠してしまうほど大好きだと先生に聞き、第1王子が使っていたおままごとセットを出したら何とも嬉しそうな顔。朝から晩までおままごとをしています。
スプーンで自分に 『あ~ん』 ママに 『あ~ん』 くまプーに 『あ~ん』 スプーに 『あ~ん』 …楽しい毎日です。

この頃着替えをするとき手に持っている物を持ち替えるようにも。最初はたまたま?と思ったのですがやっぱりちゃんと持ち替えてる!左そでを通す時スプーンが手にあれば右手に、右そでを通す時スプーンが手にあれば左手に…第2王子もしや天才か?(笑)

第1王子は持ち替えは随分大きくなるまでしませんでした。同じように育てても全く違ううちの王子達。でもそろそろ歩いておくれ、第2王子よ!

ソニープラザ

SPlended.jpg私の好きなもの、それはソニープラザ。本屋の次に時間をつぶせる場所です。でも本当はお店そのものよりも好きなのは、ソニプラのチラシ 『S.P.Splendid』 なのです。

毎月1日店頭配布のこのチラシ、オススメ商品から商品Q&A、映画や音楽の紹介に愛読者投稿までありちょっとした雑誌仕立てになっています。身近にソニプラがあった時はそれほど好きだと感じていなかったのですが、このチラシが手に入らないとなるとますます欲しくなってしまうのです。

そこで考え出したのは
【案1】実家から郵送
実家にそんな面倒かけさせても…。
【案2】HPより郵送申込
送料実費振込により毎月郵送してくれるそうですが、何よりも大切なのはこのチラシが『タダ』ということ。タダだから嬉しいのにお金払ってまでは欲しくない。
しかし最近一番いい案が見つかりました。
カウンター
ツイッター始めました
今週の私
急にアクセス数が増えていて、自分でもビビリ…(笑)。10/10でブログ開設10周年!日付が追いつくよう頑張ります。
只今読破中
木皿泉 『昨夜のカレー、明日のパン』
プロフィール
名前:
DaisyAKM/菜摘
年齢:
53歳
誕生日:
1972/02/16
職業:
兼業主婦
趣味:
読書 映画鑑賞 観劇
かぎ針編み プール
ハマッてます:
車が新しくなりついにiPodがつなげる環境に!すごいぞ技術の進歩!
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