忍者ブログ

DaisyAKM Archives

読書と映画と観劇と

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

アマルフィ*真保裕一

amalfi.jpgローマで日本人少女が失踪する。誘拐か、テロの序章か?真相を追い一匹狼の外交官 黒田がイタリアを駆ける。2009年7月公開映画 『アマルフィ』 のプロットを元にしたエンターテイメントサスペンス。
(真保裕一)1961年東京都生まれ。小説家、脚本家。シンエイ動画入社後 『連鎖』 で江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。『ホワイトアウト』 で吉川英治文学新人賞、『奪取』 で日本推理作家協会賞、山本周五郎賞、『灰色の北壁』 で新田次郎文学賞を受賞。 映画脚本参加に 『ホワイトアウト』 『ドラえもん』 シリーズ、『アマルフィ 女神の報酬』 など。

真保氏は映画 『ホワイトアウト』 の原作者として有名ですが、元々映画制作会社のスタッフだったのですね。なるほどだから映画として 『魅せる』 シーンの描写が上手なわけです。しかしそれを返せば逆に映画だからこそ活きる場面だろうなぁ、という印象が強くなってしまった仕上がりであるのも、否めません。

本作は織田裕二主演映画の原作プロットであり、映画制作及び織田主演が先に決まっていたということで私の頭の中も最初から映像:織田裕二。そこから逃れられません…。全体としてはまとまっているようですが犯人像がイマイチつかめないし、美しいアマルフィの景色が設定が冬ってことでかなり半減でなかろうかー?とか思ってしまいました。やっぱりここは夏でしょう。

映画は多分…行きません、ごめんなさい。でもテレビ放映されたら見てみたいな。

評価:(5つ満点)

PR

f植物園の巣穴*梨木香歩

fshokubutu.jpg植物園の園丁は椋の木の巣穴に落ちる。巣穴の中には不思議な世界が広がっていた。前世は犬だった歯科医の家内、ナマズの神主、烏帽子を被った鯉。植物や地理を豊かに描き、埋もれた記憶を掘り起こす異界譚。  
(梨木香歩)1959年生まれ。児童文学者のボーエンに師事。 『西の魔女が死んだ』 で日本児童文学者協会新人賞、『裏庭』 で児童文学ファンタジー大賞を受賞。主な著書に『からくりからくさ』 『エンジェルエンジェルエンジェル』 『村田エフェンディ滞土録』 『春になったら苺を摘みに』 、絵本に 『ペンキや』 『マジョモリ』 『ワニ』 『蟹塚縁起』 など。

非常に不思議な雰囲気の物語。家守綺譚に通じるものもあるようで、もっと奇妙な物語。
植物園に勤める佐田は妻に先立たれ下宿屋で独り身で暮らしている。寂しいはずの毎日だが淡々と暮らしている様子。そんな佐田が心を傾けているのは園内の一角の調整で…そこに大きなウロがある。ふるやのもり、で猿と泥棒がしっぽを引き合ったウロのようなイメージ?

前世犬だったという歯医者の奥さんやらおかしな異形のものばかりが出てきてどうなるやら…。正直雑多な感がするものの、ラストは清々しい。

評価:(5つ満点)

白蝶花*宮木あや子

hakutyo.jpg昭和19年福岡県知事の屋敷に奉公にきた千恵子。華やかな博多の街、美しい令嬢 和江との友情、そして初めての恋。しかし戦争の足音は千恵子のすぐ背後に迫っていた。恋に命をかけた女たちを描く連作短編集。
(宮木あや子)1976年神奈川県生まれ。 『花宵道中』 で  『女による女のためのR-18文学賞』 大賞と読者賞を同時受賞しデビュー。 主な著書に 『白蝶花』 『雨の塔』 『群青』 など。

期待以上の作品、花宵道中2と言ったところ。舞台は昭和、戦前~後の戦争と格差社会を背景に、たくましく愛に生きた女達を描き秀逸。特に空襲のシーンはよく描けてます。戦争という厳しい状況下にありながらも、それでも人は愛し合い、生きて行くんだなぁ、としみじみ感じた一冊。宮木氏の若いながらも愛情というものに対するしっかりした考え方にいつも感嘆してしまいます。

昭和の、特に20年までの女達と比べたら、現代の女である私達なんて自由で選択肢も多くて、これで人生に文句言ってちゃアカンなーと思ってしまいました(でもすぐ忘れるんだよね…)。

評価:(5つ満点)

初めての運動会

undokai01.jpg初めての小学校運動会
こちらH市では小学校の運動会開催が5月の学校が非常に多いです、5月はようやく春になり雪もさすがにもう降らないよね、という気候なので正直言って寒いのです。その中でどうにか運動会を無事に終えました。途中雨が降ったりしてすごー寒かったけど、みんな(親も)よく頑張りました。

昨年は小学生がいなかったからやく2年振りの運動会。今年も場所取りはせずお隣さんに頼り切っている私…ですがお隣さんがまだ来てない!? 例年頼りすぎですわね。その後来たお隣さんとちょっと外れの方に陣取り観戦です。

第2王子は白組。一年生のメイン競技は玉入れ、今年も白熱中!undokai02.jpg万事に付け 『めんどくさいーいやだー』 と連呼する第2王子も、どうにか運動会の団体行動をこなし、競技後には新しいお友達ともみ合い?になっていたり、学校生活にも慣れている様子にホッとしております。保育園から24名同じ学校に上がり、3クラスに分かれても同じ3組に7名と保育園のお友達が多いので安心はしていたのですが、第2王子は結構初めてのお友達とも仲良くしているみたいです、良かったです。
この調子で学校生活を楽しく過ごしてくれればと思っています、全ての親御さんの願いですね。
おんぶカエルかい君たちは…。

ボイストレーニング

mayuoni.jpg読み聞かせとストーリーテリングのためのボイストレーニング
最近記事UPがなかったストーリーテリング活動ですが、活動は地道に続けております。仕事のため平日のおはなし会参加(学校、児童館など)は難しくなったので土曜日の図書館当番くらいしかできませんが、細々とながらも続けることが大事、と日々精進中(のつもり)。
さて今年の講習会はボイストレーニングのKT先生を隣県よりお迎えし、読み聞かせ/ストーリーテリングに最適なボイストレーニングをお願いしました。

どんな仕事が立て込んでいてもこの講習会には出なきゃ。と私は比較的準備の少なくてよい絵本で指導をお願いしました。メンバーは皆おはなし(ストーリーテリング)か絵本(読み聞かせ)の課題を事前に決定し先生に連絡、当日は1人ずつ個別に実演してそれについてご指導をいただきます。

午前最初は先生の講義、先生は長年読み聞かせ活動の第一人者として活躍中で、発声練習から読み聞かせに適した発音を常に意識することの大切さ、など技術のみならずメンタル面までご指導いただきました。みんなで発声練習、なかなか楽しいです。
それが終わればいよいよ個別指導、順番に実習です。

色々な課題が見えてきて大変有意義な講習会でした。私自身は気になっていた発音の悪さも特にないと先生に言われ、語尾が消えてしまうのもだいぶ良くなっていること、また接続詞がやや消えてしまいがちなので注意すること、など色々アドバイスをいただきました。やはりこうして個別に指導していただける機会があるのは本当にありがたいことです。講師招聘は毎回大変ですが(今回も役員の皆様に感謝)、私達のようなこじんまりとした会でこうした充実した講習会ができることに感謝し、それをおはなし会を通じて皆さんに伝えていくことが、一番大切なことだと今回も思いました。

私の課題図書 まゆとおに

ハレイワスーパーマーケット コースター

haleiwa.jpg気分はソニプラ
久々のジュースのオマケはハワイのスーパーマーケット、ハレイワのコースター。ソニプラでここのグッズが売ってますがこのコースターもなかなかしっかりした出来で結構お買い得です。全8種類、欲しいけど今回は2リットルボトルにしか付いてこない~!ということで結局は3枚しか集まりませんでした…いくら大人買いができる大人でも、2リットルは大きすぎたわ。

お客さんが見えたらぜひこのコースターでおもてなしをしたいのですが、お客さんが来ないわうち…。どなたか遊びに来てくださいね、そしてコールドドリンクをご注文くださいませ。



セレモニー黒真珠*宮木あや子

kurosinju.jpg生きてるうちに言えればよかったのだけど…。町の葬儀屋セレモニー黒真珠を舞台にアラサー女子 笹島、メガネ男子 木崎、謎の新人女子 妹尾が織り成すドラマティックハートウォーミングストーリー。 ダ・ヴィンチ連載に加筆して単行本化。
(宮木あや子)1976年神奈川県生まれ。 『花宵道中』 で  『女による女のためのR-18文学賞』 大賞と読者賞を同時受賞しデビュー。 主な著書に 『白蝶花』 『雨の塔』『群青』 など。


宮木の新境地か、純愛を描いたシリーズ。とは言え社長以下強者揃いのセレモニー黒真珠の面々、キャラが立ちすぎで非常に面白い。一章のみ一人称が妹尾か笹島か読者が迷うように書かれておりやや凝った構成だが、二章以下はトリックなしで素直に読める。それぞれの事情を盛り込んで上手に連作になっているところはやはり宮木の十八番。

読後さわやか?な葬儀屋物語、社長のエピソードがあっても良かったけどそれはベタになりすぎかな?宮木さんは私にとってハズレが全くなく、最も注目する若手作家の1人です。

評価:(5つ満点)

私が語りはじめた彼は*三浦しをん

watasikatari.jpg『彼』 の一体何を知っていると言うのか?『私』 のことさえよく分からないのに。心に闇を抱えつつ世界は今日も朝を迎える。男女と親子の営みを描くミステリ+心理小説+現代小説という新しい形の連作短編集。『小説新潮』連載を単行本化。
(三浦しをん)1976年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。『まほろ駅前多田便利軒』 で直木賞受賞。主な著書に 『しをんのしおり』 『光』 『三四郎はそれから門を出た』 など。
  
  
非常に面白い趣向。ラストまで 『彼』 こと村川は一切登場せず、彼が一体どんな人物であったのかもイマイチ掴めない。読了直後それが不満だったが、後から考えるとそれでいいのかもしれない。村川を知ることが目的なのではなく、村川にかかわった人々の様相を知るのが目的なのだから。結局村川は皆にとってどんな存在だったのだろう…憎まれて恨まれて、それでも無視できない存在。それも愛情のひとつだということだろう。

三浦しをんのオタクぶり(?)が分かる、マニアックな物語。

評価:(5つ満点)

カウンター
ツイッター始めました
今週の私
急にアクセス数が増えていて、自分でもビビリ…(笑)。10/10でブログ開設10周年!日付が追いつくよう頑張ります。
只今読破中
木皿泉 『昨夜のカレー、明日のパン』
プロフィール
名前:
DaisyAKM/菜摘
年齢:
53歳
誕生日:
1972/02/16
職業:
兼業主婦
趣味:
読書 映画鑑賞 観劇
かぎ針編み プール
ハマッてます:
車が新しくなりついにiPodがつなげる環境に!すごいぞ技術の進歩!
ブログ内検索
最新コメント
[10/14 菜摘]
[10/12 さつき]
[05/08 菜摘]
[05/08 小琴]
[03/19 菜摘]
アクセス解析

Copyright © DaisyAKM Archives : All rights reserved

TemplateDesign by KARMA7

忍者ブログ [PR]