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ニート*糸山秋子

neet.jpgどうでもいいって言ったら、この世の中本当に何もかもどうでもいいわけで、それがキミの思想そのものでもあった。ニートとなった元彼の面倒をみることとなった私。なぜか生きにくい現代を生きる人々を描写した短編集。初出 『i feel』 『野性時代』 『新潮』 。
〈糸山秋子〉『イッツ・オンリー・トーク』 で文学界新人賞、『袋小路の男』 で川端康成文学賞、『海の仙人』 で芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞、『沖で待つ』 で第134回芥川賞受賞。
(収録作品)ニート/ベル・エポック/2+1/へたれ/愛なんかいらねー


候補に何度も上がりながら受賞を逃していた(という言い方が適当かどうか不明ですが)芥川賞を先日受賞したことで記憶に新しい糸山秋子氏、『糸糸』 山秋子、と書くのが正しいのですが、この 『糸2つ』 の漢字は機種依存文字ですので記載ができません。オンライン書店でも 『糸山秋子』となっております。

という前置きはいいとして、短編を5篇入れておりますが…うーん。まぁ読まなくても可。ですね。一番良かったのは 『ベル・エポック』 ですね。親友と思っていた彼女にも、自分に言いたくない新しい未来があるのだと、そしてそれを受容するのが本当の友情だと自分は思う。という内容。潔いですな。私ならブツブツ言っちゃいそうだけど。

表題の 『ニート』 という題に惹かれてこの本を読んだわけですが、『ニート』 とその続編にあたる 『2+1』 どちらもあまり共感できる部分がありません…ということで私はニートにはなれそうもない、と思ってちょっとホッとしたりしなかったり(?)。あまりにも自己肯定が過ぎるとニートになるのか?自分だけが善で他者が全て悪と思うとそうなってしまうのか?それともそんなことは考えないからニートとなってしまうのか?

いずれにしてもニートはニートであることを選択している、という内容が書いてありますが、やっぱりそうは思えないのでありました。

評価:(5つ満点)
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誕生日

0216.jpg誕生日ケーキ(芸術風)
写真をちょっと加工してみました。今年はパパ、ろうそくの数は間違えずにもらってきてくれました。しかし34歳…もう本物の大人ですな。いつになったら本当の大人になれるのかしら…。

義父お得意のハンバーグを作ってもらい、義母には春物の半袖の服、義妹にはリクエストしておいた福音館書店のこどものとも50周年記念の本 『おじいさんがかぶをうえました』 をもらいました。この本、大判で2600円もして、欲しいんだけどどうしよう、と迷っていたので義妹に 『何か欲しい物あれば言ってもらえると嬉しいんだけど』 と言われ、すぐに浮かんでしまいました。本当にありがとう!ゆっくり見て行きたいと思います。

ケーキにはチョコレートのカードやろうそくがついていたんだけど、あっという間に王子達がろうそくに火を点け、第2王子がでっかい声で
『はっぴばーすでーつーゆー、はっぴばーすでーでぃあまーまー!』
と歌ってくれて、 『おめでとー!』  と私よりも先に吹き消す様子に、おかしいやら嬉しいやらで、気付くと写真を撮るのが遅くなってしまいました(笑)。
でもこの第2王子のお歌が一番、嬉しかったかも。

保育園でのお誕生会の恒例、 『大きくなったら何になりますか?』  のインタビューもされてしまいました。 『第2王子のママになります』  と答えておきました。

クレールの刺繍

img20060211.jpgフランス映画は久しぶり。ハリウッド映画と違ってうるさいバックミュージックがほとんどないし、むしろ静か過ぎる印象。フランス語は 『ウィ』 しか分からなかったし(笑)。

事前に得た雑誌などのからの情報では、予期せぬ妊娠をして傷ついている十代の主人公、クレールに周囲の人々は優しいだけなのかと思ったら、そうではなかった。
周囲の人々もみんなそれぞれ辛い想いを抱えながら生きていて、他者を拒絶したいと思っている中、それでも人はやはり人によってでしか救われないのだということを伝えたかったのだと思うのです。

クレールは  『匿名出産』  を希望しています。フランスでは古くからあり、出産には一切の費用がかからず  『マドモアゼルXの出産』  とも言われており、生まれた子どもをすぐに養子に出すという制度だそうです。多くの迷いがある中、最後は自分の決断で子どもを養子に出すかどうかをクレールは決断します。

そこに至るまでに多くの人々との関わりが関係してくるのだけれど、それはすべてクレール自身が働きかけ、そして得た人間関係なのです。
そう、つらいからと言って自分の殻だけに閉じこもっていては、何も解決にはならないのです。

クレールは最終的に愛する刺繍職人という職を得ることができた、やはり人にとって大切なのは自分の好きなこと、信念なのだ。そしてそれが自分の人生を支えていくのだ。

生きるということと、自分の信念を持つということ。それは同義である。
ということを教えてくれる映画です。

評価:(5つ満点)

ことばの教室(第1回)

ドキドキしながらも 『ことばの教室』 へ出かけてきました。
初めての予約は第2王子の風邪でキャンセルしてしまったので今日になりました。仕事で何度かお伺いしたS小学校、久しぶり。

『ことばの教室』 の看板の方へ歩いていくと、入り口があり、入った所で靴をぬげるようになっていました。温かい待合室にたくさんの絵本。それだけでも嬉しそうな王子。こどばの教室の職員室には顔見知りの先生もいらして、ご挨拶すると 『あらっ』 。覚えていて頂いて嬉しいです。

第2王子の前は第2王子よりも少し小さい様子の3歳くらいのお子さんでした。第2王子の番になり、プレイルームへ。文字通り、すべり台にボールプール、大きなソフトブロックなど保育園の一室のようなくつろげる環境。第2王子は早速ボールプールに興味津々です。

心配していた場所見知りも男の先生への人見知りも、一通りボールプールとすべり台で遊ばせてもらえてすっかり打ち解けたようです。

イスに座らせたりせず、プラフープを持って来て床に置き 『はい、ここがイス。ここに座ってね』 という先生。非常に好感を持ちました(先生もプラフープに座りました)。

別冊ダ・ヴィンチ

0206.jpg別冊ダ・ヴィンチ
ダ・ヴィンチにこの頃オマケが付くようになりました。3ヶ月に一度、マンガが付きます。オマケが大好きな私にはとっても嬉しいです。

最近ダ・ヴィンチでは 『コミックエッセイ大賞』 とかいうのに力を入れていて、本誌上でも続々と新人コミックエッセイ作家さん達がデビューしてます。面白いのもあるけどつまらないのもあり、つまらないのは読み飛ばしてますが…。

『ダーリンは外国人』 の小栗佐多里さんや 『あたしンち』 のけらえいこさんは、絵よりもやはり構成と言うかネームそのものが上手いですね、面白いです。内田春菊も毎号 『ガールズ!』 という春菊さんちの女の子達を中心にしたコミックエッセイを描いてます、この人ホントに多才だなぁ。破天荒な人生だけど(笑)。

こういうお金で買えないものって嬉しいですね。後で価値が出るかも…と邪まな考えはさておき、また3ヶ月後が楽しみです。

この本が、世界に存在することに*角田光代

img20060205.jpg本への愛情をこめて角田光代が描く短編集。一冊一冊の本に、それらと出会い通過して行った人々の物語がある。『一冊の本がもたらす物語』 9つの短編を収録。
(角田光代)1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。『幸福な遊戯』で海燕新人文学賞、『まどろむ夜のUFO』 で野間文芸新人賞、『ぼくはきみのおにいさん』 で坪田譲治文学賞、『キッドナップ・ツアー』で産経児童出版文化賞フジテレビ賞及び路傍の石文学賞を受賞、『空中庭園』 で婦人公論文芸賞、『対岸の彼女』で第132回直木賞を受賞。
(収録作品)旅する本/だれか/手紙/彼と私の本棚/不幸の種/引き出しの奥/ミツザワ書店/さがしもの/初バレンタイン/あとがきエッセイ 交際履歴


最近の角田光代は題がいい。『この本が、世界に存在することに』 この 『、』 も大事ですよ。もしこの本に出会わなかったら私は今、どうしていた?といういくつかのストーリーを収録した短編集。短編集というよりむしろ、作者自身の体験を綴ったエッセイのような雰囲気を持つ本です。

さてどれもどこかで読んだような…と思っていたら、私の愛読誌ダ・ヴィンチの誌上またはWebダ・ヴィンチで読んだものがほとんどでした。題にある通りどの短編もテーマは 『本』 。一冊の本の上を多くの旅人が通り過ぎていくという 『だれか』 は良かったです。

また 『彼と私の本棚』 もちょっと来た。本の趣味が似通っていて、2人で暮らし始めた頃同じ本が本棚に何冊も2冊ずつ並び、恋人と 『一冊、処分しちゃおうか?』 と笑いあった日々を、今別れるために部屋を出て行く自分が反芻しているシーン。じーんと来る。こういう恋人がいたら別れる時は確かにつらいだろうなぁ。

評価:(装丁が素晴しい)

そらいろのたね*中川季枝子/大村百合子

img20060205.jpgゆうじが模型飛行機と交換にきつねからもらった、そらいろのたね。庭にうめて水をかけると、小さなそらいろの家が生えてきました。そらいろの家は毎日少しずつ大きくなります。最初はひよこやねこが、そのうちゆうじや友だちや、たくさんの動物たちがやってきて仲良く家に入りました。やがて森中の動物が入れるくらいに大きくなったとき、やってきたきつねが言いました…。1964年初版のロングセラー。

子どもの頃私のお気に入りの一冊でした。そらいろのたねさえあれば、私の家の庭にもそらいろのおうちが生えてくるかも…どこに行けばそらいろのたねがあるかしら?と考えたものです。

64年初版以来読み継がれている、超ロングセラーです。中川季枝子、山脇百合子おなじみの姉妹の作品ですが、山脇百合子が独身時代であることを示す旧姓 大村で描いている作品の1つ。ここに古さを感じますね。

うちにある本は保育園で第1王子が購入していた 『ものがたり絵本36』 のうちの一冊です。第1王子が第2王子に絵本を読んでやろうと本棚を見ていて、『これにしよう』 と出してきてくれたので私も一緒に聞いていました。その 『読んであげよう』 というお兄ちゃんの気持ちが一番、嬉しいですね。

第2王子も分かっているのか、大人しく聞いていました。

評価:(親子共々)

耳アカ採取

第2王子が一度耳かきで痛い思いをして以来、絶対に耳かきさせてくれなくなりました。
マズイなぁと思いつつも半年ほど放っておいたら、先日耳が痛いと日曜日休日診療へ行き、中耳炎の可能性があるので翌日耳鼻科を受診するように、と言われました。

翌日耳鼻科へ行くと、散々怖がって怒って騒いだ第2王子に耳鼻科のドクターは一言
『耳アカが溜まっていて鼓膜なんて見えないよ!』
『先生取って頂きたいのですが…』
『こんなに固くちゃすぐ取れないよ!それにこの子動くしさっ』

…。すみませんねぇ躾が悪くてっ。って確かに第2王子の医者嫌い、薬嫌いは相当なものですが、今回もドクターを蹴っ飛ばしてたし(爆)。

で、中耳炎ではなさそうだから風邪薬を出すので風邪を治してからまた来い、と言われ、ヘイヘイと答えて風邪は治り、よその耳鼻科へ行きました(笑)。
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プロフィール
名前:
DaisyAKM/菜摘
年齢:
53歳
誕生日:
1972/02/16
職業:
兼業主婦
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