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読書と映画と観劇と

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自分のペース

applebag.pngりんごの季節になりました
珍しくいつまでも残暑が続く初秋でしたが、さすがに10月に入ると暑さも影をひそめ、秋がいよいよ到来です。我が家ではりんご→なし→みかん→りんご…とみんな食後も口を動かすのが忙しい毎日を送っています。

8/20に会社を退職して以来これからはノンビリ生きようと思ってましたが、またしても御縁あって元の職場に出戻りしてしまいました。一大決心?して退職したのもつかの間、あっという間に戻っちゃって。皆さんに合わせる顔がありませんが、今度こそこれまでの反省を胸に刻み、焦らず怒らず足元を見据えできることから。仕事を着実に進めたいと思っています。

…なんて言うのもやっぱり仕事に戻ればそれなりに責任も出てきますし、やっと復帰できたストーリーテリングサークルは充実していてやっぱり忙しいし、英語の勉強も通信大学もちっとも進まないし、編み物はまだまだ始められないし、お話を覚えるのもいつも(例会前の)ギリギリだし、更にはやっぱり読書はとめられない…と、また私の悪い癖が出てきました。

あれもこれもしたい。そこで焦ってイライラして自滅、してしまうのです。
自分は今、何をすべきか。何がしたいのか。自分が求めていること、やるべきことを常に意識して明確に行動できる。当たり前のことですがそれができない私の課題は【自分のペース:マイペースをつかむ】こと。

自分が選んだ道を自分の足で進む。常にその意識を持って納得の行く毎日を送りたいものです。
…とはいえ人生には無駄も必要さ。と開き直っていることも多いのですが(笑)、それはそれで後で後悔しない程度に【人生の無駄】も楽しみたいです。

要するに~自分で緩急つけられるようになりたいです。いつでも【今を楽しむ】ことができるように!

そろそろ一年の手帳の切り替え時期。そしてちょうどいい時期に友達が遊びに来て2人旅に出かけます。この旅で私も一年の垢(こだわり?)を洗い流し、新しい自分に生まれ変わりたいものです!
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KUSUMI TEA

kusumi.jpgロシアの香り
以前より気になっていたロシアルーツの紅茶 KUSUMI TEA 。日本で手に入れようとするとどこの代理店を通しているのか異様に高いこの紅茶、なかなか自分で買えなかったのですが、ついにフランス土産でもらっちゃいました!

私が 『FAUCHON(フォション)かHEDIARD(エディアール)か、とにかく紅茶を頼みます』 と頼んでおいたところ、『エディアールはなかったけど代わりにこんなのがあった』 と出してくれたのが、このKUSUMI TEA!いや~これが貰えるとは!他のお土産よりも何よりも大喜びの私。

5缶セットを出したり入れたり、フタを開けては匂いをかいだり。さんざん遊んでからやっと一杯淹れてみました。お味は…。やっぱりフォションの方が濃くていいかも?

とはいえこの空き缶を何に使うかも楽しみ。金額も日本での販売の約半額だったと聞くと、やっぱり私も紅茶を買いに行きたいと思ってしまいます。

四つの嘘*大石静

yottunouso.jpgひとりの女が日本人外交官と一緒にニューヨークで事故死した。かつて女の友人であった3人の女にだけはこの事故の意味が理解できた。4人の女の高校時代からの交流を通じ、女であるがゆえの猾さや醜さ、哀しさを描く。産経新聞連載に加筆。
(大石静)1951年東京都生まれ。日本女子大学文学部卒業。脚本家。NHK朝の連続テレビ小説 『ふたりっ子』 で向田邦子賞と橋田賞・脚本賞を受賞。主な著書に 『わたしってブスだったの?』 など。

一体どんな嘘が隠されているのか?と期待して読み進めていくうち、だんだん終盤に近づき、一体何が嘘なの?と思っていたら…え?終わり?私が読んだ限りでは嘘なんてどこにも出てこなかったけど?ということでタイトルは 『四つの真実』 の誤りでは?

一人称で語られる4人の分け方がイマイチ明確でないように感じてしまう。一人ひとりのキャラクターがしっかりしていないため、それぞれの人物像が最後までつかめなかった。私立女子高に集った4人、そのうち3人の娘達までもが同年齢でまたまた同じ女子高に通っているが、これをただの偶然としてしか描いていないのが相当不自然に思えてしまう。なぜ日々の生活にも困っている詩文の娘である冬子までが、私立校に通っているのだろう?

ネリと詩文、ネリと満希子、満希子と詩文。それぞれの絡みも割とアッサリしているので、満希子の日々の生活への不満も詩文の人生に対する不安もネリの自立の裏側にある不安定さも、どれもイマイチ中途半端に感じてしまい伝わってこない。
『河野と死んだ美波に詩文は嫉妬ではなく強い羨望を感じた』 この一文だけではどんな羨望か分からず、それがラストに解明されるのかと期待していたのだが。

せっかくの複雑な人間関係があまりにアッサリした描写だけで過ぎて行き、これはもしかして最初から映像化を考えていた脚本のつもりだったのかなと思ってしまった。ドラマを見ておけばよかった、残念。

評価:(ふたりっ子には熱狂したなぁ)

RDGレッドデータガールはじめてのお使い*荻原規子

rdg.jpg山伏の修験場として世界遺産に認定される玉倉神社に生まれ育った泉水子は宮司を務める祖父と静かな二人暮らしを送っていたが、中学三年になった春に突然東京の高校への進学を薦められる。しかも父の友人で泉水子の後見人の相楽雪政は、山伏として修業を積んできた自分の息子 深行を下僕として泉水子に一生付き添わせると言うのだ。それには泉水子も知らない自らの生い立ちや、家系に関わる大きな理由があった。
(荻原規子)東京都生まれ。早稲田大学卒業。児童文学作家。ファンタジー作品を多く執筆。 『空色勾玉』 で日本児童文学者協会新人賞、 『薄紅天女』 で赤い鳥文学賞、『これは王国のかぎ』 で産経児童出版文化賞、 『風神秘抄』 で小学館児童出版文化賞、日本児童文学者協会賞を受賞。主な著書に 『西の善き魔女』 『白鳥異伝』 など。

一度は荻原規子を読んでみなければ、と思っていたところへ新しい児童文学ファンタジーシリーズが刊行、ということで読んでみました。中学生女子という読者層を強く意識したファンタジー、という前提で読めばこれはこれで魅力的な物語と言えなくもないが、いかにもシリーズ(続く。んだよねきっと?)を意識した展開で終わるのも、父親は米国シリコンバレーへ単身赴任というか娘を置いて行っちゃった、母親は公安委員会だから常に住所不定の連絡不能、という設定はあまりに空想じみているというか…公安の人だからって住所不定じゃないと思うけど?いいのかこんなこと書いてて。

それでも主人公本人は冴えない女の子でありながら、カッコいい父親代わりの後見人がいたり、その息子もカッコよくて主人公の騎士(ナイト、ね)として登場、とくればYA世代の女の子読者には十分なのかも? 『守られるべきヒロイン』 っていうのはあまりにも前時代的な気もするけど。

前髪を切ったら周囲の環境が激変した。とかいう展開が中学生女子は好きなんだろうなー。とかオバちゃん視点で読んでしまった。姫神と山伏らの関係についてもっと突っ込んで欲しいので、続巻待ってます。

評価:(5つ満点)

裁判長!これで執行猶予は甘くないすか*北尾トロ

sikkouyuyo.jpg笑いあり、怒りあり、涙あり。法廷は映画や小説、ワイドショーもぶっ飛ぶ人生劇場。裁判傍聴マニア?トロさんの裁判傍聴記第2弾。
(北尾トロ)きたおとろ。1958年福岡県生まれ。ライター。オンライン古本屋 『杉並北尾堂』 店主。主な著書に 『ぼくはオンライン古本屋のおやじさん』 『気分はもう、裁判長』 など。 

傍聴マニア、トロさんの最新作。ダ・ヴィンチでの連載が始まって以来トロさんが身近です。決して上手くはない文章とスケッチ(すみません)だが本書が十分面白いのは、トロさんが作中で繰り返し言っている通り、裁判そのものがもつドラマ性の高さとそれに強く魅かれ、それを読者に伝えたいとするトロさんの情熱の結晶だからでしょう(笑)。

傍聴で映画監督である周防氏と知り合うトロさん。 『それでもボクはやってない』 の試写会後に監督に 『(映画に)すごい傍聴マニアが出てましたねぇ』 とトロさんが言うと監督は 『あの彼、名前はないんだけど台本では北尾って名前にしてあるんだよね』 と切り返されたくだりなど、読者サービスも盛りだくさん(笑)。そうかあの人北尾っていうのか…。

日々刻々と行われる裁判。次の傍聴記録はいつ読めるかな。

評価:(5つ満点)

2007/01/27記事 それでもボクはやってない
 

水中運動コース

suityu.gif一番の敵は運動不足
運動不足解消のため、屋内市民プールにて水中運動コースに申し込みました。これが結構アタリ、強力オススメです。

全5回/2000円という破格の受講料もポイントながら、内容が水中ストレッチ、水中歩行から始まり最後はアクアミットを付けたアクアビクスまで、そのプログラムの組み方もかなりポイント高いです。

水中歩行はあなどれないです、結構いい運動になります。その後アクアビクスまでしたら相当な運動量で、これが継続できればなぁ。なかなか一人でできないものなんですよね、そりゃそうだわ市民プールで一人アクアビクスしてたら相当ヤバイ人ではっ?

アクアミットとは水中で付けるグローブなのですが、これを付けて運動するとかなり水の抵抗を受けることができ、腕肩に負荷がかかるのです。つまり運動量が自然と上がる!
アクアミットを付けて水中歩行、アクアビクスをすると、していない時と比べて疲れ方が段違いです。今回は講習ということでアクアミットはお借りしましたが自分でも欲しい!と思ってしまいました。

仕事が再開してなかなか行けそうもないですが、また機会があればぜひ行きたい水中運動コース。皆さんもお近くのプールで水中歩行、ストレッチなどのクラスがありましたらぜひ参加してみてください、ただ泳ぐよりももしかすると運動量があるかもしれませんよ、オススメです。

告白*湊かなえ

kokuhaku.jpg愛美は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです。幼い娘を不慮の事故で亡くした中学校教師。終業式のHRで彼女が語った事故の真相とは、彼女が犯人に下した断罪は。終始女性教師の独白で綴るクライムノベル。第29回小説推理新人賞受賞。
(湊かなえ)1973年広島県生まれ。武庫川女子大学家政学部卒業。BS-i新人脚本賞佳作、創作ラジオドラマ大賞受賞を経て本作で小説推理新人賞を受賞しデビュー。

『聖職者』 衝撃である。小説としてもやりすぎだろうか?いや何よりも恐ろしいものは人の 『悪意』 で、その悪意が引き起こす事件は本当に想像がつかないものなのだ。

第一章の聖職者だけで独立した物語だが、あえてその続きを連作短編集にした本作品、そのチャレンジがすごい。ここまで完成されている作品に続編を書くと、ほとんどが蛇足で終わってしまうはずなのに本作がそうはならないのは、切り口のうまさとその展開の巧みさ。語り手を各章でそれぞれ異なる立場の者に置き換え、更に大ドンデンと言える展開を用意している。この大ドンデンのすごさはもう既に薬丸岳クラスの上、社会現象への関心の高さは桐野夏生クラス。難しい少年事件を題材にし、当事者である少年の心の闇を少年の立場から描くことに見事に成功した。

【成功】【失敗】この言葉も多く出てくる。現代社会は【成功すること】だけが本当に求められているのだろうか?教育とは、成功者を多く作り出し失敗作の子ども達を排除すること、なのだろうか?学校そして家庭という子どもを育てはぐくむ場に身を置く者として、厳しい警鐘と感じた。

とにかくスゴイ一冊、必読です。

評価:(衝撃作!)

こどものころに見た夢

kodomoyume.jpg怖い夢、儚い夢、おもらしの夢。作家らが綴るそれぞれのこどもの頃にみた夢にそれぞれに異なる挿画を添えたアンソロジー。 『小説現代』 連載に書き下ろしを加えて単行本化。
(収録作品)男(角田光代)/ガラスの便器(石田衣良)/さよなら、猫(島本理生)/水の恵み(阿川弘之)/タイムリミット(辻村深月)/ヘビ(西加奈子)/ふたり流れる(市川拓司)/ハントヘン(堀江敏幸)/雲の下の街(柴崎友香)/衣がえ(長野まゆみ)/おしっこを夢から出すな(穂村弘)/さらば、ゴヂラ(高橋源一郎)

『こどものころにみた夢』 の解釈が作家ごとにあまりに異なり、正直アンソロジーとしてテーマが定まっていない印象。

島本理生はやはりいい。その他の作品はかなり意味不明なものもあった…。それでもなおアンソロジーは色々な作家の作品が読めるのはとても時間的に、オトク。

評価:(5つ満点)
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プロフィール
名前:
DaisyAKM/菜摘
年齢:
53歳
誕生日:
1972/02/16
職業:
兼業主婦
趣味:
読書 映画鑑賞 観劇
かぎ針編み プール
ハマッてます:
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