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DaisyAKM Archives

読書と映画と観劇と

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姉の結婚*西炯子

aneno.jpg都会での生活に疲れ、結婚や恋愛はもう卒業と故郷へ戻り司書職についたヨリ。年の離れた妹の急な同居に惑わされつつも穏やかな毎日を送っていたが、そこへ突然イケメン精神科医の真木が現れ熱烈に求愛される。妻帯者である真木とややこしい関係を始めたヨリだったが。
(西炯子)にしけいこ。1966年鹿児島県生まれ。都留文科大学国文科卒。漫画家。主な作品に 『娚の一生』 。


これは誰に向けて描かれたマンガなのだろう?アラフォー独身女子向けなのか、本当に?これってもはやファンタジーを越えて単なる妄想ではないのか?と読了直後思ってしまいましたが…。話題作  『娚(おとこ)の一生』 もだいぶ非現実的(主人公が営業職なのに在宅勤務とか)と思ったけどこれは更に上を行く展開です。このマンガのどこが、多くのマンガ書評家に 『このマンガを読め!』 と言わしめているのかな?ようするにアラフォー男女はまだ大人になりきれていない、ということを言いたいのでしょうか。

絵もキレイですしキャラクターが面白いので読んでいて楽しいですが、あまりに現実とかけ離れているので読了後はちょっとあれっと思ってしまいます。今後この着地点をどうするのか、ある意味目が離せません(笑)。

評価:(5つ満点)
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陰山英男の英語学習「再入門」*陰山英男

sainyumon.jpg忙しい大人が最低限の時間で最大の効果をだす勉強法
自分が話したい内容だけを英語にして覚える、質のよい発音を繰り返しヒアリングする。著者が50歳から英語を学ぶために考案した、大人が英語を学習するための新メソッドを紹介。
(陰山英男)1958年兵庫県生まれ。岡山大学法学部卒。立命館大学教授、立命館小学校副校長、大阪府教育委員会委員。小学生のための学習メソッド 『陰山メソッド』 考案者。主な著書に 『家庭力』 『学力は1年で伸びる!』 『若き教師のための授業学』 など。


陰山メソッドで有名な陰山先生が、自らが50歳を越えて本格的に英会話を習得するために考案した、陰山メソッド大人の英語学習版を自らの実践と共に紹介した本書。自分がまずやってみる、の陰山先生、立派だわぁ。英語を初めて勉強し始めたのは小6の時、あれから30年近く(!)経っているのですが自らの英語学習にいつも疑問を感じている私に、力強いアドバイスとなった一冊です。

サブタイトルにあるように 『忙しい大人が最低限の時間で最大の効果をだす勉強法』 。本当に大人って忙しいんです、自分の仕事、家事、子どものこと、すべてをこなしてその上自分のための勉強もしようなんて、よほど気合い入らないとできないものです。そこをうまく自分を騙しつつ?続けて行くにはどうしたいいか。本書では陰山先生が50歳を過ぎてアジアの教育に関する国際会議に出た時に感じた、出席者の中で自分だけが、会議の場で通訳なしで自分のメソッドを説明できないことのもどかしさ、悔しさをバネに、英会話力を上げようと考えるに至った経緯とその方法について書かれています。

自分が困ったことと、なりたい自分(英語で自分の陰山メソッドを説明する)、それが見えていれば道が見えてくる。逆にそれが見えていなければ道が見えてこないのは当たり前だという陰山先生。まずは自分のビジョンをしっかり持つこと。どんなことを英語で話したいか、その理想を自分でしっかり想像する。そしてその想像した自分に近づくためにどんなことが必要かを、1つ1つ考えていく。

ポイントは実にシンプルです。

学習を続けること。
ネイティブスピーカーに自分が言いたいことをまとめたフレーズを見てもらい、おかしな表現はその都度改めてもらう。
繰り返しそのフレーズを、使う場面を想像して覚える。


この3つです。まずは、なりたい自分というビジョンだという陰山先生の説得力ある言葉に、がーんと来ました。そうか何となく勉強しててもダメなんだ…当たり前ですけど。あと、どんなにブランクが空いても自分は英語学習者であることを辞めないこと。とにかく続けること。語学上達にはゴールは本当にありません。

まずは自分の自己紹介から。自己アピールですね。自分を人に知ってもらうには自分は何を得意としていて何を生業としているかをハッキリと認識しなくてはなりません。これは語学学習と別にしても常に考えておいて損はないことですね。自分を見つめ直すことが、何事も学習の基本です。そしてなりたい自分を想像すること、そこへ向かってひたすらに歩むこと。

やはり1つのことを極めた方の発言は、重みがあります。私も諦めずに英語学習を続けたいと思った一冊です。

評価:(5つ満点)

ドラえもん のび太と奇跡の島

kisekino.png タイムトリモチで500年前に絶滅した巨大な鳥モアを捕まえてしまったのび太とドラえもん。絶滅動物を保護しているベレーガモンド島へモアを連れていくことにした。そこはゴールデンヘラクレスと呼ばれる黄金のカブトムシの力に守られた、不思議な島だった。ドラえもんたちはロッコロ族の少女コロンやドードー鳥のクラージョ、のび太にそっくりな少年ダッケと出会い、見たこともない動物たちと楽しく過ごす。ところがゴールデンヘラクレスを狙う悪の商人シャーマンが島を襲ってきた。島と島の人々を守るため、ついにのび太と仲間達は立ち上がる!日本。

小学生の母としてはお約束でしょうドラえもん。またしてもクライマックスで寝てしまいましたが…。それにしても最近のアニメの映像はキレイですね、のび太もみんなもくっきりはっきり。パパが冒頭大人なのにヤンチャぶりを発揮したり、謎の少年ダッケとの絡みなど、やっぱりドラえもんもずいぶん現代風にアレンジされてますね。平成っ子ののび太達、昭和の子の私が見るとちょっとやっぱり違うな。

ドラえもんも以前よりずっとおっちょこちょい(これも昭和の死語)になったような気がしますが、どうでしょうね。芋掘りロボットゴンスケがゲストで出ていて楽しいです。

評価:(5つ満点)

STAR WARS エピソード1 ファントム・メナス 3D

swep13d.jpg

遠い昔、はるか彼方の銀河系。長らく平和が続いた銀河共和国に混乱の兆しが見えていた。利益を追求する通商連合は武装艦隊で惑星ナブーを武力封鎖する。若き女王アミダラは連合の強引な要求を拒否し、元老院はその調停のため2人のジェダイの騎士クワイ=ガン・ジン、オビ=ワン・ケノービを派遣する。しかし通商連合の背後で暗躍していた暗黒卿ダーク・シディアスによりジェダイは交渉の場から追われることとなる。敵から逃れたジェダイらはナブーの原住民グンガン族の助けを借り、アミダラ女王と側近らと共に元老院の調停を求め銀河共和国の首都コルサントを目指し惑星を脱出した。通商連合の襲撃で宇宙船は破損するものの一行は辺境の惑星タトゥイーンに逃れる。その惑星でクワイ=ガンは才能溢れる奴隷の少年アナキン・スカイウォーカーと運命の出会いを果たす。彼の血に流れるジェダイの才能を見抜いたクワイ=ガンは反対するオビ=ワンやジェダイ評議会の反対を押し切り、アナキンの母シミを説き伏せ彼をコルサントへ連れて行く。コルサントでは元老院最高議長バローラムは実権を失い、野心家であるパルパティーンが最高議長に推挙される。女王アミダラはナブーへ戻り戦う決意を固めた。一方ジェダイ評議会は強すぎるフォースを持つアナキンをジェダイとして教育することに異を唱える。クワイ=ガンはヨーダとメイス・.ウィンドウを説得、自らが師としてアナキンを教育することを認めさせる。通商連合軍の占領下にあるナブーに帰還した一行は長年確執のあったグンガン族と和解し共に戦うことを決意。戦闘の最中、悪に墜ちたジェダイであるシスの戦士ダース・モールが現れクワイ=ガンとオビ=ワンを襲う。死闘の末クワイ=ガンが刃に倒れるがオビ=ワンは師の仇をとる。その間アナキンはうっかり乗ってしまったスターファイターで敵艦に乗り込み、みごと敵の心臓部である核融合炉を破壊、大活躍する。ナブーは通商連合に勝利を収めた。クワイ=ガンに代わりオビ=ワンがアナキンの新たな師となり、アナキンはジェダイ騎士への道を歩み始める。…のスター・ウォーズ・シリーズが3Dになって帰ってきた。初公開となるシーンを追加しての最新バージョン、超高速ポッド・レース、ライトセーバーの閃光、刺客ダース・モ―ルとの決闘など3Dならではの迫力と興奮をふんだんに盛り込んだ新エピソード1。アメリカ。

↑上のあらすじは私の趣味でダラダラ書いてありますので読み飛ばしていただいてもちろん結構です。どこが未公開シーンだったのだろう…あんなに飽きるほどセリフを覚えるほど見ている私でも気付きませんでした。

さて行きましたよもちろん。3Dとかは実はどうでもよく、Star Warsがスクリーンで観られる、というだけで大満足なのです。ちょっと遅刻してああっタイトルロールを見ないとこの映画の半分以上の価値がないのにぃぃと思いつつ席に着きました。しばらく見ていて気が付きました。誰もいません。ついに、映画館 【貸切】 を体験してしまいました!!

今回の3D結構よかったなと思ったのは、画面が暗くないです。アバター始め、出たての頃の3D作品はメガネのせいかどれも画面が暗くてすごく見づらかったのですが、今回のStar Warsすごく明るくてキレイで良かったです。途中から1人であることに気付いたので、『いけっオビワン、そこだ!』 とか叫ぼうかなとも思ったのですが、大人しく見てました。私が入らなければ観客ゼロ。それでもフィルムは回る。そのことに感動しつつ?堪能してきました。

3D効果についてですが、ポッドレースも期待していたほどすごくもなく、2Dの時も十分に迫力あったなということを思い出しただけでした。ようするにおんなじ映画です。当たり前だ。往年のファンにとってはStar Warsをスクリーンで観られるだけでもう、十分なのですよ。

もう1回行くかなと思い、第2王子にStar Wars観に行くー?と聞いたら別に3Dじゃなくても何度もテレビで見たでしょ。と言われてしまい、がーんとしてしまいました。スクリーンで観るからいいんじゃんか…。ママ1人で行くかな、と思っていたら終わってしまいました。今回はクワイガンが果たして最初からパドメが本物のアミダラだと分かっていたのか?という視点でも観てみましたが、ナブーでグンガン人のボスに謁見した時の、パドメの言う 『私が女王です』 の言葉に、オビワンは思いっきり驚いてたし、クワイガンの表情もちょっと微妙でした。うーん、フォースの力で分からないわけ?分からないんだろうなぁ、すぐそばにシス卿がいても分からんくらいだからな。

エピソード1はルーカスフィルムが満を持して資金を投入した作品のため、ストーリー、キャスト、セット、SFX、衣装とすべてよい出来で皆様にオススメします。一緒にセリフを覚えるほど観ましょう。

評価:(私個人は×10ですが)

サラの鍵

sarah.pngユダヤ人の少女サラはパリ一斉検挙の朝、弟を納戸に隠して鍵をかけた。すぐに戻れると信じて。60年後、アメリカ人ジャーナリストのジュリアはフランス人の夫と自分が暮らすパリのパートに、かつてサラの家族が住んでいたことを知る。サラの足跡をたどる中、次々と明かされる秘密が彼女を揺さぶり、彼女の人生さえも大きく変えていく。ナチス・ドイツの占領下にあったヴィシー政権時代のフランスで起きたヴェロドローム・ディヴェール大量検挙事件を題材に描く。フランス。

『黄色い星の子供たち』 と同じくヴェロドローム・ディヴェール大量検挙事件です。同じテーマの映画が続きますね。この歴史上の事件と現代のパリに暮らすアメリカ人ジャーナリストの生活をリンクさせたところが見事です。単に過去の歴史上の事件として片付けない姿勢。ジャーナリズムとは?生命の重みとは?思いがけない妊娠で揺れるジュリアの心情をうまく重ね合わせていると思います。

それ以上に、現代に生きる私達にもっと歴史を知るべきだ、と訴えてくる作品と言えると思います。今も私達が知らないだけで、世界では苦しんでいる人々がいるのだという事実。このことを知るべきだ、というメッセージだと感じました。平和に暮らしていた家族に訪れた突然の悲劇。そのことを、ジュリアのように感じることができるでしょうか。

評価:(5つ満点)

黄色い星の子供たち 2012/1/19

龍神の雨*道尾秀介

ryujin.jpg事故で母を失い継父と暮らす蓮と楓。継母とささやかな生活を送る辰也と圭介。蓮は妹を苦しめた継父の殺害計画を立てる。雨のせいで彼らは過ちを犯す。雨のせいで彼女は殺意を抱く。暗転する事件の果てに2組の兄弟がたどり着いた慟哭と贖罪の真実とは。大藪春彦賞受賞作。
(道尾秀介)1975年兵庫県生まれ。玉川大学農学部卒業。『背の眼』 でホラーサスペンス大賞特別賞、『シャドウ』 で本格ミステリ大賞、『カラスの親指』 で日本推理作家協会賞、本作で大藪春彦賞、『光媒の花』 で山本周五郎賞、『月と蟹』 で直木賞を受賞。


どちらも本当の両親を亡くした兄弟の、義理の親への確執を皮切りに始まった物語が見えない真犯人によってつなげられていくストーリー。この真犯人出現にちょっとかなり驚くけど、ちょっと強引な気がしないでもない。トリックのために様々な事象が上手に用意されすぎちゃってるというか…。その部分では楽しめることは楽しめますが、全体としては情景が浮かびにくく、蓮楓の兄妹と辰也圭介の兄弟の境遇があまりにも似通っていて、うまく切り替えられませんでした。そこがちょっともったいない感じ。

人物についても、辰也圭介の継母はどんな人物かよく伝わってくるのですが、蓮楓の継父の方は実母の死後、ただ単に暴力を振るうようになり会社を勝手に辞めてきちゃった、という事実だけで、全然人物像が伝わりませんでした。その先を知りたかったのに、実はこういう人でした…といわれても蓮以上にこっちも戸惑います。

そして龍神の雨ってのは、一体…?直木賞受賞作 『月と蟹』 を読もうかどうか、迷う作風です。

評価:(5つ満点)

視えるんです。*伊藤三巳華

mieru.jpg視える著者が描く幽霊・お化けの世界。彼らはどんな風に視えるのか?幽霊や土地の神さまが三巳華さんに伝えてきたこととは?かわいくって怖い、ほかに類のない実話ホラーコミックエッセイ。
(伊藤三巳華)いとうみみか。マンガ家。1977年東京都生まれ。豊富な心霊体験、『視える』 体質を活かし怪談専門誌 『幽』 『HONKOWA』 などでの実話怪談コミック執筆を中心に活躍。


私の定期購読誌ダ・ヴィンチ発信の怪談専門誌 『幽』 。メディアファクトリーが送る怖いモノ好きの皆様向けの雑誌に掲載中の本作、ちょっと見たいなと思っていたところへ貸していただきました。ありがとうございます。正直、視える…というのはものすごく怖いのですが、このみみかさんの絵は可愛らしいので大丈夫かも。と思ってました、その通りです。

すっごい怖い数々の体験なのですが、可愛い絵なので読める、というすごい作品です。やはりマンガはオリジナリティが大切、自分の 『視えるんです。』 という能力を最大に活かした作品作りは、とてもよいですね。しかも読み物としてOKな範疇の経験だけを描いています、という読者に対する思いやり溢れる注意書きもよいです!ホントはもっと怖い体験もいっぱいあるのでせう…。

登場する京極さん、面白すぎます。タダのホラー好きの変なオヤジです。私がもし視える人だったらすごく辛いと思うのですが、みみかさんはちゃんと受けとめてあげて、ほとんど毎回その霊のために尽くしてあげてます、本当にえらいわ。と思います。

評価:(5つ満点)

月光ノ仮面

gekkou.jpg古典落語の傑作 『粗忽長屋』 を題材に独特の板尾ワールドを展開。全ての記憶を失い戦地から戻ってきた人気落語家。かつての師匠や恋人に支えられわずかの記憶を辿ってゆきながら復帰を目指すが、そんなある日もう1人の男が戦地から帰ってきた。本物の落語家は2人の男のうちどちらなのか。板尾創路監督作品。

正直…期待が大きすぎました。見終わってしばらくして、これってジキル博士とハイド氏、という話なのか?とも思いましたが、そうゆうことでもないみたいです。石原さとみが本作の主演ですね。どこかのレビューにもそうありましたが彼女の演技は素晴らしいです。また突如脈絡もなく何回か登場するドクター中松も、インパクト強大です(笑)。

板尾さんは今回もバリバリです、周囲もおっかしい板尾さんを盛り上げます、そこはかなり楽しめます。このチーム板尾でしか出せない空気感は今回もバッチリでした。落語家弟子役の柄本佑さん、六角精児さん、カラテカ矢部さんとかみんな見事なハマリ役でよくぞここまでキャストを揃えた!と拍手です。

だから、ストーリーが訳分かんなくても、この板尾ワールドが楽しめれば、まぁいいか。という内容の映画です。

評価:(5つ満点)
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木皿泉 『昨夜のカレー、明日のパン』
プロフィール
名前:
DaisyAKM/菜摘
年齢:
53歳
誕生日:
1972/02/16
職業:
兼業主婦
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読書 映画鑑賞 観劇
かぎ針編み プール
ハマッてます:
車が新しくなりついにiPodがつなげる環境に!すごいぞ技術の進歩!
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