りっちゃんは病気のおかあさんのためにサラダを作ることにしました。するとのらねこや隣のいぬ、すずめなど色々な動物がやってきて、いろいろ入れるといいですよ、とアドバイスをくれます。りっちゃんのサラダはどうなるのでしょう。
(作者)角野栄子 (画)長新太
(テキスト)絵本よりワープロ打ち出し
ストーリーテリングに関する本を読んでいて、絵本として出版されている本作をおはなしとして語る、とあり、私もチャレンジしてみました。この作品を選んだ理由としては以下の通りです。
1) 小さい子にも分かりやすい短めのおはなしとして、絵本をお話として語るのは適当か
2) 絵本という作品化されているものをお話として語ってみると、絵本とどのような違いがあるのか
これらを体験してみたかったのです。あとは作者が角野栄子氏であることと、サラダが好きというのが選んだ理由ですね。
土曜日の図書館おはなし会でやってみました。子ども達は4歳~7歳、みんなよく聞いてくれました。おはなしを覚えるのも3作目、ようやく語りの場の雰囲気、語る側(私)と聞いてくれる側(子ども達)が一体となりお話を楽しむことがストーリーテリングである、ということがほんの少し分かりかけてきたような気がします。
というのも途中ちょっと詰まったりしたのですが、そっぽを向いていた男の子がこちらを向き 『それで?』 と促してくれたことで、ああやっぱりこの子は聞いてくれてるんだな、というのがしっかり分かったこと。じっと私を見て目をそらさない子が多いこと。集中している様子がよく分かりました。私も集中して物語に浸からなくては、としみじみ思ったのです。
決して上手な語り手ではない私が、語り終わった後に感じる大きな達成感、充実感はやはりお話、語りだからこそ得られるものではないかと思います。
今日のお話会ではやや長い 『まゆとおに』 も読みましたがみんなよく聞いてくれました。私が好きなお話を子ども達も好きになってくれる、というのは嬉しいことです。
あとは第2王子がもっと一緒におはなし会に来てくれて、大人しく一緒に楽しんでくれれば言うことなし…こちらはもう少し時間がかかりそうです。
大型絵本を2冊使用
図書館では長期休みにあわせて年に3回、主に春、夏休み、クリスマスにおはなし会を開催しています。図書館所属のサークルのうち絵本とおはなしについて研究している団体は2つあり、1つは私の所属するストーリーテリングサークルKF、そしてもう1つはこどもの本研究会です。この2団体が図書館と協力し、毎回交代でおはなし会の運営に当たります。
そして今回の夏休みはKFの当番です。今までは聞き手として参加していたおはなし会に、今回からは主催者側として参加します。プログラムは3歳以上児向けと小学生以上向けの2つ。3歳以上ではおはなしを1つ、絵本を3冊。小学生以上ではおはなしを2つ、絵本を1つとなりました。プログラム組み立てから時間調整、リハーサルまでちゃんとやって臨んでおります。決して適当にはやっておりませんよ(笑)。