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DaisyAKM Archives

読書と映画と観劇と

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冬休みと三学期

samidare.pngある日の国語プリント裏
あっという間に冬休みが終わりいつの間にか三学期。そして一月は行く、二月は逃げる、三月は去る。あっという間に新年度。と毎年のように今年も言うことでしょう。冬休み以降のできごとなど。

さみだれに不審者
画像はある日持ち帰った国語プリントの裏面。最近脱ゆとりでお勉強全般が難しくなり、このようにオマケ問題が増えました。この日は 『さみだれ』 を使って文を作りましょう。12月頃やらせるプリントでさみだれはないだろう…と思いながら学校へ提出する前のチェックをしていたらっ。

さみだれのある日、ふしん者を見つけた。

爆笑。言い訳をしておきますと、いつもは割とちゃんとした文章を作ってます。たまに明らかにおかしい文章もあるのでそういう時は直させるんですけど。でも今回のこれにはあまりにウケてしまい、爆笑しながら第1王子に見せたら、はあ、確かにさみだれに立ってるようなヤツは不審者だよな。いいじゃないこれで。というのでそのまま提出しました。

通常は先生、丸付けをしてくれておかしな文章の時は指導もしてくれるのですが、これはこのまま戻ってきました。先生もこりゃどうしたものか…と思ったのでしょうか。皆様もさみだれには、不審者にご注意。

冬休みの目標
目標を書く欄になんと

ごはんを三回食べる

と書いていた第2王子。…どういう意味?と聞くと。 『いつも休みの時は起きるのが遅くなってごはんが一日二回でしょ。だから三回食べるって書いた。』 それは違うだろう!おまえが起きるの遅いからいけないんだろう!そういう時は 『早起きをする』 って書くもんだ!と息巻いた私に、不満そうな顔をしなが書き直してました。三回食べさせてないのか、虐待か?と疑われたらどーすんだ。

ガリ勉化現象
第1王子は冬休みになってもちっとも休みにならず、毎日冬期講習なるものに通っておりました。夏休みでも言ったけど単に時間割が変更になって 『冬シフト』 になっただけ。ようやく年末年始は5日ほど休みになり(官公庁並み)、ひと言。

『KTとこの前言ってたんだけど、中学校の頃あんなにガリ勉って嫌だよな、絶対になりたくないって言ってたのに、今の俺たちまさにガリ勉そのものだよなって。』

KTくんとは小1からずっと一緒、なんと部活も小中高一緒で実に付き合い長いです。ガリ勉…そうかまさにそれだ。第1王子達はまさにガリ勉、いつも細かく勉強してます。高校に入学した時に、試合の合間も勉強してるH高生、と噂に聞いてはいましたが、本当に試合の合間にベンチで勉強している姿を見たときは(しかも全員やっている)。その位宿題多すぎて終わらないのですが…。今は宿題終わらないーとパニックになる息子にもう寝ろ寝ろ、宿題なんてやらなくてよし、という私。一貫性がなくて本当にダメね。

席替え天国
小学生にとって席替えはまだまだ大イベント。三学期始業式の日帰ってきていきなり 『席替えが、すっごくよかった!』 とまれに見る上機嫌の第2王子。 『誰が隣になったの?』 と聞くと、この前聞いたばかりの好きな女の子、Rちゃん!『すごーい、今年はツイてるねぇ』 というと、さらにすごいことに前の席はRちゃんの次に好きなKちゃん! 『じゃあRちゃんとKちゃんと同じ班なの?』 と聞くとKちゃんとは違う班だそうですが。あまりに上機嫌で面白いのでみんなにしゃべってしまい、第2王子にはいたく怒られました。

第1王子にぼそっと 『席替え良かったんだって』 と言うと 『けっ。俺なんて隣のヤツの名前も知らん』 いいのかガリ勉、それで?

昭和の名曲
第2王子が突然 『昭和の名曲は何ですか?』 というので、えっ大都会(クリスタルキング)か、ささやかなこの人生(風)か、いや希望の轍(サザンオールスターズ)か?と思っていたら、

3位 とんでとんで、の歌
2位 乾杯
1位 上を向いて歩こう


です!と言われてしまいました。 『そのランキングって何?小学校で採ったの?』 と聞いたら 『ううん、違う。僕が決めたの。』 そうですか…。とんでとんで…の歌とは 『夢想花(円広志)』 です。♪忘れてしまいたいことが 今の私には多すぎる♪ですね。 『乾杯(長渕剛)』 が2位って、なぜだ。そして 『上を向いて歩こう』 ずいぶん渋いランキングだなぁ。学校でしばらくこれを歌っていたそうなのですが、それにしても趣味が渋すぎる。

ちなみに私が思いつくのはやっぱり70年代か80年代の歌ばかり…こちらもまた、記憶が遠すぎる。
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マイウェイ

myway.jpg12,000キロの真実/幼い頃はその陸上競技の技を競い合った2人の少年。戦争が2人の友情を引き裂いた。戦場で上官と部下として再会した2人は数奇な運命により日・ソ・独三国の軍服を身に纏い12,000キロの旅に出ることとなる。その果てに2人が見出したものとは?オダギリジョー、チャン・ドンゴン主演、カン・ジェギュ監督作品。韓国。

オダジョーとチャン・ドンゴンという2大スターの競演というだけでも話題の本作ですが、延々と続く戦争の悲惨なシーンを見続けるのはやはり辛いものがあります。またストーリー全体が壮大すぎて展開が早く、ちょっと追いつけない部分もあります。しかし過酷なシーンを取り続けたスタッフと俳優陣がとにかくすごいです。今はどこまでがCGなのか全く分からんですが、それでも真冬のロシアでのシーンは本物でしょうしすごい迫力でした。

脇を固める俳優陣にファン・ビンビン、山本太郎など。山本の狂気ぶりもまたいいです。ファン・ビンビンは久しぶりに見ましたが死にそうなシーンばかりで彼女の美しさがよく分からないという…。昔会社勤めをしていた頃、上海出身の映画好きの同僚とファン・ビンビン整形疑惑の話をしたことを思い出したり。

ついほんの6、70年前までこのような過酷な戦争が行われていたことに、改めて驚愕をおぼえます。オダジョーが繊細な役どころ、チャン・ドンゴンが骨太なところとバランスがとれているところも良かったですね。ただ、画面は揺れっぱなしです、韓国映画の手法なのでしょうが邦画のカメラが揺れない映画に慣れている身としては、鑑賞後しばらくしんどかったです。

評価:(5つ満点)

しごとのはなし*太田光

sigoto.jpg夢、珈琲と煙草、お金、ジェネレーション、発想とオリジナリティ、漫才、孤独と友達。爆笑問題 太田光が 『しごと』 のあれこれをいつもよりちょっとだけまじめに語る。『ぴあ』 連載を再構成して単行本化。
(太田光)1965年埼玉県生まれ。日本大学芸術学部中退。お笑いタレント、漫才師、エッセイスト。田中裕二と 『爆笑問題』 結成。著書に 『パラレルな世紀への跳躍』 『マボロシの鳥』 他多数。近著に 『文明の子』 。


太田さんの文章の魅力は、何と言っても言葉でうまく表現できない微妙なニュアンスをいつもピタッと表現してくれるところだと思うのです。

たとえば、外を歩いている時に、ふと風が吹いて、ふわ~っと頭をなでられると気持ちがいいじゃない?あれって、ふとした風を感じることで自分の存在が確認できているから気持ちいいと思うのね。(中略)会話ですら、他者とコミュニケーションをとることで自分自身を確認している行為だと思う。ふとした風や他者だとか、自分以外のなにかが自己の存在を確認させてくれるということ。違和感と言ってもいい。そんな違和感をたまに感じられていないと、人間って生きていけないんじゃないかと思う。(珈琲と煙草のはなし P34,35)

この段落を読めただけで、この本読んでよかったー!と思えること。それが、本を読んでいて何よりも楽しいことではないでしょうか。巷に溢れている沢山の活字、活字、活字、その中からふと見つけ出すことのできる、きらめきを放つ一文。いやーいいですねぇ(笑)。

そんな一文に出会うために、今日も読み続けるのです。太田さんについては賛否両論、好きと嫌いと皆さん分かれているかと思いますが、私はもちろんこうして彼の文章を好んで読むくらいですので太田さん自身も好きです。新しい小説 『文明の子』 にもまた大いに期待してます。

評価:(それにしちゃ評価低い?笑)

スイミング3年目

swimming2012.png気が付けば3年目
スイミングスクール通いも気が付けば2年を越えました。当初1年も通えば個人メドレーはバッチリ、2年も通えば200m個人メドレー行けるだろう、と思っていたのに、現実は。相変わらずバタフライは25mが何とか出来る程度、ターンはできないし平泳ぎのタイミングはやっぱり合わない、と課題は満載です。

今年のスイミング目標は

100m止まらずに泳ぐ
休会をしない


となりました。100m…しんどい。果たして今年中に行けるのか?と思いながら、アップの時に試しに平泳ぎで行ってみようと始めたところ。先週は75m、そして今週はなんと100m行けました!早くも目標達成か!?いやいやまだまだ、なぜ行けたかというと平泳ぎ、しかもそれも大層ゆっくりと行ったからであって、本気でタイムを意識しながら泳ぐとしたらこんなんじゃまだまだ。

とコーチに話したら、平泳ぎでできたのは力を入れずに泳いでいたから。その調子でクロールもやれれば100m泳げるのです。と言われました。力を抜く…今年の課題ですな。

相変わらずバラフライの腕は上がらないし、平泳ぎは足と手が一緒に動いているときもあるし、ターンをすれば沈むし、ですが、水泳でもどのスポーツでも大事なのはイメージすること。正しいフォームで泳いでいる自分をイメージし、ひたすら励むことです。コーチはよく平泳ぎは北島康介を思い出せ、とか言いますが大げさでなくそういうイメージが大事。ということで今年も頑張ります。

休会をしない、というのもなかなかハードルの高い目標ですが、できる限り土曜日通えなくても振替をするようにしてなるべく泳がない月を作らない。そこが大事ですね。そして今年こそスイミングスクール主催のマスターズ大会に参加しなくては!ガンバリマス。

黄色い星の子供たち

star.pngナチス占領下の1942年パリ。ユダヤ人は胸に黄色い星をつけることが義務付けられる。11歳のジョーは星を付けるのが嫌だったが、学校でも近所でも心優しいフランスの人々は彼らを今まで通り隣人として扱っていた。突然パリに住むユダヤ人の迫害が始まる。彼らを救おうとユダヤ人医師(ジャン・レノ)と赤十字派遣の看護婦は奔走する。ナチス・ドイツの占領下にあったヴィシー政権時代のフランスで起きたヴェロドローム・ディヴェール大量検挙事件を描く。原題La Rafle.は 『一斉検挙』 の意。フランス。

ジャン・レノはやっぱりフランス語をしゃべっているのがいいね~(フランス語分からんくせに)、と友人に言ったら、そうだねドラえもんよりカッコイイよね。そうだ、ジャン・レノ今はドラえもんなのだ(トヨタCM)。彼にドラえもん役をオファーしてやらせてしまうトヨタ、やっぱりすごいかも。

じゃなくて映画。フランス国籍を持ちフランス人民として暮らすユダヤ系の人々にも迫る、ナチスドイツの迫害。当時のフランス政府の決断、それを実行したパリ警察、そして彼らを守ろうとしたパリ市民の勇気。と書くとフランスの人々の良心をアピールするための映画か、ともとれますが、90年代までフランス政府はこの迫害があった事実すら認めていなかったこと、そして改めてその罪を認め、パリでもこのようなことがあったということを映画にした、やはりフランス人の勇気を称えたいと思うのです。

子ども達の演技、そしてジャン・レノの存在感。そして戦後何十年経とうとも、ホロコーストを題材にした映画作成がなくならない、という事実。21世紀の今も考え続けなくてはならないことです。

評価:(5つ満点)

漁港の肉子ちゃん*西加奈子

nikuko.jpg男に騙されてたどりついた北の町。太っていて不細工で、とても明るい私のお母さん、肉子ちゃんは港の焼き肉屋で働いている。小学生のキクりんの目から肉子ちゃんとの生活を描く。『パピルス』 掲載に加筆修正して単行本化。
(西加奈子)1977年テヘラン生まれ大阪育ち。関西大学法学部卒業。『通天閣』 で織田作之助賞受賞。主な著書に 『あおい』  『さくら』  『うつくしい人』  『きりこについて』 など。


愛すべきトンデモキャラは西加奈子の定番ですが、西さんはどちらかというと人生逆境にありながらも逞しく明るく生きてる人々にスポットを当てて描くのが大好きですね。肉子ちゃん母子が抱える大きな大きな悩みすら、それすら飲み込んで包み込んでしまう肉子ちゃんの包容力は、やはり 『愛』 でしょう。あまりの衝撃的な展開に、読者は同情すらできずただひたすらボーゼンとなるも、当の肉子ちゃんとキクリンは明るく生きていく。

今回の装丁も西加奈子画伯によるものです、小説も書けて絵も描ける。くーいいなぁ芸術家(笑)。

評価:(5つ満点)

転迷 隠蔽捜査4*今野敏

tenmei.jpg相次いで変死した2人の外務官僚。捜査をめぐり公安委員会、外務省とのトラブルが発生する。そんな折り娘の恋人が海外で消息不明となる。降りかかる難問の連鎖を大森署署長 竜崎伸也はどう解くのか。隠蔽捜査シリーズ第4弾。 『小説新潮』 連載を単行本化。
(今野敏)1955年北海道生まれ。上智大学卒業。『怪物が街にやってくる』 で問題小説新人賞を受賞しデビュー。『隠蔽捜査』 で吉川英治文学新人賞、『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。TBSドラマ 『ハンチョウ~神南署安積班~』 の原作シリーズなど著書多数。


このワンパターンぶりが毎回楽しい、隠蔽捜査シリーズ。とにかく最後には 『自分が責任を取る』 と言い切る竜崎署長、プロフェッショナル中のプロフェッショナル!ちょうど見ていたドラマ 『相棒』 で警視庁の管理官が 『もしこの作戦が失敗したら、俺は知らなかったことにしておけよ』 と言うのと真逆で、笑ってしまいました。

2つの殺人事件。1つは猟奇殺人、1つは悪質なひき逃げ。それらが徐々に絡まって1つの事件につながっていく様子、公安外事部、外務省も絡む大事件。見えなかったつながりを強引な推理力でつなげていく竜崎の野性の勘は、いつものお決まりパターンながらやはり小気味よいです。

いつまでも続いて欲しい、隠蔽捜査シリーズ。ドラマ化もやらないかなー。誰が竜崎で、誰が伊丹になるかな?

評価:(5つ満点)

舟を編む*三浦しをん

funeamu.jpg辞書編集部に異動した馬締(まじめ)は新企画である辞典 『大渡海』 の編纂チームに加わることとなる。辞書を愛する個性的すぎる仲間、問題山積の編集部、自身のままならぬ恋。愛すべき変人たちが恋に仕事に右往左往、果たして社運を賭けた大渡海は編み上がるのか? 『CLASSY.』 連載を単行本化。
(三浦しをん)1976年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。『まほろ駅前多田便利軒』 で直木賞受賞。主な著書に 『秘密の花園』 『光』 『風が強く吹いている』 など。


奇妙奇天烈なキャラクターが活躍するのはいつものしをんちゃんの小説ですが、今回辞書編纂室という、言葉を愛しすぎてる変人達の集まりをここに据えたのが面白いですね。辞典ってこういう風にできるわけか…お仕事拝見、フムフム。ですな。そしていつの時代もどこの世界でも、プロフェッショナルというのは真にその対象を愛し、24時間そのことを考えている人達なんだなぁ。とつくづくこの本でも感じてしまいました。登場人物への愛。いつもしをんちゃんの小説ではそれを感じますね。

どんな世界でもエンタメにしてしまう、しをんちゃんの筆力に今回も拍手。

評価:(5つ満点)
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プロフィール
名前:
DaisyAKM/菜摘
年齢:
53歳
誕生日:
1972/02/16
職業:
兼業主婦
趣味:
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かぎ針編み プール
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