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DaisyAKM Archives

読書と映画と観劇と

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コップちゃん*中川ひろたか

img20050821.jpg中川ひろたかの文章に、イラストレーターとして活躍中の2人組、100パーセントオレンジの絵で描かれたシリーズ。コップちゃん、スプーンさん、くつしたくんの3冊シリーズ。コップちゃんが各ページごとにただ存在するだけなのですが、1ページずつ進むリズムが楽しい絵本。

100パーセントオレンジは私も結構好きです。図書館で借りてきたコップちゃん、一番単純なストーリーが第2王子が気に入った様子なので購入しました。もうすぐ3歳ですがこういう赤ちゃん絵本もまだ好きなんですねぇ。

『コップちゃん ゴロン』 というところでは必ず首をかしげていますし 『コップちゃん いないいない』 って次のページにいるんですけど、次のページでさかさまに 『ばぁ!』 と来ると、頭をさかさまにして見て嬉しそうなこと。

『おなかすいたね、じゅーすにしよう』 というところは必ず、私よりも先に読みます。『かんぱーい』 と読んだ後は自分で両手でコップをカチンと合わせたつもりで 『かちーん』 と効果音までつけて読み、『ごくごくごく…ああおいしい』 で満足げな顔。

『もういっかい、よむ』 です。以下、くりかえし。

評価:(第2王子評)
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恋に落ちたシェイクスピア

img20060204.jpg結構話題作を見逃していたりして、これは図書館で借りました。つまり 『タダ』 。いいですね。
まず邦題がいい。 『恋に落ちたシェイクスピア』 原題は 『Shakespeare in Love』 ですからそのままだと 『愛に生きたシェイクスピア』 とかつまらない題になっちゃうところを 『恋に落ちた…』 とした配給元、さすがですね。

さてこれは喜劇では?という見方をしている人もいます、確かに最後まで劇場主が言う 『で、いつ海賊が出てくるんだ?』 というセリフには結構笑わせられます。本当にシェイクスピアという人が1人で戯曲を書いていたかどうかは実際には分からないのでしょうが、当時の劇場や俳優の在り方、衣装などエンタメとしては結構楽しめますし勉強にもなります。

『ロミオとジュリエット』 は古典中の古典ですが、現代の恋愛に通じる部分もあるのかもしれません。というのがテーマかと思いましたが、どうでしょう。

評価:(5つ満点)

10歳の誕生日

img20050821.jpg真・三国無双…って何?
第1王子はついに10歳になりました。
フタケタです。半分大人【2分の1成人式】です。この頃の小学校では4年生の最後にこういった行事をしているところが多く、子どもたちは10歳になるまでの自分の歴史を振り返り、将来の夢などを発表します。第1王子のクラスでも3学期にやるのかな。

毎回プレゼントはゲームですね、ここ数年。これは何かというと、三国志を題材にした国取り合戦ゲームらしいです。4まであるのだから結構人気らしい。散々お隣の子のソフトを借りてやっていたので、自分のを買えて私もホッとしました。

しかし見ていてもさっぱり分からん。『諸葛孔明とか出てくるの?』 と聞くと 『いや、諸葛亮なら出てくるけど』 って同じ人物ですよアナタ。中高生の頃三国志にハマッっていたという夫と登場人物についてあれこれ話す第1王子。どうして男の子って三国志が好きなのかな?私読んだこともないけど。
中国史は結構面白いとは思うけど、なぜ三国志の時代ばかりが注目されるのかな?史学科卒だというのにさっぱり分からん。

愛がなんだ*角田光代

img20050821.jpg『最近誰かのことを好きになったことはありますか?人を本気で好きになることの幸せと孤独、喜びと切なさを思い出させてくれる、そんな一途な女性が主人公の物語です。』
とオンライン書店の説明文にあるが、私ならこう書く。
『自分勝手に想いを押し付ける女と、それを利用しているだけのつまらない男の物語。こんな関係を恋愛と呼ぶようなこの頃の風潮が実に嘆かわしい。しかし時代と共に恋愛の形も変わって行くものなのだろうか。』
あー嘆かわしいっ。


テルコもマモちゃんもキライ。テルコは大キライ。『いいっすよ』 なんて言葉遣いのオンナはキライ。これは愛じゃない、と私は思います。

個人主義、利己主義のただぶつかりあい、それに気付かないうちは恋愛なんてテルコもマモちゃんもできないぞ!と説教してやりたい。ホムラさんのエッセイでも読め!周りの人の優しさにもっと気付け!と言ってやりたい。

それにしても今の若者ってこういう風に自分だけの尺度で人と付き合ったりしてるのだろうか?もしかして私も?と思うと、かなりコワイ。
と思わせてくれる小説です。

評価:(あくまでも小説は好みです)

恋なんて、少し不幸ぐらいがちょうどいい*唯川恵

img20050821.jpg恋愛小説の旗手、唯川恵のエッセイ。恋することとは、愛することとは、そしてそれらが自分に与える影響とは?恋愛なんてもう関係ないけど、という貴女にこそ読んで欲しい、生きるためのヒント集。
『人は、生きる中で、自分というものを作り上げてゆくものだと思ってきた。
 もちろん、それもあるに違いない。
 でも最近私はこう思う時がある。
 人生の中で、人は自分への誤解を解いてゆくものかもしれないなあって。
 えっ本当は私、こういう人間だったんだ。今まで何度それに驚いたことだろう。』
 ( 『恋なんて、少し不幸ぐらいがちょうどいい』 唯川恵 より)


とまぁ、こんな内容の作品です。恋愛なんてもう縁がない、なんて思っていても読んでみると結構自分なりの発見があったりします。

『カラダがココロを支える三十代』 20代の頃は気力でどうにかなったが、30代では気力だけではどうにもならないこともある。30代になったら健康を、自分の身体をまず大切にするべきだ。それが全ての成功への近道である…なんて、至言だ…と思いつつもすぐに忘れちゃうのは何でだろう?そういう至言を忘れない人が成功するんだろうなぁ。なんて思ったりしました。

『結婚してよかったことは?』
『そりゃあ、もう恋愛しなくていいことよ。』

というくだりを読んだ時、私も最初結婚した時そう思ったのを思い出しました。さて、今は?(笑)。

あと 『オレってガキだからさ。』 という男とは付き合うな、とあった。そう、付き合うなら大人に限る。エセ大人とは付き合うな!全くだ(笑)。

さらに 『ありのままの自分でいいの?』 は勉強になった。だらしない自分を自分で許してしまっているのは、ありのままの自分を受け入れているわけではないと。自己肯定と開き直りは違う。とあった。全くその通りです、反省。

しかし、読んだ後は忘れちゃうんだよなぁ、こういう本の内容。だからいつまでも成長しないのかな、私。

評価:(20分で読破…内容あるのかないのか?)

運動会その2

0604.jpg競技名:まっててねドラえもん
翌週は第2王子の運動会です。さすがに2週連続は疲れるわぁ…。でもこちらはお昼で終了なのでお弁当作りはナシです。毎年姉妹園との紅白対抗で第1王子の学校の校庭を借りてやる運動会、大きい組さんのマーチングなどなかなか見ごたえあるのですが、今年は悪天候のため残念ながら体育館を借りての運動会となりました。

でも子どもたちには(親にも)良かったみたい。中だと寒くないし。2歳児クラスの満3歳児は今年から個人競技もあり、それが写真の【まっててねドラえもん】 。ドラえもんの口に何やらを入れてくる、という競技なのですが、誰も競争してないよ(笑)。ってところが保育園はいいですね。

そらいろのクレヨン*蓮見圭一

img20050821.jpg『死んでゆく子どもは、死んでゆく大人よりもずっと大切だったから…。』 愛する者を失った悲しみを乗り越えてゆくとはどういうことか。表題作を含む5つの短編集。
収録作品:かなしぃ。/詩人の恋/セイロンの三人の王子/1989、東京/そらいろのクレヨン


ラジオの朗読番組でこの 『そらいろのクレヨン』 を読んでいたそうです。そこで私も読んでみました。一番良かったのは 『そらいろのクレヨン』 ですね。次は 『1989、東京』 かな。 『かなしぃ。』 もよかったけど、あとはちょっと仕掛けに懲りすぎて、更に 『セイロンの三人の王子』 なんて題名に懲りすぎて、印象としてはあまり良くないですね。題は大事ですがあまりにも凝った題だと題だけ浮いちゃいます。

●そらいろのクレヨン
この本に収録されている5作のうち、一人称がきちんと表現されているのは本作でした。あとの作品はどうも聞いた話、という印象。

子どもを亡くすということ。それを受けとめなくてはいけない現実。そしてそれを抱えながら今日も生き抜いていかなくてはならない、という現実。つらいテーマですが、亡くなった子どもは確かに家族の一員として存在していた。そして今も心の中に存在しているのだ、ということを教えてくれる作品です。

読んでいると悲しくて、あまり感想は書けません。

●1989、東京
今回はこれが一番現実味があったというか、私の理解しやすい世界のような気がしました。どんな人でもどうしようどうしようと悩みながら生きているのかもしれないなぁ、と何につけこの頃悩んでしまう私には、ちょっとホッとする話でした。

蓮見圭一という作家は初めて読みましたが、一人称の書き方がちょっとハッキリしないところがあんまり私好みじゃないですね。でも自分ではなかなか手に取らない作家の本を読むのもたまにはいいと思います。

評価:(5つ満点)

ペンキや*梨木香歩

img20050821.jpgしんやは小さい頃からペンキの色が匂いが好きだった。幼い頃フランスで亡くなったという父もペンキ屋だったのだ。お客の望む色をその話から仕草から探し出しそれを塗ることによって人々を幸せにするペンキ屋という仕事。若い頃仕事に悩んだしんやは父の墓があるというフランスへ渡る。父の墓は見つからず、代わりに父の形見という古ぼけたハケを見つけ持ち帰るしんや。ハケはしんやの仕事に誇りと自信を持たせてくれた。やがてしんやも満足した仕事を終えて一生を終える。一人の職人の一生を異国的なタッチの絵と静かな言葉で奏でる絵本。梨木香歩 作、出久根育 絵。

梨木香歩の絵本をまたまた自動車文庫で見つけました。ちょっと表紙のしんやの顔は怖いし、これはどうかな、と思っていたのですが、2回3回と読み込んでいくうちに、この絵こそがこのお話にふさわしい、と感じるようになりました。
出久根氏の絵は印象派の一時代のように、筆の跡が見える作品です。これが更にしんやをペンキ屋らしく表現しているような気がします。

しんやは若い頃、どうしてもお客の要望する色が出せず、かあさんが話してくれたフランスにあるという父の墓を尋ねに行きます。お金がないので船に乗って船で仕事をしながらフランスに渡るしんや。父もそうしてフランスへ渡ったそうです。

しんやは甲板掃除をしながら、朝焼け、夕凪、漆黒の夜の海を眺めます。この3つ、それぞれ異なる海の素顔を描いたページがとてもいいですね。

そしてしんやがなくなり、息子と妻が墓参りをする最後のシーン。お見逃しなく。

評価:(5つ満点)
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急にアクセス数が増えていて、自分でもビビリ…(笑)。10/10でブログ開設10周年!日付が追いつくよう頑張ります。
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木皿泉 『昨夜のカレー、明日のパン』
プロフィール
名前:
DaisyAKM/菜摘
年齢:
53歳
誕生日:
1972/02/16
職業:
兼業主婦
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車が新しくなりついにiPodがつなげる環境に!すごいぞ技術の進歩!
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