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読書と映画と観劇と

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転職

気がつけば今年も1ヶ月あっという間に過ぎてしまいました。毎日のご訪問数を拝見するたび、更新できない我が身をうらめしく思っておりましたがようやく皆さんにご報告ができるまでになりました。

体調を崩し散々な年末年始でしたが、話を聞いてくれる友人の皆さんのおかげでようやく色々自分で決めたりすることができるようになりました、本当にありがとうございます。ということでまた転職してしまいました。

たまたま1月中に声がかかったのですが、学校司書の仕事にこの2月から就くことになりました。かつて何度か司書の資格取得を真剣に考えたこともあった私、体調のこともあったのですが思い切ってお受けすることにしました。

今は市内の小学校5校に日替わりで勤務をしています。主な仕事内容は市内全校を結ぶデータベースに図書の登録をすませること、書架の整理、また図書室の積極的な活用を促すということで読み聞かせやブックトーク(テーマを決めて本の紹介をし合う取り組み)などの企画参加ということだそうです。
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ハウルの動く城

img20060124.jpgやっと行って来ました。ハウルの城、動いてました。がっそれだけでした…。

私は自分でも熱烈なジブリファンだと自認しておりまして、前作 『千と千尋の神隠し』 は劇場で2回観ました。ちなみにその時第1王子は 『3回観た』 というのがよく分からない自慢。なので今回の 『ハウルの動く城』 への期待も相当なものでした。
がっしかし。

スタジオジブリは一体何を見てこの作品を作ったのか?私には全く分かりませんでした。時代背景も不明だし、ハウルの存在意義も意志も不明だし、だからその周りの人々の存在意義も全く不明。なぜおばあさんになったソフィーがハウルの城を目指すのか?そこに留まることを望むのか?そして一番分からないのが、なぜハウルは金髪がカッコいいと思っているのか?(爆)

公開前話題になったハウル役の声優キムタクですが、私はなかなかいいと思いました。公開した週に観に行った第1王子も 『キムタクって感じしなかったよ』 と大人くさい感想言ってしましたが、まさにその通りでキムタクさを感じさせない声の演技、むしろ良かったです。

が、ちまたの評判通り倍賞さんのソフィーがかなり…難しかったのでは。やっぱり声優は本業の人に頼んだほうがいいのではないでしょうかねぇ。もちろん私も倍賞さんが名優であることは認めております。

多分、人が生きるには年齢というものは見せかけでしかなく、同じく名前や職業も見せかけであり、大切なことは今をどう生きるか?ということなのだ、とか何とかなのでは…と無理矢理思おうとしましたが、やっぱり分からないや。途中2回ほど寝てしまいました、すみません。

映像は確かに素晴らしい。しかしそれ以上に期待したものが大きすぎたのでしょうか。反論をコメントにてお待ちしております。

評価:(自分でもショック…)

ICO 霧の城*宮部みゆき

img20050821.jpgその村に頭に角が生えた子どもが生まれたならば、その子は13歳になれば 『霧の城』 へ生贄として差し出さなければならない。それがいにしえからの盟約なのだ。もし盟約に背けばたちまち霧の城の主である闇の女王は世界を滅ぼしてしまうだろう。そしてその年、若い夫婦の間に生まれた男の子には、角が生えていた。
同名のプレイステーション版ゲームソフトに触発された作者が書き下ろしたことで話題になった、ファンタジー小説。ちなみにこれを読んでもゲームの攻略には全然関係ないそうです。


以前も書きましたが、私は宮部さんのファンタジーはあまり好きじゃないはずなのにっ。どうしてまたファンタジーを選んじゃったんだろう。

全体としては悪くはないです。ただ宮部さんのいつもの悪い癖?で2章辺りの記述がしつこすぎる。いつもそう、真ん中辺りがしつこすぎる。今回の作品はゲームソフトからここまで発展させた、という点で賞賛に値するのではないかと思います。ってこのゲーム見てないくせに言うのもなんですけど。
1章の物語の設定の箇所や、3章の霧の城の全盛期の頃の物語は描写もとてもよく、楽しめました。

毎回宮部作品のファンタジーを読んで思うのは、この人は本当にこういうファンタジーの世界を愛しているんだろうな、ということですね。同じ人が 『火車』 『模倣犯』 書いてるなんてねぇ。

以前大沢在昌先生の講演会で先生が宮部さんのことを 『みゆきちゃん』 と連呼していましたが、確かに 『みゆきちゃん』 ってタイプなんだろうと思います。だから宮部さんにとっては時々ファンタジーを書いて心のバランスを取るのが必要なのかもしれないな、なんて思ったりしてます。

評価:(5つ満点)

ターミナル

img20060124.jpg今回も予告から必ず観たいと思わせる映画。さすがスピルバーグ。2時間弱のストーリーもあらゆるエピソードが事細かに設定してあり、一分の隙もない。さすがスピルバーグ。…だからちょっと完璧すぎて、もう少しゆるみが欲しかったというのが本音です。

トム・ハンクスは今回も素晴らしい。英語ができないロシア人の役なのですが、片言の英語から彼が空港内で生き抜くために仕事を見つけていく中で英語を習得する様子、観ていてもほほえましく、嬉しくなってきます。途中2回ほどお金がなくてバーガーキングで無料でもらえるクラッカーにケチャップとマスタードをはさんでいるビクター(トム)、何とも哀愁漂いまくり。

空港内で徐々に彼のファン/友人が増え、彼の恋を応援するシーンは観ていて本当に楽しい。

ただ最後のシーンは蛇足だったかな、と私は思います。ビクターがニューヨークの街へ足を踏み出したシーンで終わった方が良かったんじゃないかなぁ。
特に大仕掛けがある映画ではないので、ビデオで十分楽しめますのでぜひどうぞ。

評価:(5つ満点)

カンフーハッスル

img20060124.jpg私、少林サッカーが大好きです。何度観ても面白いと思う。素晴らしい作品です。ですからこの 『カンフーハッスル』 もかなり期待して行きました。

がっ…ちょい外しました。がっかり。いつもの通り周星馳演じる星(シン)が主役なのですが、ほとんど脇役的な主役。最後にあの展開はないだろう、というかなり強引な役どころ設定。その他の人物設定は結構いいのにねぇ。星の役どころを間違えましたね、監督(って本人ですが)。

今回はアクションや他の映画のパロディよりも、貧乏長屋の大家夫婦の夫婦愛の描き方に共感を覚えました。あの2人いい味出してます。あとちょっと暴力シーンが多すぎて小学生の第1王子を連れて行ったのはちょっと失敗でした。

ちなみに周星馳は日本では 『チャウ・シンチー』 と呼ばれていますが、香港風に言うと 『Stephen Chew』 です。誰も 『ステファン・チョー』 と日本では呼ばないのはなぜ?

※念のため言っておきますが、馳星周同様私も彼のファンであることには間違いありません。結構私好みの変な顔(笑)。

評価:(1つかなりオマケ)

アルバイト探偵 拷問遊園地*大沢在昌

img20050821.jpg死んだ取引相手の男が引き渡した荷物とは、籠に入った生きた赤ん坊だった!?依頼人が行方不明となり事件の謎を調べ始めたアルバイト探偵隆クンは、2人組みの男に拉致されてしまう。不良中年私立探偵 冴木涼介の息子と知れた隆クンは、死ぬより怖い拷問が待ち受ける遊園地へと連れ去られた。秘密組織と戦う父子探偵に迫る危機。

ついに隆クンは涼介親父のエージェント時代の宿敵に捕まってしまい、死ぬより怖い拷問が待ち受ける拷問遊園地へと連れ去られる。というのが物語の山場かと思えばそうではありません。かなり最初の方で拷問にかけられる隆クン。そして決して明かしてはいけない大切な人の居場所を明かしてしまう。

敵の拷問に負けた屈辱。男としてのプライドをズタズタに引き裂かれ、隆クンは一回り、二回りも大きくなった!というわけで今回も親父殿と一緒に内閣調査室の依頼及びバックアップを全面に受け、冴木インヴェスティゲイションは国際テロ組織複数と闘います。今回の敵もみんな強い強い、隆クンの悪運の強さったらないですね。

また取引の品物が生きた赤ちゃんだった、で始まる今回の物語の作りも秀逸で、大沢作品では軽めの本シリーズですが、決してあなどれないですよ。

これでついにアルバイト探偵シリーズ全部読み終えちゃった。嬉しいよりも残念な気持ちの方が強かったりします。 『またまた帰ってきたアルバイト探偵』 に大いに期待しましょ。

評価:(5つ満点)

帰省

元旦から実家に帰省して来ました。12月後半は本当に落ち込むことが多く毎日泣いていたので塩分で溶けちゃうかなと思ってましたが、実家に帰り夫は会社の元上司と飲みに出かけ、父と母と最近の生活についてぽつぽつ話してたら…。

母が 『アンタみたいな子がよくやってるわよね、頑張ってるわよ』 と言ってもらっただけで…。本当にこの頃のどん底だった気持ちがパーっと晴れて行くような気持ちになりました!私が欲しかったのはその一言だったんですね。これまでは何かイヤなことがあっても病弱な母や心配症な父に心配かけたくないとほとんど話をしませんでした。なんとなくよそよそしかったこの頃でしたが今日の会話で私一人が変な気の回しかたしてたんだなぁって。年に2回位しか帰省して来ませんでしたが今年はたくさん来ちゃおうかな。と思ってます。

やっぱり実家があって親がいるのはありがたいことなんだなぁとしみじみしてしまいました。今年両親は北海道に家を建てて引っ越す予定なので私もちょっぴりお祝いなどを出しつつ堂々と(笑)北海道の家にもじゃんじゃん遊びに行こうと思ってます。

本当に毎回気を使いまくりの帰省でしたがハッキリ言って意味のない?気遣いだったようです(苦笑)。新年明けて、本当に良かった(^o^)/

※携帯からのupはなかなか大変です。帰ったら溜まった読書記事をupしようと思ってます。

図書館の神様*瀬尾まいこ

toshokannokamisama.jpg高校時代清(きよ)は部活動のバレーボールに打ち込んでいた。熱心な余りに出てしまった一言が事件を巻き起こし、そこから清は全ての夢を諦め、地元の大学の文学部を卒業し国語教師として海の見える高校に赴任する。無気力な彼女に命ぜられたのは部員がたった1人しかいない文芸部。学校の図書室での2人の部活動を中心に育まれていく、傷ついた人々の心の交流と再生を描く。

著者である瀬尾まいこは実際に中学校で講師として教鞭を執っている先生だそうです。新刊が出るたびにダ・ヴィンチに写真が載っていますが、確かにのんびりした可愛い先生って感じ。ダ・ヴィンチ連載のエッセイも学校での出来事を中心に気負いなく書かれており、素のまんまこういう人なんだろうなぁ、と感じさせられる人です。それにどんなに本が売れても自分は教師を辞めないだろうと言っていた。いいなぁそう言い切れるのも。

だからあのほんわか先生モードが彼女の演出だったらかなりショックだなぁ(笑)。

舞台は学校ですが決してさわやか青春物ではなく、青春の代名詞である運動部での部活動でそれぞれ傷ついてきた清と文芸部部員の高校生が、それぞれの過去とはおよそ縁遠かった文芸部(図書館)という場所で出会い交流する、という物語。清の人生は高校時代から散々で、高校教師になってからも不倫はしてるわそれにも恵まれないわ、傍から見ていると若いくせに不運どん底のような毎日なのですが、それでも毎日を生き抜きいずれ再生への道を歩き始めようとするのは、周囲の温かい人々のおかげなのでしょうね。

それが時々訪ねてくる弟だったり、高校の同僚だったり、高校時代清が起こした事件の被害者(と言い切っていいものかどうか)の遺族だったりするのですが、そこへ文芸部の生徒である高校生の男の子とのやりとりが微妙なところ。不思議な関係です。

人は意識しないうちにお互いに影響を与え合って生きているものなのかもしれません。それに気づかせてくれたのが、図書館の神様。
ということで。

評価:(ちょっとオマケ)
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急にアクセス数が増えていて、自分でもビビリ…(笑)。10/10でブログ開設10周年!日付が追いつくよう頑張ります。
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木皿泉 『昨夜のカレー、明日のパン』
プロフィール
名前:
DaisyAKM/菜摘
年齢:
53歳
誕生日:
1972/02/16
職業:
兼業主婦
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読書 映画鑑賞 観劇
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車が新しくなりついにiPodがつなげる環境に!すごいぞ技術の進歩!
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