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DaisyAKM Archives

読書と映画と観劇と

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うさこちゃんびじゅつかんへいく

usakobijutu.jpgうさこにはまだむずかしくないかな?そんなことないわ。うさこちゃんはおとうさんとおかあさんに連れられて初めてびじゅつかんへ行きました。絵やモビール、彫刻などいろいろな作品をうさこちゃんはとても楽しく見てまわります。
(ディック・ブルーナ)Dick Bruna。1927年オランダ ユトレヒト生まれ。イラストレーター、絵本作家、デザイナー。ナインチェ・プラウス(うさこちゃん、ミッフィー)やブラック・ベアの生みの親として知られる。シンプルな作風と独自のブルーナカラーと呼ばれる赤、青、白、緑、黄色を使った作家として有名。後にブルーナカラーには象の色を付ける灰色、くまや犬を描くための茶色が付け加えられた。

やっぱりこのうさぎさんはうさこちゃんです。石井桃子先生の 『うさこちゃん』 で育った私には、松岡先生の 『うさこちゃん』 の訳がやっぱりしっくり来てしまいます。

うさこちゃんは美術館へ行きます。オランダらしく現代アートが溢れる美術館でうさこちゃんは色々な美しいものを見ます。小さい子どもよりも大人向けに描かれた雰囲気が漂う絵本ですね。

現代アートが好きな方への贈り物に。

評価:(5つ満点)
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別冊図書館戦争2*有川浩

bessatu02.jpgシリーズスピンアウト第2弾!そんで、結局あの人たちは?これにて幕引き 『別冊 図書館戦争2』!気になるあのペアの恋の行方もついに!?(メディアワークスHPより抜粋)
(有川浩)1972年高知県生まれ。ライトノベル作家。2003年 『塩の街』 で第10回電撃小説大賞受賞、2004年同作でデビュー。『図書館戦争』 で2007年本屋大賞第5位、星雲賞日本長編作品部門受賞。主な著書に 『塩の街』 『レインツリーの国』 『阪急電車』 『クジラの彼』 など。

まず、本当にこれでシリーズ完結なのですね?と問いたいです(笑)。

元良化委員だった緒方がそちらを辞めて図書隊に入った経緯を書いた1話目は良かった、本来の図書館戦争シリーズのテーマに沿った内容で。2話目の堂上クンの過去を語る、もまぁヨシです。相変わらずバカップルのベタベタシーンが多すぎですが、それがウリのシリーズだから。

しかし3話以降の柴崎と手塚の物語ですが…ストーカーについての物語としてはとてもよくできていますが、正直シリーズのテーマとはズレているのでは?どうでしょうか。それにしてもお姫様を王子様が飛び込んで助けに行く、という構図が本当にお好きですね、ライトノベルの定石なのか?

しかし、とうとう最後まで私の懸念だった
 1) 情報部とはどういう組織なのか
 2) 柴崎には人には言えない過去があるのではないか
の2点が解明されませんでしたね…しかも柴崎なんて、フツーの家庭でフツーに育った、気立ての良いお嬢さんというラストだったし。それじゃこれまでの意味ありげな柴崎の立ち居振る舞いはなんだったのだ??

まぁみんなが幸せならば、いっか…。くれぐれも小牧さんの恋愛を主軸にした続編だけはやめてほしいけど(個人的意見ですあくまでも、小牧さんゴメンナサイ)。

評価:(5つ満点)

ハリーポッターと死の秘宝

deathlyhallows.jpgホグワーツの最終学年7年生となったハリー。だが学校へは戻らず宿敵ヴォルデモートとの戦いの旅に出ることを決意する。かつて両親と暮らし、ヴォルデモートが両親を殺した現場であるゴドリックの丘へハリーは向かう。そこで出会った真実とは。日々深刻になる戦況、魔法省は既に敵の手に陥落し味方の騎士団も苦戦を強いられている中、ハリーと行動をともにするロン、ハーマイオニーにも疲労が見えてきた。未だ謎だらけの現実にすべての真実を告げてくれなかったダンブルドアに対する複雑な思いと自分のあるべき姿を探し求め苦悩するハリー。ついに 『選ばれし者』 とヴォルデモートとの壮絶な最後の戦いが迫っていた。
(J.K.ローリング)Joanne Rowling OBE。1965年生まれ。イギリスの児童文学作家。J・K・ローリングはペンネーム。貧しいシングルマザーとして生活保護を受けながらハリー・ポッターシリーズ第1作『ハリー・ポッターと賢者の石』を執筆。同作でネスレ・スマーティーズ賞、ブリティッシュ・ブック・アウォーズなど多数の文学賞を受賞。年収約1億2500万ポンドは、歴史上最も多くの報酬を得た作家とされる。

まず、やはり10年は長かったですね。このインターネット高速時代に同じシリーズで10年も待たされちゃーもう読者は待ってないでしょうね。それだけこのシリーズが長期化を許された、読者が待っていてくれたのはやはりすごいことですね。

で最終巻。若干私の読みが外れた上に、ラストまで続く暗ーい展開。辻褄は一応合っている…ようだけど?

魔法界のヒーローだったダンブルドアの影の部分が徐々に見えてきたり、スネイプの命を賭けて愛情を貫こうとするその凄まじさや、長く1年に及ぶハリー達の戦いの様子、それがすべて、正直暗すぎて気が滅入ります。もう誰もロマンスどころじゃなく、楽しいことは全くなし。そして最後の最後に 『選ばれし者』 の手に落ちるヴォルデモートですが…真のヒーローは彼だったのか!?ということなのだろうか!?

小さい頃からホグワーツであんなにハリーを悩ませてきたライバルであるマルフォイが、最終巻では霞み過ぎでちょっと可哀想。そして戦争が終わりいきなり舞台は19年後って…そんなのアリ?せめてハーマイオニーだけはホグワーツを留年して結局卒業したとか、そういう途中経過が欲しかったなぁ。あんなに学校を舞台に戦ってきたのに最後は学校のシーンはナシですか?

ホグワーツを始めとする魔法世界の不思議さ、楽しさが本シリーズの一番の魅力だと思っているので、最後まで学校とそこに暮らし成長する子ども達の目線で物語を終えて欲しかったというのは大人の読者の勝手な希望でしょうか。その他細かいフォローが全然足りないので後から外伝とか出そうですが…どうでしょうか。

評価:(結局選ばれし者って…やっぱり?)

お盆休み

93dfd6a9.gifお盆到来
いつの間にかもう夏休みです。4月末から始めたアルバイトですがお盆休み明けに退職する予定です。会社の皆さんにも 『もう辞めるの…?』 と半ば呆れられている私ですが、このブログを見ていただいてもお分かりいただけますように、ブログの更新どころか日々の保育園送迎までまともにできないような職場では、到底続かないのが事実でございます。

正直、アルバイトの身でなぜ保育園のお迎え、家事一般(掃除洗濯食事作り)、その他ライフワーク(ストーリーテリング、ブログ、果ては読書まで!)がこんなに制限されるのだ?などと考え出すと、私の小さな脳ではパンク寸前でここに退職に至ったわけですが…そもそも図書館へ勤めるまでの半年くらいという予定のアルバイトがなぜここまで大事になってしまったのか、自分でも分かりません。

今回の経験は、自分の進路は自分で決めなくては、そのためには何を犠牲にするか何を尊重するかを自分自身の中でしっかりと意識していなくてはいけない、ということを改めて痛感しました。とはいえ要するにいつもの通り、キツイ職場に耐えられなかったというだけなんですが…。こんなんで本当に図書館勤めができるのだろうか、私?

ブログもボチボチ  を予定しております、どうぞ気長にお付き合いくださいますようお願いいたします。

つつみがみっつ*土屋耕一/たざわしげる

tutumiga.jpg留守にする。軽い機敏な子猫何匹いるか。この子どこの子?このみ君三年三組の子。関係ないケンカ。シナモンパンもレモンパンもなし。羊羹買うよ。造花も買うぞ。手伝つて。手伝うよ何度もどんな用だつて。前から読んでも後ろから読んでも同じ文の絵本。1975年 福音館書店。只今絶版中(涙)。
(土屋耕一)1930年東京都生まれ。コピーライター。回文で有名。

絶版。でもどうしても欲しい。のがこの 『つつみがみっつ』 です。福音館書店の50周年ブログでも多くの方が再販を求めていた本作、我が家でも兄と私はしょっちゅう母に読んでもらっていました。今回国際子ども図書館で実物を見た時の感動?と言ったら。旧知の友に会ったような気持ちです。

1975年発刊。私と3つしか違わないじゃん(笑)。古いわけです。このレトロな絵のたざわしげる氏も気になりますが、他に絵本の著書が見つからずどのような方か分かりませんでした。画家の田澤茂氏?という個人のブログの意見もありますが、推測の範囲を出ません。

国際子ども図書館で数ページコピーをしてもらいました。コピーは著作権保護のため本全体をコピーすることはできません。総ページ数の半分まで、という規定があります。カラーコピーが一枚210円!ということで白黒コピーをしてきましたが、やっぱりカラーで2ページくらいしてもらえば良かったかも…と手元にあるコピーを見て思ったり。

私の記憶の中では 『このみくん三年二組の子』 だったのですがそれじゃ回文になってなかったですね。このみ君は三年 『三組』 だったんだ…。 『手伝うよ何度もどんな用だつて』 と我が家の王子達にも言ってもらいたいものです。

あ~やっぱり手元に欲しい!求む再版!!!

評価:(絶版だと余計に欲しいのは人間のサガ?)

試着室*金原ひとみ

yomyom6th.jpgショッピングはいい。ショッピングをしている間、私は色んな事を忘れられている。初めて彼とショッピングに行った時、彼の無機質な張り付いたような微笑みが印象的だった。この違和感は年齢差からくるものだろうか。たった六つの差。それだけの事のはずだ。孤独を埋めるために買い物をする女と若い恋人の物語。yomyom6号掲載。
(金原ひとみ)1983年東京都生まれ。文化学院高等課程中退。児童文学研究家、翻訳家の金原瑞人を父にもつ。『蛇にピアス』 ですばる文学賞、芥川賞を受賞。主な著書に 『アッシュベイビー』『オートフィクション』 『AMEBIC』など。

『蛇にピアス』 以降なかなか衝撃的な設定の小説が多く、手にしてませんでしたがやはりこれを読んでも思うのは、金原ひとみ氏は文章が上手い。ということですね。

哀しさをただ悲しさとして描くのではなく、主人公本人すら意識しているのかいないのか分からない客観的な視点から描くことで、その哀しみを一層際立たせているこの感じ。そうこの 『感じ』 が出せる若い作家って素晴らしい。

やっぱり金原ひとみはもっと純文学を書いてくれーーできれば私がビビらず読めそうな設定のやつ(笑)。

評価:(5つ満点)

時の滲む朝*楊逸

tokiganijimu.jpg幼なじみの梁浩遠と謝志強は1988年中国の名門大学に入学する。2人は大学で民主化運動の渦に巻き込まれ、1989年ついに天安門広場に行き着く。理想を求めて更新した日々と隔離してゆく思想、運動で挫折を味わい大学を退学させられた2人はそれぞれの道を歩み始める。浩遠は結婚して日本に渡りその後も同胞と民主化運動を続けてきた。浩遠の目から北京オリンピック前夜までの民主化運動の道程を天安門事件を中心に振り返る。第139回芥川賞受賞。
(楊逸)ヤン・イー。1964年中国ハルビン市生まれ。お茶の水女子大学卒業。在日中国人向けの新聞社を経て中国語教師。本作で芥川賞受賞。著書に 『ワンちゃん』。

天安門事件について少しでも理解できるだろうかと期待を持って読んだが、そこはやはり分からなかった…。民主化運動とは結局何だったのだろう。運動に参加していた当事者の浩遠ですら分からなかったことが、読者にも分かるはずはないのだった…ということだろうか?

日本に渡ってからの浩遠にも色々と辛いことはあったはずだが、あえてそこに焦点を当てずに、日本でも同胞を集めひたすらに民主化運動に固執続ける浩遠を描ききった、と言えるが…やはり前作 『ワンちゃん』 ほど感情移入はできなかった。

日本という豊かな異国で、家族を築き上げ自分の仕事をし生計を立てていてもなお、浩遠の心の中に巣くう孤独感の正体とは、一体何なのだろうか。浩遠はいつまでその孤独と戦い続けなければならないのだろうか。

評価:(5つ満点)

国際子ども図書館

kodomolib01.jpgわが国初の国立の児童書専門図書館
国際子ども図書館は内外の児童書とその関連資料に関する図書館サービスを国際的な連携の下に行う児童書のナショナルセンターです。2000年1月1日に国立国会図書館の支部図書館として設立され、同年5月5日に部分開館し2002年5月5日に全面開館しました。1906年に創建された帝国図書館の建物を再生し利用しています。 『子どもの本は世界をつなぎ、未来を拓く』 という理念に基づき、子どもの読書環境・情報提供環境の整備のための活動を行っています。(国際子ども図書館パンフレットより)

開館2002年より6年も経ってしまった。ようやくずっと行きたいと思っていた国際子ども図書館へ行って来ました。国会図書館の分館である本図書館は、日本初の児童書専門図書館とのこと。その蔵書はもちろん国会図書館蔵ですから間違いなくわが国最大の蔵書数を誇るはずです。

真夏の上野公園を国立博物館方面へ歩き、左手の芸大方面へ歩くと隣に見えてきます。明治39年に帝国図書館として建設、その後昭和4年に増設された歴史的建造物でもある本館。その芸術性にも圧倒されます(写真左上) 。こんな古い建物をどうやって使っているのか…と思いきや、古い建造物に沿って新しい部分を増設、そこにエレベーターや空調管理バッチリの書庫を備えたというわけです(写真左中) 。古い建物の雰囲気を壊さず必要な設備を増設する。日本の技術バンザイです。

国会図書館という性格上、児童書専門とはいえ利用対象者はやはり大人がメインなのか、と思ってしまうのが【子どものへや】児童閲覧室の狭さ(写真左下) 。狭いスペースを目一杯使おうとしている努力はよく伝わってくるのですが、いかんせん書架と書架の間が狭すぎて大人が通り抜けるのがやっと。開架冊数もざっと見て一般の市立図書館の児童書コーナーよりやや少ない、という雰囲気です。残念ながら子どもが調べ学習などをするには開架が足りない、というレベルです。

しかしこれは仕方がないことなのかも。というのもまずこの建物自体が歴史的建造物、つまり文化遺産であるため勝手に改装できないこと。1階の部屋はいずれも狭いこと。3階の部屋は広くて閲覧室として最適だが、利用者である子ども達にとって3階まで毎回上がるのは煩わしいこと。などが、1階のこの部屋を児童閲覧室にした理由なのでしょう。せめて隣の小部屋を【世界を知るへや】として世界の地理、歴史、民俗をテーマにした資料を開架している、というだけでも評価できるのではないでしょうか。

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急にアクセス数が増えていて、自分でもビビリ…(笑)。10/10でブログ開設10周年!日付が追いつくよう頑張ります。
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プロフィール
名前:
DaisyAKM/菜摘
年齢:
53歳
誕生日:
1972/02/16
職業:
兼業主婦
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