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読書と映画と観劇と

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好奇心の部屋デロール

koukisin.jpgフランスのパリにあるデロールは世界中から集められた動物の剝製、昆虫標本、鉱物を扱っている。今も昔も人々の未知なる動植物への好奇心を満たしてくれる店の様子を紹介。たくさんのふしぎ傑作集。
(今森光彦)1957年滋賀県生まれ。写真家。身近な自然と人との関わりをテーマに追い続けている一方、世界の辺境地に訪問を重ねあらゆるフィールドで取材している。主な作品に 『今森光彦昆虫記』 など。 

本物のヴァンダーカマー、デロール。剥製や標本だらけでちょっと(かなり)怖い…夜中に動いてそう?かつては販売していた多くの剥製は現在作成ができない動物のものもあり、レンタルが主となっているそうです。

一度は行ってみたいデロール、こういうお店が存在し今も営業していること自体がすごい。パリへお出かけの際はぜひ(いつ?)

DEYROLLE
46 rue du Bac 75007 Paris

評価:(5つ満点)

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氷の華*天野節子

korihana.jpg誰もが羨む瀟洒な生活を送る結婚12年目の恭子と瀬野。だが夫の海外出張中にかかってきた愛人と名乗る女からの電話が恭子を殺人者へと変えていく。計画通り犯行に及んだ恭子だったが次第に膨らむ疑念。私が殺したのは本当に夫の愛人だったのだろうか?自らが殺めた女について探るうちに自分に仕掛けられた罠の存在に気付く。恭子を疑うベテラン刑事 戸田との攻防も絡め、恭子は次第に取り返しのつかない渦の中へ引き込まれていく。初出は2006年幻冬舎ルネッサンスより個人出版(自費出版)。2008年秋テレビ朝日にてドラマ化。
(天野節子)1946年千葉県生まれ。元幼稚園教諭。知育教材開発者。還暦の節目に自費出版した本書がベストセラーに。

本作は当初自費出版だったそうです。その前にもいくつかの文学賞に応募した作品だそうですが…他作がよほど出来が良かったとか?これで文学賞に落ちるならやっぱり相当頑張らないと作家になんてなれないのねぇ。というほど破綻のない作品。自費出版後人気が出て本家幻冬舎から再出版、更にドラマ化までされたのに、著者本人はプロ作家になるつもりはない、と公言しているそうです。どんどん書けば売れそうなのに安売りせず、カッコいい。

トリックの凄さよりも人という生き物の執念、それが本作のテーマ。人の人たる所以はやはり、そのプライドだろうか?人を陥れてまで愛を貫こうとする瀬野とかつての恋人 和歌子、対する欲しいものは何でも手に入れてきた恭子。それでもなお満たされることのない彼ら。恵まれていることは実は、悲しいことなのかもしれない。

評価:(5つ満点)

ブラインドネス

blindness.jpg交通量の多い交差点で信号待ちをしていた車が突然立ち往生する。運転手の男は目の前が真っ白になり視力を失ったと言うのだ。ようやく自宅へたどりついた男は妻に付き添われ眼科へ行くが異常は発見されない。その翌日から診察した眼科医や眼科の待合室に居合わせた人々までもが同じ症状の失明を遂げる。爆発的に感染する謎の失明。失明した人々は強制収容所へ入所させられることとなった。眼科医に付き添った妻だけがなぜか何日経っても失明せず、彼女は献身的に収容者達の面倒をみる。その間にも謎の失明は人々に広がり続け収容所はやがて食物を巡り人知の及ばない無法地帯と化していく。未知の病に翻弄される人々と互いに弱者ながら搾取を繰り返そうとするあさましい人間の欲望を、ただ一人失明を免れた女性の目を通じて描く。

新年早々暗い映画ですが…。去年も似たような 『アイアムレジェンド』 というのを観たな。今回PG12になっていますがこれはR15でいいと思います。人のあさましさ、おぞましさを見せつけられ、かなり気が滅入ります。

伊勢谷と木村佳乃が好演、2人の英語も素晴らしいです。特に木村佳乃の堂々とした演技振りは役者としての大きな成長を感じさせました。伊勢谷の役名はエンドロールによれば First blind man で木村佳乃は First blind man's wife 。そこで初めて気付いたのですが、この映画は登場人物がいずれも固有名詞で呼ばれない。映画中も誰一人として名前を呼び合わない。強制収容所という狭く隔絶した社会では、名前など意味がないということでしょうか。眼科医はドクターと呼ばれ、その妻であり本作の主人公である妻はレディと呼ばれる。

収容所内で秩序を作ろうと奔走するドクターとレディ、それが徐々に破壊されていく様、最悪の状態からの殺人、放火、そして自由。唯一人、すべてをつぶさに 【見てきた】 レディの想い。ラストの余韻もかなり怖いです。相当ゲッソリ来る内容なので体力のない時はオススメできません、ご注意。

評価:(5つ満点)

断水

dansui2008.jpg断水レポート
あけましておめでとうございます、という間もなく当地では元旦から断水でした。1日18:00~3日17:00(我が家調べ)。水が出ないことがこんなに大変とは。次の断水に備え常に準備が必要だなと改めて都市生活の脆弱さについて考えてしまいました。

トイレの水 断水の連絡を受けてから風呂桶一杯に溜めておきましたが、大家族の我が家では1日半でみるみる水嵩が減りました。

ポリタンク 灯油用のポリタンク(未使用)が2つあり、給水所(小学校)での給水車からの給水に使うことができましたがこれがなかったら大変でした。ホームセンターでは売切れになったところもあり、衣装ケース(プラ)を持って給水所に来た人も少なくなかったとか!あんな重いもの運べませんよ。水漏れもしそうだし。

鍋釜大活躍 大きめの鍋には水、水。最初の夜はこの鍋の水で歯磨きをしました。

紙皿に紙コップ
 洗い物をなくすために紙皿、紙コップを使用。うちにたくさんありました。

飲料水 これは歯磨き用として台所に常にスタンバイ。洗面所にも。

加湿器 今回これに入れる水にも正直困りました。加湿器使わないとたちどころにノドがやられます。もうしばらく断水が続けばこれにもペットボトルの水を入れることになるところでした。

洗濯再開 洗濯物溜まる溜まる。ようやく再起動です。とこうしてみんな断水解消一斉に始めるから水がまた足りなくなる。

【1月末情報】
結局周辺6町村を含む広域、長時間にわたる大規模な断水となったのは、導水菅の破損でしかもしれは手抜き工事の結果かもしれない、という情報が。更に公式発表以前に水道企業団の関係者から得た情報が一部の市民に流れ、ホームセンターでのポリタンクや飲料水の買占めという騒動になったそうで、二重三重に後手後手の対応が明るみになった水道企業団。しばらく関係者の方は水道関係に勤めているとは言えない雰囲気になってます(笑)。 

謹賀新年2009

ny2009.jpgあけましておめでとうございます
平成21年です。平成生まれの人達もすっかり社会人となった現代、ますます私など 『昭和の人』 と若い人にはひとくくりにされそうです。とはいえ今年も年頭にあたり目標を立ててみます(達成できるかどうかはまた別問題)。

読書・エンタメ
この目標が一番上に来ること自体がいいのかどうか。昨年度60タイトルを読みきって大満足、ということで
本65冊(小説50タイトル、実用書15タイトル)
は堅く行きたいです。更に今年は
YA元年:年間10タイトル
も加えたいと思います。ヤングアダルト(中高生を指す、第1王子世代)は今やこれからの社会を支える礎!若い世代を本読みに育てなくては、そしてその若い世代に頑張ってもらわなくては私達の老後が(笑)。ということだけではなくヤングアダルトに勧められる本についてももっと詳しくなりたいと願っています。
映画20本
これも今年も行けそうです、目指せ記録更新!

ストーリーテラーへの道
今年も邁進します。季節のおはなし(端午の節句、七夕など)も覚えて行きたいです。また子ども向け、大人向けの創作にもチャレンジしたいと思います。そこで
宮沢賢治 『猫の事務所』
を今年の大きなおはなし目標としたいと思います。おそらくは25分ほどかかるこの長いおはなし、覚えられるのか?一年かけて覚えようと思えば行ける…かも?

物書き第一歩:書評、投稿
今年は更に物書きとしての自分も高めたいです。とはいえ大したことができるわけでもなくせいぜい雑誌への投稿くらいですが、昨年はダ・ヴィンチに投稿が載り、某オンライン書店のサイトに書評が掲載されたりと、自分の文章が公開される小さな喜びを味わってしまいました。今年もボチボチ出していきたいと思います。

コミュニケーションネットワーク
色々ありますがこの一言に尽きる、でしょうか。友人に会いに行く時間を作る、話をする。これだけのことが実はとても大事。また今年は 『一歩、もしくは半歩進んで人を喜ばせる』 ことも頑張りたいです。人にしてもらう、じゃなくて自分が人を喜ばせるためにできる小さなことは何か。身近な家族でも友人でも職場の人でも。相手の想いを先取りできる人になる、いやそういう人に近づきたいです。

よい習慣化
今年こそ体力作りの習慣化。毎日の腹筋、体操、暖かくなったらランニング、水泳。とにかく 【続ける】 ことが大事だ。更には英語学習の習慣化…公文式を再開するか?

就職活動
そして今年こそ、長く勤められる職場に!もう必死。そのために資格取得、今年こそ終わりたい(切実)。

今年もどうぞ、皆様よろしくお願いいたします。

 

2008年を振り返り

best2008.jpg2008年度集計結果
今年も集計の日がやってきました。例年の年間目標は 本30冊 映画(劇場鑑賞)10本 です、さて今年の成果は?

【結果発表】
本68冊(小説/物語55冊 実用書/エッセイ13冊)
映画21本(劇場21本)
演劇1本

読書量は確実に増え続けて…そのうち100冊に届くかも♪ちなみに私の集計方法は【1タイトル=1冊】のため、厚い本も薄い本も同じく1冊、更に上下巻に分かれているものは2冊とは数えませんので、冊数とページ数は全く関係がありません。

【小説部門ベスト】
貴志祐介 『新世界より』 2008年度最高の衝撃作。自らが作り出した恐怖におびえながら暮らす未来の人々。知識とは、教育とは何か。人が人として存在するには何が必要なのか?エンタメでありながらつくづく考えさせられる超大作です。必読!でございます。
湊かなえ 『告白』 衝撃すぎるデビュー作。同じく教育について深く迫る。独身で読んだら子育てが恐ろしくなる内容だが…。
角田光代 『八日目の蝉』 爆笑問題太田さんの推薦で読んでみました。やっぱり太田さんの読みにハズレなし。至言と言える一言に最後出会えます。未読の方はぜひ。
桐野夏生 『メタボラ』 ありとあらゆる社会の問題を盛り込んでもこの完成度。さすが桐野。常に逃げ続けるギンジに楽園はあるのか?決して他人ごとではない、現代社会の落とし穴がそこにある。
宮木あや子 『花宵道中』 男と女の情愛を描いてもここまで爽やかな読後感をもたらしてくれる若手作家。というか結局私好みということですね。

今年のテーマは 『社会という恐怖』 とでも言いましょうか、ごく身近に感じられる内容のものが多く、小説の中でも生き難い、世知辛さが感じられる一年でした。

食いしばるために、奥歯はあるんだぜ!*大條充能

kuisibaru.jpgQ. 会社が倒産するという噂があります。 A. 俺は噂は大嫌いだ! と破天荒な回答が次々に繰り広げられ、爆笑の後は迷いが断ち切れて気持ちがスッキリしてしまう。常に 『素の自分に正直にかつ真剣に生きる』 著者が、就職活動中の学生や常に悩みを抱える働く人々の悩みに、愉快・痛快・豪快に答える人生相談。リクルート社内報かもめの人生相談コーナー及びリクルート社発行の各誌における人生相談から選りすぐりを編集。男・大條の 『熱いぜ!』 が繰り返し見られる一冊。
(大條充能)だいじょうみつよし。1965年青森県生まれ。リクルート社入社後 総務部で活躍。25歳の時リクルート社内報かもめで人生相談コラムを開始、現在に至るまで17年間連載中。32歳にリクルートより独立、株式会社ゼロイン設立、代表取締役社長に就任。 『~だぜ!』 『熱いぜ!』 という独特の語り口と常に変わらぬ熱いメッセージを読者に発信し続けている。主な著書に 『熱いぜ!!悩まない人生法』 『社会人のオキテ』 など。

この↑上記の説明文だけで内容紹介は十分かと思いますが…。私、男・大條さんのファンなんです。昔っからファンなんです。ダ・ヴィンチの人生相談コーナー 『愛と怒りの中間点』 で初めて大條さんの 『熱いぜ!』 回答を見て以来、私も何か相談しなきゃと思い続けて早数年…私にあまり大した悩みがないってことなのかな?ちなみにリクルート社内報かもめでのコーナーの名前は 『愛と怒りの地平線』 だそうです。

破天荒な回答ながらもそこには常に問題に真剣に向き合う大條氏の姿を見ることができます。他にも

Q. 貧乏で大変。まわりの友達にも心が開けません。
A. 心など開くな!
ずばりそうかもしれません。親に援助してもらいながら優雅な学生生活を送る周囲の大学生と、苦学生の自分。その距離は縮まりません。決して無理して付き合うことなどないのです。

Q. 鉄分が足りない。
A. 五番アイアンをなめろ!
爆笑  そう、鉄分が足りないならアイアンをなめればいいのです。

評価:(5つ満点)

ひとこぶらくだがまっていた*岸田衿子

hitokobu.jpgちいぼうは5歳の男の子。休みの日はいつも山のデパートの大きいこぞうさん、ゆねさんと一緒。ある日ちいぼうはゆねさんとくろまめの実を採りに山まで行くが、ゆねさんとはぐれてしまう。ちいぼうを乗せたジープが突然走り出し、向かった先にはひとこぶらくだが待っていた。ちいぼうを乗せたひとこぶらくだはジャングルを進んでいく。ジャングルでちいぼうが様々な動物に出会う冒険物語。岸田衿子のナンセンス童話を長新太の挿画が盛り上げる。
(岸田衿子)1929年東京都生まれ。詩人、童話作家。東京芸術大学油絵科卒業。主な著書に 『かばくん』 『ジオジオのかんむり』 『きょうのおべんとうなんだろな』 他多数。
(長新太)1927年東京都生まれ。東京市立蒲田工業学校(現 都立一橋高等学校)卒業。絵本作家。文藝春秋漫画賞、国際アンデルセン賞優良作品、講談社出版文化賞絵本賞、厚生省児童福祉文化奨励賞、絵本にっぽん賞大賞、 路傍の石幼少年文学賞、日本絵本賞を受賞。また1994年に紫綬褒章を受賞。著書、挿画多数。

長新太の話題になりふと思い出した本書。子どもの頃うちにあり何度も何度も読み返した本書。長新太の挿画だったけど、題名は 『ひとこぶらくだがやってきた』 だと思い込んでました。そんなうろ覚えの情報でも何でも探せるようになったインターネット、本当に本当に便利な時代になったものです。

しかし県立にも蔵書がない。どこから借りられるだろか…と思っていたら司書をしている友人が、近郊のG図書館にあると調べてくれました!県立図書館の横断検索をすれば出てくるとのこと。横断検索って初めて知りました、そしてなんと便利なのだろう!県立図書館のみならず、県内他館の蔵書検索が一挙可能に!(※インターネット検索が可能となっている館に限りますが、念のため)。こりゃあ便利、今まで知らなかったとはずいぶん損してた気分。ということでH図書館から相互貸借を依頼し快諾され、即座にG図書館から手元にやってきました。ああ~なんてすばらしい時代になったんだ!

本書は昭和43年刊、現在絶版です。G図書館書庫にあったこの本、実にきれいに保管されています。つまりは読まれていないということだが…。しかもサイズはB5判という大判でこれもまた新鮮。早速読み始めました。

評価:(昔の面白い本どんどん教えてください)
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急にアクセス数が増えていて、自分でもビビリ…(笑)。10/10でブログ開設10周年!日付が追いつくよう頑張ります。
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木皿泉 『昨夜のカレー、明日のパン』
プロフィール
名前:
DaisyAKM/菜摘
年齢:
53歳
誕生日:
1972/02/16
職業:
兼業主婦
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読書 映画鑑賞 観劇
かぎ針編み プール
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車が新しくなりついにiPodがつなげる環境に!すごいぞ技術の進歩!
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