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読書と映画と観劇と

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アボカドベイビー*ジョン・バーニンガム

avocadobaby.gif家族みんながあまり丈夫ではない一家に赤ちゃんが生まれました。やはり体が弱く何も食べたがらないのでお母さんは泣いてばかり。ある日子ども達に言われてテーブルにあったアボカドを食べさせてみたところ、ペロリと食べて赤ちゃんはものすごく元気で丈夫になりました。ピアノを運んだりエンストした車を押したり、泥棒まで追い返してしまいます。元気な赤ちゃんと家族の物語。
(ジョン・バーニンガム)1937年イギリス生まれ。絵本作家。 『ボルカ』 『ガンピーさんのふなあそび』 でケイト・グリーナウェイ賞受賞。主な作品に 『旅するベッド』 『ねえ、どれがいい?』 など。ナンセンス絵本が多い。

久々の大ヒット、バーニンガムの絵本ではピカイチですね!バーニンガムの絵本には良書が多いですが、やや難解なものも多い中、これはすごく分かりやすい内容です。

ズバリ、何も食べなかった赤ちゃんが、突然アボカドを食べてもりもり元気になってしまうお話。最初はイスのベルトをちぎったりベッドの柵を持ち上げたり、だったのにだんだんとおかあさんの買い物の荷物を持ったり、植木鉢を運んだり、そしてテーブルやピアノを運んだりエンストした車を押したり!エスカレートしていきます。

何と言っても圧巻なのは泥棒を追い返すシーン。5回位読んでもそこで笑ってしまいました。今はもう笑わずに読めますので読み聞かせもOK!

評価:(5つ満点)

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ジスイズユナイテッドネイションズ

unitednations.jpg国連ってどんなところ?平和のために捧げられた芸術作品が飾られた建物の中を世界各国のガイドさんが案内します。国連には色々な建物、部屋、組織があってみんなそれぞれがいろいろな仕事をしているのです。1968年当時の国連の様子を紹介。
(ミロスラフ・サセック)1916~80年。チェコスロヴァキア、プラハ生まれ。絵本作家、イラストレーター。若き日にプラハで建築をパリで芸術を学ぶ。著書に 『ジス・イズ・ニューヨーク』 でニューヨーク・タイムズ誌選定最優秀絵本賞受賞。

1968年当時の国連について、ニューヨークの本部をはじめ多くの専門機関についての説明があり、大変勉強になります。

まず国連の建物内はすべて治外法権であるということ、これすら知らなかった。そしてロビー、ホールに溢れる芸術品の数々。オランダ、ギリシャ、日本、イスラエル、ナイジェリア、ベルギー、イラン…多くの国々から贈られた絵画、彫刻、じゅうたん、ステンドグラス。これらを見に行くだけでもかなりの価値がありますね。
国連発行の切手や各国の民芸品販売ショップもあるそうで、見たい!

現在も平和維持軍として活動している国連軍の活動の是非についてはそれぞれの立場で意見が分かれている、非常に微妙な問題です。それでも経済、教育、健康など多くの問題に取り組んできた国連とその専門機関、WHO、IMF、UNICEFなどが果たしてきた役割は決して小さくはありません。

この本が描かれたのは1968年。現在は2007年、40年経った今、世界平和への道はどこへ進んでいくのでしょうか。国連の仕組みと大人の方にもオススメです。

評価:(5つ満点)

ことばの教室(第10回)

kakusitano.jpg早いものでことばの教室通級ももう10回目になりました。毎回張り切って第2王子は通ってます。私は毎回一喜一憂です。

今日の課題。
五味太郎 『かくしたの だあれ』  を読んで復唱。先生が 『第2王子くん見つけるの早かったですよ~』 とおっしゃるので 『この本うちにあるんですよ』 と言うと 『AKMさんのお宅にはたくさん絵本がありそうですね。』 先生は私の商売をご存知なので。そうなんです絵本はたくさんありますねぇ。
更に 『かくした理由』 を聞いて説明させたそうですが、こちらは結構トンチンカンな答えを出し、先生を笑わせたらしいです。

2つほどやったゲームのうち、紙皿の真ん中にマジックで数字が書いてあり、その数分のせんたくばさみを紙皿の周りに付けていく、という作業が気に入ったとか。とにかく数字が好きだそうです。

どれも楽しくやってきたようですが…聞けば聞くほど、内容が特別支援教育に思えてきます。もちろんいろいろなことを試して第2王子の理解度を探ろうとしていることはよく分かるのですが、つい 『これで何が分かるんですか?』 ばかり聞いてしまう。こんな態度の親でいいのだろうか?

次回はもう少し指導の内容に突っ込んで質問してみようかなと思っていたりします。

ついにレッカー

minicar.jpg今日は話が長いです。
今日また1つ新しい体験をしました。ついにレッカー車のお世話になったのです。今のレッカー車って、超ハイテクでスゴいんですよ~私は感動いたしました。

冗談はさておき、2王子ピアノレッスンの今日、第1王子を連れいつもの通り第2王子を迎えに保育園へ。狭い路地の狭い保育園駐車場に 『いつもの通り』 駐車。お迎えして3人で車へ戻り、さぁ出発。

あれ?キーを回してもウンともスンとも言いません。あれ?もう1回まわす。もう1回まわす。…エンジンかかりません。更に普段から点いている、デジタル時計と走行キロ表示までも消えてる!

ヤバイ。ヤバヤバ。どうなってんの?すぐ夫に電話。 『ギアをムリヤリ動かせ』 『キュルキュル音はするか?』 …ダメ。結局、工場長に来てもらうことに。子ども達はじいちゃん(おとうさんいつも感謝~)に保育園まで来てもらい、乗り換えてピアノへ、やれやれ。

建てて、いい?*中島たい子

tateteii.jpg35歳独身の真里はアパートの階段から落ちたのをきっかけに、40歳までに結婚すると決意する。しかしそれは本当に自分がしたいことなのだろうか。自分の人生を真剣に考えた結果、真里が出した結論は自分で家を建てることだった。反対する家族、親族を巻き込み 『家を建てる』 ことの本当の意味を考える。 『群像』 掲載を単行本化。
(中島たい子)1969年東京都生まれ。多摩美術大学卒業。『チキチキバンバン』 で日本テレビシナリオ登竜門の大賞を受賞。『宇宙のペン』 で城戸賞準入選をはたし、以後映画製作等に携わる。 『漢方小説』 ですばる文学賞を受賞。
(収録作品)建てて、いい?/彼の宅急便

『建てて、いい?』×4ですが、同時収録短編 『彼の宅急便』 は久々に短編では×5の、おおっ!と言わせる作品でした。

『建てて…』 はテンポもよく概ねいいのですが、不要な伏線というか意味のない伏線があることがややマイナスポイントですね。自分の居場所を作りたい、という真里の心情をもっと全面に打ち出して欲しかったです。あとは場面転回、回想の挿入が何箇所か違和感を感じるところがあり、小説としては 『漢方小説』 の方がまとまっていた感がありました。

これに対して 『彼の宅急便』 は色々思い悩む主人公の心情をつらつらと綴っていき、ラスト、彼からの宅急便に同封されていたたった一行の手紙で大ドンデン!爆笑!という展開が見事でした。オーソドックスな形式かもしれないけど、短編の面白さはこういう展開にあるなと久々に思いました。むしろこちらの方が必読。

評価:(5つ満点)

こすずめのぼうけん

kosuzume.jpgおかあさんときづたの中の巣に住んでいるこすずめ。おかあさんから初めて飛び方を教わった日、飛べるのが嬉しくておかあさんの言いつけを守らず1人でどんどん飛んで行ってしまいました。まだ飛ぶことに慣れていないこすずめは疲れて休む場所を探しますが、出会ったからすや山ばと、ふくろう、かもなどに 『仲間じゃないから』 と断られてしまいます。暗くなり飛べなくなったこすずめが最後に出会ったのは、『同じ仲間』 のおかあさんでした。親元を離れ飛び出したこすずめが冒険をして、最後はおかあさんの元へ無事帰るおはなし。
(作者)ルース・エインズワース (訳者)石井桃子
(テキスト) 雨のち晴  愛蔵版おはなしのろうそく7

初めて覚えたおはなし 『こすずめのぼうけん』 いよいよ図書館おはなし会デビューでした。子ども達の前で語るのは初めてです。慣れないうちはちょこちょこ動く子ども達に気を取られていると、覚えているテキストを忘れてしまう(よく 『真っ白になる』 とみんな言います)だけど、気にしないようにしっかり頑張れ、と言ってもらって語ってきました。

正直、テキスト途中で間違えました(苦笑)。でも何とか語り終えました。まだまだまだまだ、課題は山積みです。でもこうして1回子ども達の前で語ることができた、ということは大きな経験になりました。

『こすずめのぼうけん』 は絵本でも有名で、アメリカの作家エインズワースの創作です。昔話ではありませんが昔話によくある繰り返しの手法が用いられ、疲れた羽を休めようとするこすずめが、行く先々の鳥の巣で断られガックリしているところへ最後におかあさんと再会する、という波乱万丈の大変良くできた作りのお話です。

きみのためのバラ*池澤夏樹

kiminotame.jpgヘルシンキ、ミュンヘン、メキシコ、沖縄。世界の片隅でひっそりと起こる出会いと別れを美しい8つの物語に結晶させた、12年ぶりの短篇集。 
(池澤夏樹)1945年北海道帯広市生まれ。都立富士高校卒業、埼玉大学中退。詩人、翻訳家、小説家。翻訳はギリシア現代詩からアメリカ現代小説など幅広く手がけている。 『スティル・ライフ』 で中央公論新人賞、第98回芥川賞、『マシアス・ギリの失脚』 で谷崎潤一郎賞、 『花を運ぶ妹』 で毎日出版文化賞を受賞。主な著書に 『キップをなくして』 『静かな大地』 など。  
(収録作品)都市生活/レギャンの花嫁/連夜/レシタションのはじまり /ヘルシンキ/人生の広場/20マイル四方で唯一のコーヒー豆/きみのためのバラ

池澤氏の書く 『短編小説らしい小説』 が私は好きですね。短い中にテーマが完結していて、スッキリとムダがない。これぞ小説。ですね。

『レシタションのはじまり』 は素晴らしかった。現代のおとぎ話ですが、現実感に溢れた流れになっています。ひょっとすると明日が、5年後に世界中の軍隊が解散する、その始まりの日になるかも…なんて。

『ヘルシンキ』 もひっそりと悲しい物語で好みですが、 『20マイル四方で唯一のコーヒー豆』 も良かったですね。これは17歳の少年が主人公ですが、池澤氏は還暦を過ぎてなお、こうして少年の視線を捉えるのが何て見事なのでしょうか。これぞ小説家ですね。

この三篇は必読です。

評価:(5つ満点)

鏡の法則*野口嘉則

kagamino.jpg私達の人生の現実は私達の心を映し出した鏡である。短い物語に誰もが抱える悩みを解消し運命を切り拓くヒントがある。コーチングのコーチによる、インターネットで反響を呼んだコーチング実践のストーリー。第1回読ませ大賞受賞。
(野口嘉則)1963年広島県生まれ。広島大学経済学部卒業。心理コンサルティング事務所を開設、03年に(有)コーチング・マネジメントを設立。現在コーチとして150以上のクライアントの目標達成をサポートする。  

現実に起きる出来事は一つの結果であり、結果には必ず原因がある。そしてその原因はあなたの心の中にある。人生の現実は心の中を映した鏡なのだ。
というコンセプトで書かれた、実例を紹介しながらコーチングのコーチがコーチングとは何か、その実態を紹介した本です。内容は、当初野口氏のサイト上で紹介された野口氏のコーチング内容を紹介した話が話題になり、書籍化されたのだそう。

インターネット上ではこの本に対して賛否両論です。賛成派は恐らくコーチングを知っていて、今回の事例もその手法を支持しているのですが、反対派は前半に紹介されている 『実話に基づいた話』 が胡散臭い、と意義を唱えているようです。でも私自身の感想は、この 『実話に基づいた話』 が実話であろうがなかろうがそれほど問題ではなかろう、ということです。

この本は 『コーチングとは何か』 を実例を紹介することで分かりやすく紹介した本です。
人生では様々な困難なことが起こる、しかし自分が今困難と思っているその 『結果』 は、実は自分の中に 『原因』 があるのである。その結果の捉え方、対処の仕方を学ぶことにより解決へと導くことができる。それがコーチングです。コーチングを知っている人が読めば胡散臭くもなくごく当たり前のように感じるのですが、そうではない方には胡散臭いと感じるのでしょうか?

確かに本の宣伝帯には 『読んだ9割が涙した!』 とかあってそれはなかなかオオゲサだな、と苦笑してしまいますが(私は泣かなかったです)、涙しようとしまいと、こういう考え方があってもいいかも、こういう考えなら上手く行くかもしれない、と考えるきっかけにはなってくれると思います。自分の気持ちを切り変えるための段階的な手法が、後半に書かれています。

話題なので最初図書館で借りましたが、結局買いました。値段も手ごろだし時々自分の行動を振り返るのにもいいかもしれないと思って。でもなかなか本の通りにできないんですけどね。

評価:(5つ満点)

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急にアクセス数が増えていて、自分でもビビリ…(笑)。10/10でブログ開設10周年!日付が追いつくよう頑張ります。
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プロフィール
名前:
DaisyAKM/菜摘
年齢:
53歳
誕生日:
1972/02/16
職業:
兼業主婦
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車が新しくなりついにiPodがつなげる環境に!すごいぞ技術の進歩!
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