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DaisyAKM Archives

読書と映画と観劇と

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ミリオネーゼの手帳術*佐々木かをり

million.jpg手帳術流行の昨今。2社の社長であり2児の母親でもある著者が、仕事、育児、講演などを意欲的にこなすスケジュール帳活用法を披露。夢をかなえる5つの方法とは?『やりたい』 ことをすぐに実行する秘訣を伝授。
(佐々木かをり)横浜市出身。上智大学卒業。イー・ウーマン社長、ユニカルインターナショナル社長。国際女性ビジネス会議実行委員長、内閣府国民生活審議会委員、コメンテーター、多摩大学客員教授。主な著書に 『佐々木かをりの手帳術』 『自分が輝く7つの発想』 など。

ふとこの本の紹介が目に入ったのでどうかな、と読んでみたのですが、基本的には 『夢かな手帳』 と同じですね。

1) スケジュール帳は必ず一冊で管理する、アイデアもメモもそこへ記入し常に持ち歩くこと。
2) 用事の開始と終了の時刻、移動時間を必ず枠に取る。
3) すぐに手帳へ書き込む→忘れない→必ず行う結果となる

などなどですね。やりたいことはすべてスケジュールに組み込むこと、例えばプールで泳ぐ、英語の勉強など思い立ったら1日のうちのいつできるか、1週間のうちのいつできるかを 『予定』 として組み込んでしまう。更には自分にとっての休憩時間 『ダラダラする予定の時間』 も書き込め、とある。しかしこれはどうかな…だってダラダラしたいのって予定通りにくるわけじゃないから。でもこういう超々多忙な人はダラダラするのもスケジュール通りこなしちゃうってことなんだろうなぁ(笑)。

その他も
4) 手帳の枠は30分ごとが望ましい、縦の時間軸がベスト
5) アイデアは手帳へ予定として書き込む→実践しやすくなる
6) ToDoのチェックボックス( □振込 )を作る

夢かな手帳もクオバディスも1日の時間軸が縦で、これは非常に使いやすいです。一度縦軸のものを使ってしまうともう横軸の手帳には戻れないほど(笑)。それからメモやチェックボックスも夢かなの人が言っているのと同じで私も実践済み。

…なのにミリオネーゼ(とは8桁稼ぐ女性のことだそうだ)には程遠い私…ナゼ?(笑)

評価:(市立にはなく県立図書館にあった本)

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1ポンドの悲しみ*石田衣良

1pound.jpg数100キロ離れて暮らすカップル。久しぶりに再会したふたりはお互いの存在を確かめ合うように幸せな時間を過ごす。しかしその後には胸の奥をえぐられるような悲しみが待っていた。16歳の歳の差に悩む夫婦、禁断の恋に揺れる主婦、自分が幸せになれないウェディングプランナー。迷い、傷つきながらも恋をする女性を描いた、10のショートストーリー。『スローグッドバイ』 に続く恋愛短篇第2集、『小説すばる』 掲載を単行本化。 
(石田衣良)1960年東京生まれ。『池袋ウエストゲートパーク』 でオール読物推理小説新人賞を受賞しデビュー。 『4TEEN』 で直木賞を受賞。 主な著書に 『約束』 『娼年』 『LAST』 など。
(収録作品)ふたりの名前/誰かのウエディング/十一月のつぼみ/声を探しに/昔のボーイフレンド/スローガール/1ポンドの悲しみ/デートは本屋で/秋の終わりの二週間/スターティング・オーバー

30代の恋愛を描いた短編集。ということだけど正直物足りなかった…。今の30代は本当に石田氏の描くようにみんな大人になりきれていないのだろうか?(人のこと言える立場かー)

『1ポンドの悲しみ』 なんて私にはただオオゲサすぎる話としか思えず…この2人は相当訳ありカップルなのか?と盛り上げておいてラストが…アレッ? 『ふたりの名前』 『デートは本屋で』 がまぁまぁであとはイマイチ。

主人公達は30代ですが、読者対象はYA(ヤングアダルト)でいいと思います。 

評価:(5つ満点)

累犯障害者 獄の中の不条理*山本譲司

ruihan.jpg獄中での経験を胸に現在障害者福祉施設の支援スタッフとして働く著者が調べた 『障害者が起こした事件』 のルポタージュ。仕事を得る場所、暮らす場所、人並みの幸せを得る場所を 『シャバ』 に見出せなかった人々が 『犯罪者』 として刑務所に 『暮らす』 現実。犯罪を繰り返す者、明らかな冤罪にも関わらず服役することになった者、そこには目に見えない 『知的障害』 という大きな要因があったのだ。その他 『ろうあ者だけの暴力団』 『親子で売春婦の知的障害者』 など驚愕の現実を伝える。
(山本譲司)1962年北海道生まれ。早稲田大学教育学部卒。菅直人代議士の公設秘書、都議会議員を経て国政の場へ。衆議院議員二期目の2000年、政策秘書給与流用事件を起こし、実刑判決を受けた。 著書に433日に及ぶ獄中の生活を記した 『獄窓記』 がある。

著書 『獄窓記』 の続編として出された本作だが、著者自身も述べているこのショッキングな題は、なぜ障害を持つ人々が何度も犯罪を繰り返し刑務所に収監されてしまうのか、ということから始まっている。現在障害者福祉施設でスタッフとして働く山本氏が自らの足で調べた、障害者が関わった様々な事件には驚きを隠し得ない。

刑務所を出ても身寄りがなくまた刑務所に戻りたいがために軽微に罪を犯す人、それがエスカレートして毎回放火を行う人。明らかな冤罪であるにも関わらず、暴力団などの犠牲となって服役している人。彼らには人並みに幸せを求め、それを享受する権利すらないのだろうか?だとしたらそれはどうしてなのだろうか?

評価:(5つ満点)

レイモン・サヴィニャック展

sav01.jpgおフランスのかほり
ポスターで有名なサヴィニャック展を観に行ってきました。今回はサントリーミュージアム天保山(大阪)の所蔵品が主です。

sav03.jpg昔懐かしいポスターの数々。昔はこういう商品ポスターも全部デザイナーが手書きしてたんですよね、その実物はとても興味深かったです。しかしながら展示手法はちょっとイマイチだったかな…年代順に並べてあるだけで、ところどころポスターの商品の現物(ペリエやボールペンや、一番大きかったのはシトロエンの車だ!)のは良かったけど、もう少し工夫が欲しかったところでしょうか。

sav02.jpgショップではポスターやキーホルダーなどのサヴィニャックグッズに目移りしてしまいました。結局ポスター小を1枚とキーホルダーにポストカードを買いましたが、やっぱりポスターもう1枚買ってくれば良かった!
sav04.jpgと思っていたら市内のインテリアショップでも扱っていることを発見!早速この情熱が薄れないうちに見に行かなくちゃ(笑)。
たまに現代アートもよろしいですよ。

評価:

獄窓記*山本譲司

gokusouki.jpg国会で見えなかったことが刑務所で見えてきた…。秘書給与事件で実刑判決を受けた元衆議院議員が、刑務所内で配置されたのは 『寮内工場』 。寮内工場とは何か、その実態は。真摯に服役する中、日々起こる様々な出来事、実刑判決を受けた事件への悔悟、家族への思慕、そして多くの受刑者達同囚への想いを綴る。第3回新潮ドキュメント賞受賞。
(山本譲司)1962年北海道生まれ。早稲田大学教育学部卒。菅直人代議士の公設秘書、都議会議員を経て国政の場へ。衆議院議員二期目の2000年、政策秘書給与流用事件を起こし、実刑判決を受けた。 

この本が出版されたのは2003年。正直その当時は山本氏の釈明本だとばかり思っていましたが、今年になりこの続編と言える 『累犯障害者 堀の中の不条理』 が出版されたことにより一緒に紹介されている本書の記事を見て、改めて読んでみようと言う気になりました。そして改めて記事の通り、山本氏は本当に潔い人物なのだと痛感しました。

本書が世に出た意義は大きく2つ、1つは山本氏が逮捕され一審での実刑判決を受け服役した事実、罪を罪として認め自身が受け入れたという真摯な姿勢を世に示すこと。そしてもう1つは刑務所内の実態、特に山本氏が配役された 『寮内工場』 と呼ばれる作業所の実態がつぶさに描かれたこと。誰もがこの実態にショックを受けるだろうと思うほど、寮内工場の現状は壮絶である。そしてそこで真摯に服役した山本氏には本当に感動を覚えます。

評価:(5つ満点)

Presents*角田光代

presents.jpgこの世に生まれてから死ぬまでの間に女性がもらうもの、を描いた短編集。誕生、入学、初恋、上京、就職、結婚、出産、離婚、死といった一生のうちの節目のプレゼントと、それらにまつわる物語を、角田光代と、イラストレーター松尾たいこのコラボレーションで描く。 『小説推理』 連載を単行本化。
(角田光代)1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。『幸福な遊戯』 で海燕新人文学賞、『まどろむ夜のUFO』 で野間文芸新人賞、『ぼくはきみのおにいさん』 で坪田譲治文学賞、『キッドナップ・ツアー』 で産経児童出版文化賞フジテレビ賞、路傍の石文学賞、『空中庭園』 で婦人公論文芸賞、『対岸の彼女』 で直木賞を受賞。 主な著書に 『この本が、世界に存在することに』 『あしたはうんと遠くへいこう』 『庭の桜、隣の犬』 『ピンク・バス』 など。
(収録作品)名前/ランドセル/初キス/鍋セット/うに煎餅/合い鍵/ヴェール/記憶/絵/料理/ぬいぐるみ/涙

読む前は同じ主人公の連作短編集だと思っていたので、各章で主人公が皆違っていたのであれとちょっと思いました。でも読み進めていくうちに、この主人公はあの話の母親かな、とかそれぞれそこはかとなくリンクしてたりして、なかなか面白い趣向で楽しめました。

一番好きなのは 『鍋セット』 。どの作品もプレゼント、主に 『物』 を通じ気持ち、想いを贈る、というテーマでかかれてますが、その中には嬉しいことばかりではなく辛く悲しいこともあることを一緒に描いているのがさすが角田氏。2人の関係が切れてなくなってしまっても、共有した思い出、記憶はなくならない。か…そんな心境になってみたいものだわ(笑)。

『ランドセル』 も好きですね。各作品に共通して言えるのは、プレゼントとは物ではなく、物に込められた想いを伝えること、そしてそれを受け取ることなのだということですね。つまりプレゼントとは、思い出そのものなのでしょう。となると私もこれまで色々な方から色々なプレゼントをもらいましたが、大事にして行かなくっちゃな。と王子達のくれたお手紙や工作を見て思ったりしました。

評価:(5つ満点)

アヴリル

avril.jpg京都からお取り寄せ
図書館から借りたかぎ針アクセサリーの本に出ていたネックレスがどうしても欲しくなりました。ぜーったいこれと同じに作りたい、これじゃなきゃヤダ!
ということで、本で使用されたものと全く同じ糸を取り寄せることにしました。

アヴリルは京都の毛糸店で、写真のような珍しい糸を売っています。ふわふわしたモヘアの糸でも様々あり、リネンの糸、ウールの糸も太さが様々、細い針金が入っていたり、ところどころリボンが付いていたりするものも。染めも草木染めのものが主で、とても個性的な糸作りをしているお店です。

しかしながら当然、お値段もなかなかです。私が欲しい糸を見たら値段表記がなんと 『12円/g』 とありました。1gいくら、なんて毛糸は初めて見た…。アクセサリーを作る程度なのでせいぜい必要なのは20gか30g、果たしてそんな少量で売ってくれるのだろうか?と恐る恐る電話してみると、糸の種類にもよるそうですが私が買う予定の糸は10gから売ってくれるそうで、良かった!それにしてもスゴイ!

avril01.jpg送料もかかるので、せっかくだから以前やはり編もうとしていたモチーフバッグ、確かこちらも糸はアヴリルだったはず…と本を見つけました。バッグ用は太さがところどころ細くなったり太くなったりするウールと、麻混合の風合いある糸。決してお安くないけどこちらも本の通りできあがるならねぇ、一緒に頼むことにしました。

ということでやってきたのがこの写真です。バッグ用のウールはすごい太巻きだなー。アクセサリー用の糸は綿なのですが、薄くて紙みたいな手触りです。キャンディーみたいな色が可愛い♪AVRIL、と明記のある糸巻きもクラシックで可愛い♪

ということでこの冬は立派な糸も来たし、編み物準備は万端!いつから始める?(笑)

ヴィリ*山岸涼子

wili.jpg母から受け継いだバレエ団を運営するバレリーナ東山礼奈。シングルマザーとしてバレリーナとして、毅然とバレエの道を突き進んでいた。16歳になった一人娘の舞のことだけを思いバレエ団を運営してきた礼奈だったが、43歳になりバレエ団のスポンサーとして現れたIT企業社長に心を奪われる。バレエ団は大掛かりな公演ジゼルを控え、主役のジゼルを踊る礼奈は公私共に充実した日々を送っていると信じていた。しかしバレエに伸び悩む舞が突然宝塚を受験したいと言い出した日から徐々に歯車が狂い始める。美しくも厳しいバレエの世界、常に強くあることを求められ、第一人者でなければならなかった天才バレリーナの苦悩と、逆境により周囲に感謝することを知った礼奈の人としての成長を描く。ダ・ヴィンチ短期集中連載(全8回)。
(山岸涼子)1947年北海道生まれ。北海道女子短期大学美術科卒。萩尾望都、大島弓子、竹宮惠子などと共に24年組と呼ばれる漫画家の1人。 『日出処の天子』 で講談社漫画賞少女部門、『舞姫テレプシコーラ』 で手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞。 


全8回という短い中で見事なドンデン返し、裏切りの展開が今回も良かったです。主人公が43歳の礼奈というのがまた良かった。礼奈の人生と戯曲ジゼルを重ね合わせ、犠牲の精神で生きたジゼルに対しそれを演じようとしていた自分は結局自分のことしか愛してなかったのではないか、たった1人の娘さえも愛していなかったのでは、と内省する礼奈はちょっと可哀想。

今回もバレエの知識が身に付きます、さすがバレエの造詣の深い山岸氏ならではですね。テレプシコーラの連載休止の合間という位置付けだけではもったいない、上質の人間ドラマです。ぜひご一読を。

コミックス 『ヴィリ』 はメディアファクトリーより10月発売予定です。買って読もう!

評価:(5つ満点)
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今週の私
急にアクセス数が増えていて、自分でもビビリ…(笑)。10/10でブログ開設10周年!日付が追いつくよう頑張ります。
只今読破中
木皿泉 『昨夜のカレー、明日のパン』
プロフィール
名前:
DaisyAKM/菜摘
年齢:
53歳
誕生日:
1972/02/16
職業:
兼業主婦
趣味:
読書 映画鑑賞 観劇
かぎ針編み プール
ハマッてます:
車が新しくなりついにiPodがつなげる環境に!すごいぞ技術の進歩!
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